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2013年12月31日 (火)

2013年回顧(2)  演劇1 富山県南砺市利賀村のこと

 8月末、3年ぶりに「SCOT サマー・シーズン」に出かけた。もう行かないと決めた訳ではないけれど、今回が最後になるかも知れないとの思いがあった。初めて電車利用で富山へ移動、そこからレンタカーで利賀村へ。横浜から自動車で利賀村に向かうのも少々きつくなった。

 2000年に至る10数年間、夏休みは「利賀国際演劇フェスティバル」で過ごした。2000年だったと思うが運営が変わり、一般向け公演は半減、国際も看板から下ろされ、同時に「利賀演劇人コンクール」が始まったと記憶する。コンクールも公開の筈だが、それでも1日1演目(?)しか観れないのは、夏休みとするのは充実感に欠ける思いがした。1年おきに出かけたりするようになった。

 この四半世紀で20回弱程出かけているのでが、他にやりたいことも増えた。利賀村の吸引力も一頃よりは弱まった。

 ところで、今回は2日間で5演目を鑑賞した。内容に興味あれば、第1日目第2日目のブログ記事を参照願う。

  1.高田みどりの打楽器と高野山南山進流聲明
     「羯諦羯諦-行く者よ、去り行く者よ」
  2.岩舞台で繰り広げられる前衛漫画劇
     「新釈・瞼の母」
  3.インターナショナルSCOT公演・第1弾
     「禿の女歌手」(6カ国語版)
  4.世界を震撼させたギリシア悲劇
     「ディオニュソス」
  5.これを見ずして、日本は語れない
     「世界の果てからこんにちは」

 演劇ばかりでなく、利賀村の変遷も見てきた。最初に出かけたのは1988年、演劇祭のピークを少し過ぎた頃だった。それでも会場中央の広場には出店が出て、村の行事の雰囲気さえあった。民宿への帰り道、蛍の乱舞、夜空に天の川も見えた。直ぐに河川護岸工事があったりして蛍は消え、夜空もどんどん明るくなった。過疎の村の都会化とも言える現象。

 今は廃屋も散見され、四半世紀厄介になってきた民宿も夫婦も年を重ね、いずれは子供の所に行く、利賀を離れると言っている。

 演劇で過疎化を喰い止められるとは思いもしないけれど、利賀村に行きだしたことで、それ以前より、過疎化の問題も圧倒的に身近に感じるようになった。

 全ては自分の意思による行動だが、演劇鑑賞も、様々な社会勉強もさせて貰った気がする。民宿では色々な人と出合った。観て来た演劇を肴に、夜更けまで酒を飲み、話し合っていた頃が懐かしい。その中から野外劇場でスポットライトを浴びることになった人もいるし、縁が続いている人もいる。
 自分なりに四半世紀の重みと、一抹の寂しさを感じている年末である。

   (2013年12月30日記録)

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