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2015年2月20日 (金)

美術:横浜美術館『田中望展』

  名称   田中望展「潮つ路」(しおつち)
  会場   横浜美術館 アートギャラリー1、Cafe小倉山
  会期   2015年2月7日(土)~3月1日(日) 、木曜日休館
  鑑賞日  2015年2月12日(木)ほか

  参考   入場無料 
        田中望展「潮つ路」(しおつち)HP 

 横浜美術館「New Artist Picks(NAP)」企画は、年に一度の若手作家支援事業。主旨のとおり、田中望はまだ東北芸術工科大学大学院博士課程に在籍中。VOCA2014でVOCA賞(大賞)を受賞したことは最近知り得た後付けの知識。

 昨年10月初め、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2014」に出かけた際、東北芸術工科大学会場やオープンキャンパスを見学した。そこで「東北画」という概念を知り、通路に展示されている作品を観て、非常に興味深く思った。私の理解はまだ浅いけれど「東北に土着する様々な風俗・習慣などを対象にして絵画作品を制作する」ということと思っている。
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 ヨコハマトリエンナーレ2014における「やなぎみわ 新作演劇『日輪の翼』(原作:中上健次)のための移動舞台車」、そのスカート絵は、やなぎみわと相談を重ねながら〈東北画は可能か?〉で制作された。と言えば、少しイメージが湧く方もおられるだろう。

 しかしアーティスト・トークを聞いて、田中望は東北画には直接関わっていないと言っていた。それは尊重すべきだ。

 再びしかしだが、展示された作品のモティーフやマチエールは、私には東北画だろうと思えた。東北画を牽引していける作家たりえると感じた次第である。まあ東北画に押し込める意味合いはさらさらないけれど。

 

 アートギャラリー1に展示されている作品は2点、「太宝市」と「潮つ路」。
 「太宝市」は山形県鶴岡市の山王日枝神社に奉納された作品。3泊4日の取材に出かけて、食べるものはどこでも共通するのではないかと思ったそうだ。普段は人通りの少ない商店街に、祭事で大勢の人が集まる。商店街の未来を見ているのではないかと関係者に言われて、突然奉納の話になった。
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 「潮つ路」は今回の為の新作。横浜に来るのは初めて(昨年8月)、港から黒船を思った。交易船は文化を運ぶ。北前船を考えたが絵が描けなかった。交易でないもの、食は命に関わると進んだ。
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 Cafe小倉山には、日本海に浮かぶ飛島の昔語り題材にした絵本クリカラ竜岩の奇話」原画が展示されている。
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 私の推奨です。って信用されないでしょうけれど、まあ観て下さい。若い作家のこれからを見守るのも美術を愛する一つの楽しみ。「ホイッスラー展」も良いけれど、ぜひ「田中望展」にも足を向けて下さい。

   (2015年2月20日記録) 

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