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2014年10月12日 (日)

美術:みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ

  名称  みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ
  会場  山形県郷土館「文翔館」、東北芸術工科大学キャンパス、他
  会期  2014年9月20日(土)-10月19日(日)
  鑑賞日 2014年10月1日(土)

  参考  公式ホームページ

 

 地方の美術展巡りを旅の目的とするのは、美術館賞に留まらない意味があります。内容・規模で都市型美術展に勝るとは思いませんが、自然との共生や過疎の課題を知る、貴重な機会になります。

 

 10時過ぎに山形駅着、乗合バスで10分ほどの「文翔館」に移動。

 「文翔館」は重要文化財指定の旧山形県庁舎・県会議事堂。建物や常設展示は無料で一般公開されていました。議場ホールなどは貸出されていて、そこが今回の展示会場でした。

 「荒井良治」は、山の入口となるゲートを周辺の特産品や曰くありげな素材で作り上げています。神聖な場所へのゲートですが、堅苦しい訳ではありません。例えばお札、名産の麩を使って“おふだ”なんて。
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 「料理創作ユニット・ごま」は食をテーマに、ジャンルや物事にとらわれない自由で新しい料理活動を目指しているそうです。中庭の小屋の保存食の展示は、見た目に美しく、雪深い山形の料理の原点を見事に伝えていました。
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 他に「梅佳代」など。できれば週末に出かけて、ライブやイベントも味わいたかった。時間があれば山にも分け入りたかったです。

 建物も見ごたえありました。ファサードは重厚で威厳を漂わせます。館内も同様ですが、講堂は特に華やか、中央の絵は「高橋由一:山形市街図」。近寄れず細部は判りませんが、ここにあったのね。
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 徒歩でひとまず駅に戻る途中で「山形まなび館」と「旧西村写真館」に寄りました。

 「山形まなび館」は山形県下初の鉄筋コンクリート造校舎として建設された山形市立第一小学校。平成13年に有形文化財指定、平成22年に現在の状態に。
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 「旧西村写真館」は大正10年建造、平成7年廃業、現在は不定期公開。内部は廃業当時の状態が保たれ、和合亮一の詩が書かれた衣装展示は、着用可能でした。
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 「東北芸術工科大学」へ向かうバスは2時間ほど後、仕方なしにタクシー利用。小型車で1800円ほど。

 「三瀬夏之介×東北画は可能か?」は大型展示。案内の一部に『三瀬は「東北をひらく」と題して、民俗学的アプローチによる現代美術の一つのあり方として、ここ山形の小盆地宇宙を表現します』。音楽に民族音楽を取り入れたアプローチがあるように、絵画に土着的な思想を感じさせる表現があってもおかしくないでしょう。指導する学生たちの絵を含めて可能性を感じました。不思議な印象の作品群でした。
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 東北画は、ヨコハマトリエンナーレ2014「やなぎみわ:移動舞台車」の周囲に巡らした幕の絵が多少の参考になります。不思議な絵と思っていましたが、山形で氷解しました。
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 一階通路に「ひじおりの灯」。何かで話題になったのを読みましたが、現地で見たいものです。
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 駅に戻るバスが30分以上無く、歩きました。来る時のタクシー料金から5Kmと想定。途中の「やまがた藝術学舎」にも寄りました。合計して約1時間の歩行。

 

 一番印象に残ったのが「東北画」。これから注目します。昨年、平塚市美術館で三瀬の企画展が開催されたそうですが見損ないました。もっとアンテナ高くしておかないと駄目。

 知らない街で真っ先に欲しいのは地図。近くは徒歩の、遠くは所定交通機関の移動時間を添えてあるとありがたい。私は出来る限り徒歩で街を歩きたい方。残る時間と調整しながら行き先を追加したり、途中で観光案内に載らないであろう発見ができたり。

   (2014年10月11日記録)

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