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2014年1月18日 (土)

舞踊:Co.山田うん「結婚・春の祭典」

 「結婚」
   出演  川合ロン、山田うん

 「春の祭典」
   出演  荒悠平、飯森沙百合、伊藤知奈美、木原浩太、
       小山まさし、酒井直之、城俊彦、西山友貴、長谷川暢、
       広末知沙、三田瑶子、山下彩子、山田うん

  振付・演出 Co.山田うん
  音楽    I.ストラヴィンスキー

  会場   スパイラル・ホール
  公演   2013年1月11日(土)~1月13日(月・祝)
  鑑賞   2013年1月12日(日) 16:00~17:20(休憩10分)

 

 世の動きは、1912年にタイタニック号沈没、1914年に第一次世界大戦勃発。音楽界は、1911年にマーラー没、ロマン派の大作曲家としてR.シュトラウスが残る。

 長い19世紀の終りとも言える1913年、バレエ・リュスのニジンスキー振付で「春の祭典」初演。迸るリズムを繰り出す音楽、伝統を逸脱する振付は、1回目の舞台を賛成・反対に分けての大騒動に陥れたそうだ。

 しかし、音楽は魅力に富む。振付家だって興味津々だろう、その後も様々な振付で上演されている。ダンス界の周縁にさえ位置しない私でも4回目の鑑賞になる。過去3回、それぞれの魅力を短かく評すれば、モーリス・ベジャールの「華麗」、ピナ・バウシュの「鋭敏」、大島早紀子の「奔放」。しからば、Co.山田うんは何か。

 先に結論を言うことになるが「素朴」。

 他の振付家の表現中には、見ていても手足の動きが判らないような部分がある。早すぎて、複雑すぎて判らないということだが。そして、動と静が交錯する。表現上のことであると同時に、30分以上も動き続けられないとの事情もあるだろう。

 Co.山田うんの表現中には、見ていて手足の動きが判らないような部分はなかった。それは、出来ないのではなく、シンプル、素朴な表現に徹したのだろう。代わりと言っては何だけれど、静の部分が記憶に残らないほど激しく動き回った。動から動だ。踊り終わった時、中心となるダンサーからと思われる荒い息遣いが、客席にまで響き渡った。

 衣装は、無地と地味な柄を半分づつ繋ぎ合わせたホットパンツと飾りのついたノースリーブ。第一部では、体の後ろ半分に尻尾状のもの、それも7・8本を吊り下げていた。

 第二部の序奏で山田うんのソロ。衣装は皆と同様と思ったが、頭に被り物。生贄を捧げられる太陽神の描写。這い蹲ったような表現で不気味さを漂わせた。

 美しさは前面に出ないが、土俗的なイメージは浮かび上がった。少し鮮明さを欠いたと思えるのは、生贄がはっきり把握できなかったからだと思う。

 音楽が録音であるのは仕方ないが、上質な音とは思えなかった。音が中央に定位、ソロ楽器が巨大に感じられた。音楽も楽しみたいのだが。

 

 「結婚」はうまく把握できなかったが、楽しめた。音楽を聞いたことがなく、特殊な編成に気を取られたこともある。音楽だけでも、予習しておくべきと思った。

   (2014年1月18日記録)

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