« 雑感:文楽9月公演「一谷嫩軍記・三段目」を見て | トップページ | 2017年3月23日の国会証人喚問について »

2016年10月 3日 (月)

横浜美術館・2016年度第2期コレクション展(収蔵品展)

 10月1日から、新たな企画展「BODY/PLAY/POLITICS」と展示替えした「コレクション展」が始まりました。早速、2日に行ってきました。ただし、企画展は後回しにしてコレクション展に直行。

 最近は、コレクション展の見せ方がとても工夫されているように感じられて、毎回、楽しく見ています。単に好きなだけで専門性など皆無ですが、「コレクション展」の充実は美術館の実力などと、生意気なことを思ったりもします。

 ただ、すぐにどうにかなる物でもありませんが、展示場の狭いことが難点。もっとゆったり見られたら、感じられることが増えるように思います。音楽による描写ですが「ムソルグスキー・ラベル:展覧会の絵」のように、プロムナード・作品・プロムナードを繰り返すような美術館、まあ高望みはやめましょう。

 今回のコレクション展には4つテーマがあって、その一つが「描かれた横浜」。そのものずばり、横浜の一角が描かれた作品を展示しています。今回は、そこだけに対象を絞りました。描かれた地点を一覧にした地図も配布されていて興味深いです。

 私も街歩きを続けていますが、展示された作品の多くの写生地に足を運んでいることも判りました。最近、特定の作品はそれ以上に、どこからどちらに向いて描かれたかなども興味をもって調べ始めています。少しづつ過去の、と言っても古くてたかだか160年ほど前の事なのですが、判ってくるのは、いや判らなくても面白いです。今回の「コレクション展」は大いに刺激になりました。これから何回か出かけるつもりです。

 一二の作品について。良く展示されているから何回も目にしている「伝ハイネ・ペルリ提督横浜上陸の図」。沖に浮かぶ黒船に動力船と帆船があるとか、すべてが舷側を見せて停泊しているのは万一の場合にすぐ大砲を放てる位置取りになっているとかが感じられて興味深いです。絵の中に歴史が閉じ込められています。
Photo

 「兵藤和男・本牧風景」の写生地はどこか、以前から調べていました。本の中の小さな図版しか見ていないので、多くは判りませんでした。でも今回初めて実物を目の当たりにして、ひょっとしてここではないかと閃きました。画面の中の傾斜具合や、兵藤が好んだ写生地から、前述の地図で示された位置よりはもう少し内陸部に入り込んでいるのではないかと感じました。個人的な仮定で、これからぼちぼち検証しますが、どうなることか。
Photo_2

 「コレクション展」ですから、収蔵品以外の展示はありません。でも描かれた横浜はもっと多くあります。例えば、横浜駅北東口を地上に出たところは、あまりにも有名な「松本竣介・Y市の橋」の写生地です。横浜駅西口から5分ほど歩いたところが「島田章三・横浜落日」の写生地です。多くのひとが行き交う場所ですが、そんなことに気付く人は少ないでしょう。気付いた横浜を紹介していくつもりです。   (2016年10月3日記録)

|

« 雑感:文楽9月公演「一谷嫩軍記・三段目」を見て | トップページ | 2017年3月23日の国会証人喚問について »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/180824/64292894

この記事へのトラックバック一覧です: 横浜美術館・2016年度第2期コレクション展(収蔵品展):

« 雑感:文楽9月公演「一谷嫩軍記・三段目」を見て | トップページ | 2017年3月23日の国会証人喚問について »