« 演劇:RUKADEN Produce R3「跫(あしおと)/不完全犯罪」 | トップページ | さわやか横浜:『渋さ知らズ』まちなか練り歩き・ミニライブ (2013年9月29日) »

2013年9月27日 (金)

音楽:J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン全6曲演奏会

  独奏   小笠原伸子(Vn)

  曲目   J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのための
                 ソナタ   第1番 ト短調
                 パルティータ第1番 ロ短調
                 ソナタ   第2番 イ短調
                   (休憩)
                 パルティータ第2番 ニ短調
                 ソナタ   第3番 ハ長調
                 パルティータ第3番 ホ長調
                 アンダンテ(アンコール)

  会場     横浜みなとみらいホール小ホール(13列7番)
  公演     2013年9月23日(月・祝)14:00~16:00(休憩15分)

 

 少し長めの間をとり、自分自身に気合を入れたように感じた。パルティータ第2番・シャコンヌが始まる。

 演奏に15分ほどを要するシャコンヌは、全6曲のどの楽章より長く、パルティータ第2番の他の4楽章合計より長い。第一番からソナタ・パルティータと順に演奏すれば、短調の曲の最後の楽章。

 シャコンヌを心待ちにするところがある。夜中に一人でCDを聴いたら、涙滲むのを禁じ得ない。ましてや目の前の演奏ならば。でも器楽曲なのだ。

 話を先頭に戻す。

 

 小笠原の「無伴奏ヴァイオリン全6曲演奏会」は今回が10回目。後で判ったが、成人式の着物を仕立て直したドレス着用。胸から腰への模様が、並のドレスと異なる感じ。余計なことだが、和服を前後逆に着て衣装とする演劇集団SCOTを随分見たから、その印象に近いものを感じた。

 いずれにしろ、10回続いたことは偉業だし、ドレス一つとっても本人の感慨深い演奏会だったことだろう。80歳まで続けたいとか。それが何年後だか何十年後だか調べもしないが。私は今年で2回目、10回までは聴き続けたい。その先は運が良ければ。

 

 前半3曲からは淡々とした味わいが。小笠原はヴァイオリン固有の音色を鮮やかに引き出し、それをホールに引き渡す。両者が相俟って豊かに響くが、演奏はあっさりした印象。悪い意味を含めていないが。身の弛緩する思いがした。

 後半3曲からは劇的な味わいが。曲間の小笠原の短い話にヒントがあった。「パルティータ第2番は受難物語。ソナタ第3番は鐘が鳴り響いて聖霊化。パルティータ第3番は天国」。涙滲ませて、楽しい気分で終わるのはそう言うことか。私は言語化できなかったが、確かにそういう思いはする。

 演奏について多くを語る蓄えはないけれど、気付いた点を。
 使用ヴァイオリンはモダン楽器だと思うけれど、刺激的な音の無いふくやかな音色。ヴィブラートは少な目と感じたけれど、絶対的な尺度がないから的を射ているかどうか。パルティータ第3番は、私の思いより早目の演奏だった。

 と言うより、これからも聴き続けて、小笠原の演奏が「バッハ・無伴奏ヴァイオリン」の基準になれば良いと思っている。

 アンコール、演奏会後に懇親パーティ。タフだ。

 

 この演奏会、神奈川県立音楽堂主宰「メサイア」、小林道夫「ゴールドベルク変奏曲」が、私の恒例の音楽会になりつつある。そろそろチケットの手配だ。

   (2013年9月27日記録)

| |

« 演劇:RUKADEN Produce R3「跫(あしおと)/不完全犯罪」 | トップページ | さわやか横浜:『渋さ知らズ』まちなか練り歩き・ミニライブ (2013年9月29日) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 音楽:J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン全6曲演奏会:

« 演劇:RUKADEN Produce R3「跫(あしおと)/不完全犯罪」 | トップページ | さわやか横浜:『渋さ知らズ』まちなか練り歩き・ミニライブ (2013年9月29日) »