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2013年9月 3日 (火)

路上観察:越中八尾「風の盆」(2013年9月1日)

 越中八尾「風の盆」の雰囲気を少し味わってきました。

 日本200名山の一つ、岐阜県境近くに聳える金剛堂山。その裾が富山平野に接する手前に位置する八尾町は、坂の町です。

 さらに山奥の利賀村で開催される国際演劇フェスティバル(今年からはTOGAサマー・シーズン)に通いだしてから、何度となく八尾町を通り過ぎ、あるいは散策しました。今年は開催時期が8月末と遅かったことから、「風の盆」に足を延ばす予定を加えました。

 

 八尾町には主要な道筋が二本、途中で少しずれますが坂の上から下まで通っています。普段は懐かしさを感じさせる静かな街並みですが、夜には道の両側に並ぶ雪洞に灯りが点って幻想的な雰囲気に。中でも諏訪町辺りは「日本の道100選」の一つ、石畳の美しい風景が広がります。(昼間の写真は2008年撮影)。
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 JR越中八尾駅から最も遠い(高い)所まで一旦歩き、帰りながら踊りを見ようとの方針を立てました。夜の早いうちは、十一あるおわら保存会(恐らく各町単位)単位で輪踊りをしているようです。小耳に挟んだ情報や人の動きを観察しながら移動しました。

 西新町の輪踊りは既に始まっていたため、観客の輪の後ろに付きました。胡弓・三味線などによる哀調を帯びた伴奏、腰を深く落としてから跳ね上がるきびきびした男踊り、膝を中心にして身を反らせる決めポーズが何とも美しい繊細な女踊り。先祖供養・五穀豊穣、さらに若い男女の出会いの場でもあったことでしょう。良く見たいという思いと、静かな中で躍らせたいとの思いが交錯します。
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 東新町で、踊り始めようとする場に行き着きましたので、じっくり見させて頂きました。この支部の少女だけが早乙女衣装で踊るそうです。子供の頃から、伝統を受け継ぐ準備を始めるのでしょう。輪踊りの要の女性は移動することなく、その場で踊り続けました。きっと踊り上手なのでしょう。あまり大きな所作の踊りではありませんでしたが、袂や裾の動きは限りなく美しい。
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 踊りがこれから佳境に入ることは承知していましたが、富山市内まで戻るため、21時過ぎ、街中から外れて駅に向かいました。途中での夜景で坂の町が実感できるでしょう。駅近くの観光バス発着場には、多くの人が列をなしていました。写真は一部で、少なくともこの三倍ぐらいはいたでしょう。多くの方が八尾に来ていることになります。
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 少し判ると、次への興味が増します。機会あれば再訪したい思いを抱きました。

  (2013年9月3日記録)

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コメント

うわぁ、詳しいですね!
さすがです。
色々観られたようで、奥様も満足されたのではないでしょうか。
私たちは通ってる割にはほかの町の流しや、もちろん舞台も観たことがありません。
狭い範囲だけなので、自分たちの為だけって感じです。
こういう記事こそ発信する意味がありますよね。

確かに現地でも、観光と伝統文化の狭間で悩まされることでしょうね。深夜のトイレの惨状には本当に心を痛めます。早朝は町の方たちがゴミ袋を持って回っていました。
カメラを持ったおじさんおばさんたちがづかづかと輪の中に入ってきて、写真を撮るのにも毎年呆れてしまいます。
でも町の方たちは遠くからよく来て下さったと皆さん歓待して下さいます。
訪ねて行く側のモラルは大切ですよね。

投稿: strauss | 2013年9月 3日 (火) 18時29分

 八尾には約3時間の滞在、6Km強の移動でした。あの程度の坂ですと時速6Km弱で歩きますので、2時間にやや欠けるほどの見学・休憩をしたことになります。まだ、何か判るほどのことでもありませんが。
 伝統の意味合いを脇に置けば、残るは音楽伴奏を伴う身体表現で、他の舞踊などを見ていることが多少の下敷きになったように思います。しかし、脇に置いた伝統こそ一番大事なところで、見させて頂く、邪魔をしない、謙虚な気持ちが大切だと思います。
 と言いながら、ストロボを使用して写真撮影してしまいました。何枚かストロボ無しで撮影したのですが、ちょっと暗すぎる場合もありましたので。そこで潔く撮影を止めないところが修行の足りないところです。次の機会があれば、ストロボ無しで撮影できるだけの機材を持参します。
 お三方の休憩しているところを見つけたのは連れ合いで、手前のSさんの服で気付いたそうです。女性の感性は、やはり男と違います。追って写真送ります。整理していて、6年前だかの利賀の野外ステージ上の写真も見つけましたので、併せて送ります。

投稿: F3 | 2013年9月 3日 (火) 20時14分

ストロボは深夜はうるさく言ってますが、夜の流しでは言われないようですよ。
問題は輪踊りの中に入って行く人たちです。
関係者が注意しても注意しても後から後から入ってくるんですよねぇ。
決め手はSさんの服ですか!
よくぞ見つけてくださいました!

投稿: strauss | 2013年9月 3日 (火) 20時57分

 おわらに限りませんが、伝統行事や神事・仏事には関係者のみ立ち入りを許される聖域があると思います。おわらでは、少なくとも輪の中でしょう。歌・伴奏が生音だから、それをマスクするような音を出すことも控えるべきでしょう。ストロボも目の前でたかれては目がくらみます。少し離れていれば。まあ、腕を磨きます。

投稿: F3 | 2013年9月 3日 (火) 22時49分

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