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2014年2月 5日 (水)

路上観察:横浜金沢の古道・白山道(2014年2月3日)

 横浜金沢と鎌倉を結ぶ古道に、海を迂回する白山(しろやま)道がありました。往時、金沢周辺の地形は現在と大きく異なり、海が奥深く入り込んでいました(途中の福祉施設前の掲示「福祉施設周辺の史跡案内」から。設置者:横浜市健康福祉局生涯支援課)。
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 現在の白山道は、宅地開発などに影響されて途中で途切れています。それを承知で行ける所まで歩きました。何か古を思わせるものがあるのではないかと思って。当日の歩行ルートは次のとおり、約8Kmでした。なお、歩くに際しては横浜金沢観光協会の「白山道(*1)」を参考にさせて頂きました。

 

 起点は京浜急行金沢文庫駅。

 「稲荷社」。案内がなくて詳細は不明。新しいもののようでした。
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 「正法寺」。奥の「赤井不動尊」まで登りました。見下ろせば家並みが続きますが、往時は海が広がっていた筈です。
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 「手子神社」。文明5年(1473)、釜利谷の領主・伊丹左京亮が瀬戸神社の御分霊を宮ヶ谷の地に勧請したのが創始と案内にあります。金沢八景「小泉夜雨(*2)」はこの付近を描いたようで、松の下の祠が移築されたのが境内社の「竹生嶋弁財天社」だそうです。
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 「六郎橋」で右手に進みます。そのまま進めば六浦方面に至ります。

 「東光禅寺」。山号は白山。この辺りまでくると崖沿いに曲がりくねった道が続き、古道の雰囲気を感じます。ただし、住宅が途切れることはありません。
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 「日月社?」。やぐらに六地蔵などが祀られていました。周辺に案内もなく詳細は不明。
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 「白山社」。四つのやぐらに様々なものが祀られていました。左から二つ目のやぐらが一回り大きく、その右側の石柱に「鎮守 白山妙理大権現」と刻まれていました。妙理はすぐれて奥深い道理の意。
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 「白山磨崖仏」。しっかりした案内があったのですが実物は確認できませんでした。写真の案内板の奥の崖の草に覆われた辺りだそうです。しげしげと眺めていたら、通りかかったおばあさんが「見えなくなっちゃって」と、気の毒そうに声を掛けてくれました。
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 さらに進むと、道は関東学院大学の構内に突き当たります。塀に沿って左手に回ると、山への登り口がありました。この山道は「鼻欠地蔵」にいたる筈ですが、当日は進むのを止めて戻ることにしました。
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 「六郎橋」まで戻ってから六浦方面に進みました。

 「六郎重保五輪塔」。道から少し奥に入ったところなので、進行方向左側に要注意です。
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 「白山トンネル」。信号による交互通行、抜ければ六浦。
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 「上行寺東遺跡」。上行寺の背後の丘の上でした。確かマンション建設の際に見つかったのだと思います。案内に寄れば、元の遺跡を正確にコピーしてGRC(ガラス強化コンクリート)で復元したものだそうです。道理で歩いた時にボコッという音がしました。
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 見下ろせば上行寺の大屋根、民家の家並み。上行寺の門前が海だったなど思えません。後は、京浜急行金沢八景駅を目指します。
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 家並みの途切れることはありませんが、想像を逞しくすれば、やぐら、古寺、曲がりくねった細い道から古が蘇ります。白山道は関東学院大学の敷地で行く手を阻まれましたが、地図上を直進すれば、横浜横須賀道路の朝比奈ICを横切って鎌倉天園に向かうハイキングコースに繋がります。左手に90度折れて六浦道から朝比奈峠に向かうと解説する案内もありますが、私は直進する道が白山道であると確信しました。朝比奈をその一帯の地名と考えれば矛盾も生じません。今後、そこに言及した文献等を見つけたいものです。

 *1 http://www.yokohama-kanazawakanko.com/course/course_list/course004.html
 *2 http://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Hiroshige,_Two_men_on_a_sloping_road_in_the_rain.jpg

  (2014年2月4日記録)

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コメント

実際に歩いてみて、古きを想像するというのは素晴らしいですね。
新しいものに眼も気持ちも慣らされてしまって、なかなか思いが及ばないことが多いので、はっとさせられました。
頭が下がります。

投稿: strauss | 2014年2月 5日 (水) 13時34分

謎解きのような思いもします。先人の足跡を少しづつ辿る楽しさもあります。健康増進にも貢献します。意外に面白い趣味だと思っています。今年は横浜・鎌倉を結ぶ尾根道から、枝道にも足を延ばそうと思っています。

投稿: F3 | 2014年2月 5日 (水) 23時27分

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