旗立山(藤沢市村岡)
大船・湘南江ノ島を結ぶ湘南モノレールの湘南深沢駅辺りから西に、JR東日本旧大船工場跡が広がります。その西外れに旗立山が聳えています。かねてより頂上に上ろうと思っていました。名前は山ですが、さして高くない丘ですから造作ないでしょう。
先日、宮前御霊神社に寄ったとき、女坂の途中に碑が建立されていることに気付きました。近づくと「旗立山の由来」と刻まれていました。
『旗立山の由来
この碑の左上山頂に平坦地(平台山)が一二〇〇坪ほどあります。
前九年の役(一〇五六)の出陣にあたり、源頼良がこの山に白幡を立て軍勢を集めたことからこの地は旗立山とよばれています。
また、その子源義家も後三年の役(一〇八六)の時に同じように白幡を立てたとされています。(其のとき村岡城主鎌倉権五郎景正が初陣としてこの戦いに参戦しました。)
この旗立山には葛原親王(桓武天皇第五皇子)が祀られていた塚があったとも伝えられています。
平成二十一年三月吉日 以下、寄贈者名』
この場所は現藤沢市ですが、かつては旧鎌倉郡です。鎌倉道上道を進むと、ここで鎌倉を出ることになります。近くに「陣出」の地名がありますが、旗立山と直に関係するかはまだ調べがついていません。
この付近に東海道本線新駅の計画があると聞きます。旗立山と右手の建物の間、実際の位置関係は南西と北東ですが、その間を東海道本線が通過しています。大船・藤沢間5㎞弱の間の新駅ですから、どうなるでしょう。
記録日:2021年4月7日
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