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2013年11月

2013年11月28日 (木)

路上観察:富士山の傘雲

 今朝の東京新聞のコラム・熱気球(2013年11月28日朝刊)に「富士山の傘雲(11月27日午後)」が紹介されていました。山頂から少し離れた位置に掛かるのが珍しかったようです。
Tokyo

 同日、私は神奈川県秦野市、丹沢山系の入り口とも言えるやびつ峠の南側斜面にいました。何度となく富士山を眺めて、一緒にいた人たちと「富士山に傘雲」などと話していました。

 新聞掲載の写真は富士吉田市から撮影で富士山直下ともいえます。私のいた位置は、富士山から東へ40Kmぐらい離れています。見え方は違いますけど、珍しい現象に出くわしたようです。

 写真は左から順に、9時58分、11時52分、12時01分です。
0958_2 1152_2 1201

  (2010年11月28日記録)

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2013年11月24日 (日)

音楽:神奈川フィル第294回定期演奏会

  指揮     垣内悠希
  独奏     清水和音(ピアノ)
  演奏     神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目     ブラームス :交響曲第3番
         ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
         ラフマニノフ:ヴォカリーズ(ソロ・アンコール)

  会場     横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演     2011年2月19日19:00~21:00(休憩20分)

 

 ブラームス。冒頭からの3小節にわたる管のF-A♭-Fの上昇、後のFに重なってヴァイオリンが鋭い感じのする第1主題を響かせる筈だった。筈だったと言うのは、いつもの艶を欠いていると思えたし、それに溌剌としたところもない。最初の10小節ほどで期待していた音との食い違いを感じてしまった。そう言えば、下手に位置する第1・2ヴァイオリンの音が、中央から上手に位置するチェロ・ヴィオラ・コントラバスに比して弱いとも感じた。

 第1楽章早々に感じた違和感は、最後まで続いた。管に違和感は感じなかったが、終始、弦の響きに違和感を感じた。ブラームス3番の叙情性あふれる第3楽章に惹きつけられる方が多いと思うし、私も例外ではない。しかし、両端楽章の毅然とした響きがあってこそ、間の楽章も映えるというものだ。神奈川フィルの音が、こうも変ることを体験したように思えた。

 神奈川フィルはいつもの神奈川フィルだから、その主な要因は垣内にあるのだろう。何か新しいことをやりたかったのだろうか。それとも伝統的なブラームスを表現したかったのだろうか。私には判らないけれど、期待した音ではなかったし、楽しめなかったのは事実。

 

 ラフマニノフ。清水和音は当初予定の田村響からの交代。Wikipediaに「ラフマニノフのピアノ協奏曲でも2番には興味は無く、3番を弾きたいがためにピアニストになった」とラジオで語ったとのエピソードが記録されている。その3番、楽しめる筈だった。またしても筈だ。ピアノでは無いけれど。

 神奈川フィルの音が固まって聞こえたようにも感じた。あれだけ広がっているのだから、そんなことは有り得ないのだが。ピアノとのバランスも時々おかしく感じた。ブラームスからの尾を引いていたかも知れない。ただ、第3楽章後半は何か吹っ切れたような、最後のジャンジャンカジャンまで楽しく聴けた。終わりよければ全て良し、とは言えないのだけれど。

 ソロ・アンコール、情感があって美しくって。ピアノと言う楽器にあまり好感を抱かないけれど、でもそういう思いをどこかに追い払ってしまうほど。

 

 音楽を聴いて、あまりネガティブな感想を書くつもりはない。ただ、感じたことは素直に書きたいと思う。本日の感想が的を射ているか否か、大いに心許なさはある。多くの人の感想を参考にさせて頂いて、必要な修正をしていこう。ただ、そういうことを感じるようになったことが、定期コンサートに通うようになった一つの成果と思っている。

 ちょっと付け足し。本日のコンサートマスターは、来期から第1コンサートマスターに就任する崎谷直人。前回、ヴィオリンケースを抱えて私の隣に座っていたのだが、名前をうろ覚えで確かめもしなかった。じっくり顔を見て、やはりそうだったと思った。

   (2013年11月23日記録)

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2013年11月18日 (月)

神奈川フィル 第294回定期に向けてのお勉強 1時限目 「J.ブラームス作曲:交響曲第3番」

注:これは「We Love 神奈川フィル」に投稿したものの写しです。

 朝届いたシモンからポールへの速達に「ブラームスはお好きですかPhoto?きのうは失礼しました」、夕方の音楽会への誘い。F.サガンの小説『ブラームスはお好き』(*1)の一節。二人は「ちょっと悲壮な、ところどころ、ちょっと悲壮すぎるコンチェルト」を聴くことになる。映画は見ていないけれど、挿入曲として第3楽章が使用された。舞台はパリ、男女3人が紡ぎだす恋物語には、何か判らない悲壮なコンチェルトよりは、第3楽章の方が似合うというもの。
 ちなみにタイトルは、小説が「Aimez-vous Brahms・・・・・ 」、映画が「Goodbye Again さよならをもう一度」、ブラームス隠しと思うのは勘繰りすぎか。

 2管編成。初演は1883年12月、指揮ハンス・リヒター、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団と記録に残る。20世紀がそこまで迫っている時期。それでも全体の印象は古典派。

 演奏時間を約36分とする資料もあるが、手持ち音源の演奏時間は次のとおり。この範囲で、前半楽章に指揮者の思い入れがあるように思える。当日は?

            計    第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章
 シャイ(*3)    34分21秒  11分44秒  8分16秒  6分06秒  8分15秒
 ベーム(*4)    36分30秒  10分54秒 10分22秒  6分34秒  8分40秒
 ティーレマン(*5) 38分20秒  13分37秒  8分44秒  6分54秒  9分05秒

 大きなお世話を承知で、聴き所を探した。
 神フィルの繊細で美しい弦と明るいホルン、第3楽章の仕上がりは想像つく。しかし、私は両端楽章に注目したい。
 第1楽章冒頭、簡潔にして力強く示される基本動機は、いきなり気持ちを高揚させるだろう。張り詰めた緊張感を感じさせる第1主題は、コンマスがぐいぐい牽引する様子が目に浮かぶ。クラリネットで示される第2主題は、心和ませるだろう。そして、管が音を繋ぐ小結尾は、管の実力が遺憾なく発揮される筈だ。
 第4楽章は力強い。ファゴットで示される第1主題は、先の不安を感じさせる筈だ。チェロとホルンで示される第2主題は、堂々と響くだろう。私が一番好きな小結尾、全合奏される旋律は神フィルの魅力が遺憾なく発揮されるだろう。

 以下は、資料と音源で確認したことのメモ、乏しい知識で纏めたもの。ただ、纏めることを前提に突き詰めて聴くので、今までとは異なる音楽の楽しみ方を感じている。

第1楽章。Allegro con brio、ヘ長調、6/4拍子。
 冒頭の10小節ほどで、全曲を通じて響く基本動機と第1主題が示される。初心者の私にも見通しはつきやすい。
 最初の3小節で、管によりF-A♭-Fの上昇音型が力強く示される。3小節目からヴァイオリンにより、鋭利な感じのする第1主題が示される。拍子が9/4に変り、クラリネットにより第2主題が示され、すぐにオーボエとヴィオラに移り、発展した後で拍子は6/4に戻って小結尾。提示部は繰り返される。
 展開部は激しい。再現部の第1・第2主題が繰り返される長い結尾の後、力の抜けた第1主題で終える。

第2楽章。Andante、ハ長調、4/4拍子。
 静謐な楽章。激しい第1楽章から甘美な第3楽章への橋渡しか。
 クラリネットとファゴットの四重奏により、素朴な旋律の第1主題が示される。弦楽器が加わって基本動機が再現される。やがてクラリネットとファゴットの二重奏により第2主題が提示されるが、旋律は悲しげだ。経過部を経て初めの部分が変奏されながら、静かに終わる。

第3楽章。Poco allegretto、ハ短調、3/8拍子。

 ホルンを除く金管は沈黙、ティンパニーもまた。スコアの段数も少ない。
 第1部はチェロにより、たゆたうような甘美な主要主題がいきなり示され、その旋律はすぐにヴァイオリンに引き継がれるが、後に管で繰り返される。第2部の弾むような旋律は愛らしいけれど、憂いを帯びている。第3部はホルンが主要主題を示し、オーボエ、弦と移って、甘美なままに終わる。

第4楽章。Allegro - Un poco sostenuto、ヘ短調-ヘ長調、2/2拍子。
 序奏なしにファゴットと弦が示す第1主題は、弱音で小刻みに揺れ動いて不安が過ぎる。木管が繰り返す。ホルンとチェロが示す第2主題は、跳びはねるに明るく楽しい思いが伝わる。小結尾の激しい全合奏は実に印象的で、オーケストラの醍醐味、胸のすく思いがする。 ファゴットが第1主題を示して展開部に移るというのもおかしいいけれど、私には良く判らない。展開部無しにに再現部に移っているのだろうか。形を変えのて第一・第二主題、小結尾の印象的な旋律も懐かしさを覚える。。結尾で速度は Un poco sostenuto に変り、第1楽章第1主題が余韻を残すように奏でられて静かに終わる。

  *1 サガン・朝吹登水子訳・ブラームスはお好き・新潮文庫1480
  *2 ブラームス 交響曲第3番 ヘ長調 作品90・音楽の友社 OGT2113
  *3 R.シャイー指揮ゲヴァントハウス・オーケストラ DECCA 478 5812
  *4 K.ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
                    POLYDOR POCG-2319
  *5 C.ティーレマン指揮ドレスデン国立管弦楽団
                    (2012年10月20日 NHKホール) NHK

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2013年11月 9日 (土)

路上観察:横浜大岡川に残された街の記憶・1

 11月2日の『水辺荘まちあるきツアー「消えた運河を探しにゆこう」』は、街の記憶を掘り起こす視点が興味深く感じられました。そこで、復習と自主テーマ設定?のために、もう少し歩き回ろうと、過日、第1回目を実施しました。

 今は希薄ですが、横浜中心部に張り巡らされた運河は、生活に密着していた筈です。
 子供の頃、近所の川(帷子川水系)には、原木を組んだ筏が係留されていました。ある日、ポンポン船がやって来てどこかへ運び去り、また新しい筏がやって来たりしました。とんぼ吊の記憶もありますけど、危ないからやめなさいと言われたことは無く、せいぜい気を付けなさいでした。

 ツアーで気付かされたのは、護岸に残る痕跡。人と川の結び付きが、左右護岸に残る、あるいは残された痕跡から見えるのではないか、まず、その視点で護岸を丹念に見ました。一部を歩いたのみで、後に例外が出るかも知れませんが、左右護岸で明らかな差がありました。詳しくは追ってホームページに整理のうえ掲載しますが、私が認識した要点をここでまとめます。

 

 まず、説明を判りやすくするために、次の写真でポイントを指摘します。
001

 この写真は、整備されて現用される船着場です。現在の用途は親水と認識します。ポイントは、右側(下流側)がスロープ、左側(上流側)が階段の形状です。スロープ・階段に注目して区分すれば、次のとおりです。

  1.スロープ・スロープ
  2.スロープ・階段(上流・下流の区別はしない)
  3.階段・階段
  4.スロープのみ
  5.階段のみ

 歩いた範囲は一本橋から旭橋、途中に7橋あります。結果は次のとおりです。

  右岸 1.スロープ・スロープ 7箇所(全て埋められている。痕跡に注目)

  左岸 2.スロープ・階段   1箇所現用、1箇所埋められている
      5.階段のみ      4箇所
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 何かありそうだと思いませんか。少しの資料を見た限りですが、大岡川左岸はもともと陸地、右岸は埋めて立て地と言って間違いないでしょう。

 スロープは荷物運搬、階段は人が利用すると想定すれば、右岸は荷物運搬の必要な商工業地、左岸は人が生活する居住地だった、などと想像できます。まあ、これから少しづつ調べようと思っています。

 今後、残る部分の様子を調べること、上流のどのあたりまで痕跡が残るかが次の調査ポイントになりそうです。天気の良い日に散歩かたがた出かけます。どこかにまとまった資料もありそうですが、自から調べるのが面白いんです。

   (2013年11月9日記録)

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2013年11月 5日 (火)

さわやか横浜:一の酉(2013年11月3日)

 横浜真金町の金刀比羅・大鷲神社は、横浜市営地下鉄阪東橋駅が最寄り駅です。あるいは、JR関内駅、京浜急行黄金町駅からから歩いても知れています。

 カタカナ名の催事が増えたように思いますが、「酉の市」あるいは「お酉さん」は健在です。縁起物を売る屋台、近所の横浜橋商店街など、大いに賑わっています。今年は二の酉(15日)、三の酉(27日)までありますから、興味を抱いたらまだ出かけるチャンスはまだあります。

 神社正面、奉納された提灯が夜目に鮮やかです。
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 縁起物を売る屋台が並んでいます。
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 縁起物の熊手を買うと、店の人が商売繁盛や家内安全の祈願してくれます。そこそこに大きな熊手を買った場合のようですけど。
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 商店街や夜店も遅くまで開いています。
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 時計回りに一周する途中で神社に参拝するように交通規制されていますが、今回は変則的に歩いたので、もう一度出かけようと思います。ささやかな熊手も買ってこなくては。

   (2013年11月5日記録)

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2013年11月 3日 (日)

路上観察:水辺荘まちあるきツアー「消えた運河を探しにゆこう」(2013年11月2日)

 横浜の大岡川と中村川に挟まれた一帯(伊勢佐木町や関内地区を含む)は埋立地であり、かっては縦横に運河が通じていたようです。しかし、高速道路や地下鉄建設、その他の理由もあると思いますが、かなり埋められてしまいました。川もないのに、やたらと「橋」の付く地名があったりすることが、その証でしょう。

 水辺荘主催の「消えた運河を探しにゆこう」企画を知り、面白そうだと思い参加しました。個人的に大岡川や中村川周辺を歩いたりしていますが、新しいことも知りたいし、知らない方と一緒に歩くのも楽しそうです。

 起点・終点は「似て非works」。歩き始めると雨がぱらついたりして多少の予定変更がありましたが、歩いた経路は次のとおりです。
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 消えた運河は、富士見川跡を通り、吉田川跡(現大通公園)を横切りました。今も残る運河の護岸には船着場の跡が残っていたりして、かっての水運の賑わいが髣髴されました。また古いトラス橋がかかっていたりして、近代化の息吹も感じられました。

 森林太郎(鴎外)作詞の横浜市歌の一節に「今は百舟百千舟 泊る處ぞ見よや」とあります。内外各地から横浜港に着いた船荷は、小船に積み替えられ、運河を通って内陸に運ばれたことでしょう。あるいは逆も。そのような歴史も想像されました。

 写真を撮ったのですが発色が良くありません。近々、天気の良い日に一人で歩きなおして写真を撮ってきます。しばらくお待ち願います。代わりといっては何ですが、過去記事をご案内、「路上観察:横浜大岡川」「さわやか横浜:きょうの桜(2013年3月29日現在)」。よろしければ一読願います。

 最後になりましたが、主催の水辺荘関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

  (2013年11月2日記録)

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