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2013年10月26日 (土)

美術:愛知トリエンナーレ2013・名古屋地区各会場(2013年10月17・18日)

 愛知トリエンナーレ2013鑑賞の続き、名古屋地区の各会場について、何らかの思いを抱いた作品について纏める。

 

 栄の愛知芸術文化センターは、名古屋市美術館と共に主会場と言って良いだろう。8階、10階、2階、地下2階などが展示スペースになっていた。

 ヤノベケンジは《クイーン・マンマ》《太陽の礼拝堂》《サン・チャイルド》。他に多数の作品が10階に。初めて観る作品も少なくないけれど、他所で観たものもあって既視感は強い。かなりの展示スペースを占めているけれど、半分くらいを若い作者に回してあげても良いと思う。ヤノベ自身に関係ないだろうが。
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 ダン・ペルジョヴスキは《ザ・トップ・ドローイング:》。11階の展望回廊で青空への落書き。天気も良く、気持ち良い光景を楽しんだ。
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 宮本佳明は《福島第一原発神社》、~荒ぶる神を鎮める~との副題。山川草木にも神を感じた遠い祖先に比べ、私たちは恐れを忘れていただろう。しかし、万人等しく反省することが必要かと問えば、それはない。かって「絶対安全」と言い、大きく後退させて今「世界一安全」と甘言を言う、歴代の為政者たちこそ責めを負うべきだ。そんなことを考えさせられたインスタレーション。
 《福島第一さかえ原発》は、福一原発を芸術文化センターに入れたと想定し、床壁による切断面を、幅広テープで描いた労作。ただ、表現は難しい。案内掲載のイメージをよく頭に刻み込んでの鑑賞必須。この強大なものが暴走している事実を改めて認識させられた。芸術に多々目的があっても良いけれど、誰かは社会正義を追求すべきだろう。ささやかではあるが、支持者の一人に加わりたい。
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   ペーター・ヴェルツ+ウィリアム・フォーサイスの《whenever on on on nohow on | airdrawing》。フォーサイスは最高峰に位置する振付家の一人。ソロで踊るフォーサイスを、3台のカメラと左右の手先に付けた2台カメラで捉え、5チャンネルの映像で見せるインスタレーション。無理を承知で本物を見たい。フォーサイスが中空に書き記す作品タイトルは、ベケットの『いざ最悪の方へ』に由来するとは今知った。準備不足な鑑賞者であった。
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 キッズ・トリエンナーレ。小分けしてもらった絵の具を、学生たちが嬉々として壁に塗り重ねていた。壁の暗色は減算混合と、身をもって勉強しただろうか。いや、楽しければそれで良い。
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 名古屋市美術館。藤森照信の《空飛ぶ泥舟》。待ち人多くて中には入らなかったけど、楽しそう。
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 アルフレッド・ジャーは《生ましめんかな(栗原貞子と石巻市の子供たちに捧ぐ)》。チリ生まれでニューヨークを拠点に活動する作者は、原爆詩の代表作の一つとされる、詩人・栗原貞子の「生ましめんかな」をどうして知ったのだろうか。それを、東日本大震災で廃校になる中学校の黒板で再現した。消える命と羽ばたく命を。本歌の崇高さに迫るアルフレッド・ジャーに拍手。
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 長者町地区、奈良美智を初めとするザ・ウィロウズ《WE-LOW HOUSE》。外郎ハウスだ。入り口部分は写真の通り。奥に喫茶店、ギャラリー。ギャラリーは展示替えがあったかも知れないが、当日は奈良と同期の作家たちの若き日の作品展示、何人かの作品に面影を確認したが、今記憶するのは有元利夫のみ。きちんとメモしないと、忘れるのが早いのだから。
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 納屋橋地区、名和晃平の《フォーム》。光りを落とした部屋の中で、水面から泡を隆起させるインスタレーション。一瞬たりとも同じ形を留めない、吹けば飛んでしまう泡に、圧倒的な迫力を感じた。
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   (2013年10月25日記録)

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