音楽:神奈川フィル ニューイヤー・コンサート 2014
指揮 金聖響
独奏 デュオ・グレイス(Pf×2)
演奏 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目 サン=サーンス :動物の謝肉祭
モーツァルト :2台のピアノのためのソナタ ニ短調
第1楽章(デュオ アンコール)
J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」序曲
狂乱のポルカ
ワルツ「加速」
ポルカ「雷鳴と電光」
ワルツ「千夜一夜」
新ピッツィカート・ポルカ
ワルツ「美しく青きドナウ」
ラデッツキー行進曲(アンコール)
会場 神奈川県立音楽堂(23列6番)
公演 2014年1月5日15:00~17:00(休憩20分)
14時半過ぎに自宅を出る。普通に歩けば10分前には到着するが、それでも多少気はあせる。本人の意識は飛鳥のごとくだが、傍目には亀の歩みだったかも知れない。「動物の謝肉祭」の予告編みたいなものだ。それでも10数分前に到着。
席に着けば、舞台中央に二台のピアノ、フル編成の席が用意されている。やがて楽団員が拍手に包まれて登場、女性楽団員が黒のフォーマルでなく、カラフルなドレスで身を包んでいて舞台が華やぐ。目からも、ニュイヤー・コンサートと感じる。やがて指揮者を従えて、白と水色の揃い(?)のドレスで装ったデュオ・グレイス登場。
「動物の謝肉祭」、オーケストラ版、ナレーション無し。標題付きの短い14曲で構成されているが、皮肉・冗談・自虐を思わせる曲も含まれていて面白い。ピアノ・デュオとしては何回も演奏している曲だろうし、楽しく響く。華もある。機械機械しているのでピアノはあまり好きな楽器ではないけれど、これでもかと納得させられてしまう。
神奈川フィルは11月定期以来だけれど、これが本来の音だと思う。会場が音楽堂ということもあるだろう、みなとみらいホールより潤って響くとも感じる。眼鏡を持参しなかったし、後方席だったので、楽団員の顔を識別できなかった。でも姿かたちからコンマスは崎谷直人。クラリネット、フルート、コントラバス、そしてチェロも美しい。
J.シュトラウスⅡの曲が年始に演奏される理由を知らないが、まあ新年だと感じる。2・3の曲は初めて聞くにしても。「美しく青きドナウ」のホルンがのどかな雰囲気を充満させる。一年が、このようであって欲しい。
指揮者が「明けまして」、楽団員が「おめでとうございます」と挨拶、さすがによく揃っている。そしてアンコールの「ラデッツキー行進曲」、当然手拍子が沸き起こる。
かくして予定調和のうちにニューイヤー・コンサートを終えます。一年に一度くらい、こういうコンサートも良いものだと思う。
帰りはのんびりと、途中みなとみらいを望めば、多くのビルはまだ黒い影のままです。
(2014年1月10日記録)
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