« 2017年3月 | トップページ

2017年8月

2017年8月 8日 (火)

路上観察:逗子市は面白い?

 この季節、逗子市と言えば海に注目が集まりますが、ここでは池子遺跡資料館が面白かった話です。

 資料館の話の前に、池子と言えば、神奈川県逗子市(大半)と横浜市金沢区(一部)にまたがる在日米軍施設の池子住宅地区及び海軍補助施設としての認識が強いです。

 その前は、1938(昭和13)年に設置された大日本帝国海軍の施設でした。いまでも山側を歩くと、往時の痕跡が残っています。
001

 資料館は3階建てで、展示室は3階の一角の90平方メートル弱です。池子の発掘品だけですし、陳列ケースに最密充填したような展示ですから、じっくり見学するとそれなりに時間はかかります。
003

 資料館は常時公開されているのですが、行った時は私一人だけ、小一時間見学していたのですが、その間に誰もきませんでした。どうも、見学者はあまり来ない様子を感じました。

 資料館の展示品は、縄文期から近代にまで及びますが、近代の発掘品のキャプションが、何とも生々しいです。軍隊が押し寄せる時は、こんなものなのでしょう。決して池子だけではないと思います。
002

 ところで、なぜここに資料館ができたのか。米軍施設建設に際して埋蔵文化財が影響することが予想されたので、神奈川県埋蔵文化センターと財団法人かながわ考古学財団が、調査と同時に発掘品保存のために造られたそうです。

 中世遺跡として、鎌倉周辺に見られるやぐらと呼ばれる石窟遺跡が、山裾に多くあったそうです。写真展示がありましたけれど、現物は米軍施設内ですから何とも。
004_2

 ちょっと話は飛びますが、春先に公開されていた名越切通しのまんだら堂やぐら群はここから近いです。
 いずれもA3三つ折りのパンフレットを頂きましたが、基礎的な知識はこれで得られます。逗子市教育委員会の発行で、あり難く思います。
005

 鎌倉と鎌倉の外港である六浦を結ぶ街道の一つが、鎌倉・名越切通し・池子・六浦と繋がる浦賀道沿い。もっと内陸部を通るのが、鎌倉・朝比奈切通し・六浦と繋がる金沢道。このように考えて時代の矛盾がないかは、これから少しづつ調べます。

 池子を過ぎて、坂東三十三観音の第二番札所海雲山岩殿寺に行ったのですが、その話は次の機会に。 

  (2017年8月7日記録)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月 6日 (日)

路上観察:鎌倉・釈迦堂切通

 鎌倉七口は、朝比奈切通、名越切通、極楽寺坂切通、大仏坂切通、化粧坂切通、亀ヶ谷・巨福呂坂切通です。

 釈迦堂切通(図中央の点線部分)は、鎌倉内の切通ですから七口には含まれません。それに崩落の危険があるからでしょう、通行止めになっています。よって人の口に上ることも少ないように思えます。

  Photo

 以前は、規制地点が現在よりもう少し奥だったので、遠目に切通を見たことはあります。引き返す私の横を、強者が規制地点を通り過ぎて行きましたっけ。 

 周辺を歩いていると、釈迦堂切通が通行可能ならばもう少しウォーキングのヴァリエーションが生まれそうだなんて思っています。
 それにこの辺り一帯は、実は結構魅力的な地点なのです。鎌倉時代の三代執権・北条泰時が、父・義時のために建立した釈迦堂があったところと伝わります。それに多くのやぐら群もあるようです。

 通行止めの先に進む気はありませんが、横にそれて行ける所まで行ってみる。北側からアプローチしたことはあるけれど、南側からも試してみる。
 それに衣張山からけもの道があるとかの情報もあるので、いまは草が繁っているので、晩秋以降にアプローチしてみるとか。

 傍からすれば、そんなことを考えて何が楽しいかと思うでしょう。為政者の歴史でなく、それを成し遂げたのは庶民で、庶民の歴史と思ってそれらを垣間見るのは結構面白いです。
 あるいはどれほど強制されたかとか。時代が変わってもさして変わらないなとか。

  (2017年8月6日記録)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年3月 | トップページ