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2020年8月19日 (水)

真間の手児奈

 先日、市川市の法華経寺と弘法寺・手児奈霊神堂を散策しました。二回目です。

 法華経寺は中山法華経寺とも云われ、市川市中山町、古くは中山村の名の起こりとも云われます。中山競馬場は、かつては中山村にありましたが現在は船橋市のようです。
 法華経寺は1261年開基の古刹、多くの堂宇があり、聖教殿には日蓮「立正安国論」の真筆(国宝)が収蔵されているそうです。
 横浜市金沢区の上行寺は、中山法華経寺3世日祐上人が開基するなど縁があります。

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 弘法寺は、奈良時代に真間の手児奈の霊を供養する行基建立の求法寺が始まりとされます。平安時代になって空海が伽藍を構え、弘法寺に改称したとのことです。

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 手児奈は多くの男性に慕われつつも、人々が争い傷つくことを憂いて誰に寄り添うこともなく、真間の入り江に身を投げたと伝わる伝説のヒロイン、万葉集に詠まれています。
 山部宿禰赤人が詠んだ歌(長歌省略)は、
  我も見つ人にも告げむ勝鹿の
    真間の手兒名が奥津城ところ(432)
  勝鹿の真間の入江に打ち靡く
    玉藻苅りけむ手兒名し思ほゆ(433)
勝鹿は葛飾、真間は崖を表す地形地名で横浜で言えば野毛になります。

 弘法寺に向かう大門通には、万葉集の名歌が墨書されて掲示されていて、一つ一つ読んでしまいます。必ずしもこの付近で詠まれた歌ではありません。「青に良し」は筑紫で、「熟田津に」は愛媛県松山市付近です。万葉仮名で書かれた書は美しいです。

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とにかく暑かったので、良い季節にまた出かけて散策範囲を広げます。

   (2020年8月19日記録)

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