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2013年11月24日 (日)

音楽:神奈川フィル第294回定期演奏会

  指揮     垣内悠希
  独奏     清水和音(ピアノ)
  演奏     神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目     ブラームス :交響曲第3番
         ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
         ラフマニノフ:ヴォカリーズ(ソロ・アンコール)

  会場     横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演     2011年2月19日19:00~21:00(休憩20分)

 

 ブラームス。冒頭からの3小節にわたる管のF-A♭-Fの上昇、後のFに重なってヴァイオリンが鋭い感じのする第1主題を響かせる筈だった。筈だったと言うのは、いつもの艶を欠いていると思えたし、それに溌剌としたところもない。最初の10小節ほどで期待していた音との食い違いを感じてしまった。そう言えば、下手に位置する第1・2ヴァイオリンの音が、中央から上手に位置するチェロ・ヴィオラ・コントラバスに比して弱いとも感じた。

 第1楽章早々に感じた違和感は、最後まで続いた。管に違和感は感じなかったが、終始、弦の響きに違和感を感じた。ブラームス3番の叙情性あふれる第3楽章に惹きつけられる方が多いと思うし、私も例外ではない。しかし、両端楽章の毅然とした響きがあってこそ、間の楽章も映えるというものだ。神奈川フィルの音が、こうも変ることを体験したように思えた。

 神奈川フィルはいつもの神奈川フィルだから、その主な要因は垣内にあるのだろう。何か新しいことをやりたかったのだろうか。それとも伝統的なブラームスを表現したかったのだろうか。私には判らないけれど、期待した音ではなかったし、楽しめなかったのは事実。

 

 ラフマニノフ。清水和音は当初予定の田村響からの交代。Wikipediaに「ラフマニノフのピアノ協奏曲でも2番には興味は無く、3番を弾きたいがためにピアニストになった」とラジオで語ったとのエピソードが記録されている。その3番、楽しめる筈だった。またしても筈だ。ピアノでは無いけれど。

 神奈川フィルの音が固まって聞こえたようにも感じた。あれだけ広がっているのだから、そんなことは有り得ないのだが。ピアノとのバランスも時々おかしく感じた。ブラームスからの尾を引いていたかも知れない。ただ、第3楽章後半は何か吹っ切れたような、最後のジャンジャンカジャンまで楽しく聴けた。終わりよければ全て良し、とは言えないのだけれど。

 ソロ・アンコール、情感があって美しくって。ピアノと言う楽器にあまり好感を抱かないけれど、でもそういう思いをどこかに追い払ってしまうほど。

 

 音楽を聴いて、あまりネガティブな感想を書くつもりはない。ただ、感じたことは素直に書きたいと思う。本日の感想が的を射ているか否か、大いに心許なさはある。多くの人の感想を参考にさせて頂いて、必要な修正をしていこう。ただ、そういうことを感じるようになったことが、定期コンサートに通うようになった一つの成果と思っている。

 ちょっと付け足し。本日のコンサートマスターは、来期から第1コンサートマスターに就任する崎谷直人。前回、ヴィオリンケースを抱えて私の隣に座っていたのだが、名前をうろ覚えで確かめもしなかった。じっくり顔を見て、やはりそうだったと思った。

   (2013年11月23日記録)

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コメント

そういうことでしたか。
やっばり聴き続けるということは、こういうことなんですね。
深野さんだからこそとも思ったり。私なんかにはわからないことです。
マンドリンだったら少しはわかりますけど。
ピアノはあまりお好きじゃないですか。
私は好きですが奏者によります。

投稿: strauss | 2013年11月24日 (日) 01時43分

他の感想など参考にして、私の思いを整理したいと思っています。ただ、今までとはどうも音が違うようだということは、私としても初めての体験でした。あちらもこちらも興味を示すので、音楽も初心者の類であって、Straussさんのようにはいけてないと思います。
ピアノは機械機械しているようで好まなかったのですが、最近は昔ほどではないです。ジェラルド・ムーアのシューベルトの伴奏を美しく思ったのが、そのきっかけです。古いことを知っているのですが、浅くきたからいまだ初心者です。

投稿: F3 | 2013年11月24日 (日) 14時54分

はじめまして。
コメント長くなってしまい、申し訳ありません。

私は久しぶりに神奈川フィルを聴いたのですが、
客演だから仕方ないのかなあとも思いました。
以前N響の客演演奏で(垣内さんではありません)
ひどい演奏を聴いたことがあり、今回の演奏は
それに比べると全く満足でした。

清水和音さんが代役とは、何だかラッキーでした。
スケジュールがよく空いてましたよね。
田村さんの演奏も生で聴いてみたかったですが。
清水さんののラフ3を聴くのは二回目で、
アシュケナージ指揮のCDも持っています。
以前は"清水和音の"と付いたコンサートで、オケは
おまけのような演奏をしていました。
ラフ3はそれが理想だと、個人的には思います。
なので、今回はオケがちょっとがんばってしまってい
た印象です。

ピアノは、大人の色気と情熱と、可愛らしい音とが
混じり合う、
忘れることのできない音でした。

投稿: ねこ | 2013年11月24日 (日) 22時55分

 ねこさん、貴重な感想を聞かせて頂きありがとうございます。
 私としては、こうも音が変るということが初めての体験だったので、今
回のような書き方をしてしまいました。ただ、絶対的なものでもありませ
んし、皆さんの感想を参考にしながら、再度振り返えりたいと思います。
これからもよろしくお願いします。

投稿: F3 | 2013年11月24日 (日) 23時45分

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