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2013年8月 4日 (日)

美術:そごう美術館「幽霊・妖怪画大全集」

  名称   福岡市博物館所蔵「幽霊・妖怪画大全集」
  会場   そごう美術館(そごう横浜店6階)
  会期   2013年7月27日(土)~9月1日(日) 、詳細は要確認
  鑑賞日  2013年8月3日(土)
  参考   公式ブログ 

 

 福岡市博物館吉川観方コレクションを主体とする約160点の作品で、次のように分類されている。

  プロローグ 笑う骸骨
  第1章   幽霊画の世界
         1-1 肉筆幽霊画
         1-2 歌舞伎の幽霊画
  第2章   妖怪画の世界
         2-1 百鬼夜行と妖怪図巻
         2-2 鬼
         2-3 天狗
         2-4 人間
         2-5 妖怪動物園
         2-6 実録化物退治

 

 プロローグ、「歌川国芳:相馬の古内裏」が最初に目に入る、1年過ぎないうちに見ること3回(横浜美術館、千葉市美術館)。斬新・大胆な表現は、3枚続きの大判錦絵の傑作と感じる。大きな骸骨に目が引き付けられるけど、傍らの侍たちの身構える様子も決まっている。
 「伝円山応挙:波上白骨座禅図」は、タイトルどおりに骸骨が座禅しているけれど、意図が面白い。骸骨になっても煩悩が尽きないと言うことか。

 第一章の1-1、30点余の2/3の作品名が幽霊図。「伝円山応挙:幽霊図」は足先に至るに従って薄っすらと消えていくことを除けば、美人画と言って良い。類型化した幽霊図が少なくない中、骸骨を胸に抱えたり、子供を抱えたり、生首を手に下げたり、生首を口にくわえたりしたて幽霊図など、幽霊になってなお怨念を抱いているような図もあって、絵師の想像は尽きることがないと感じる。

 第一章の1-2、歌舞伎の名場面集、役者絵と言って良い。歌川国貞、歌川国芳の作品が多い。観たことある作品も混じっているが、幽霊・妖怪の意識はあまり強く感じなかった。前後の脈絡や、音響効果が付くと、恐怖感がじわっと溢れ出すのだろう。

 ここまでで70点余の作品。肉筆の作品は軸装されてそこそこに大きいけれど、錦絵などはさほど大きくなく、キャプションの文字も小さくて観るに難儀、人も多くて既に疲れを覚えた。残りをざっと観る。

 

 楽しめることは楽しめる。作者にビッグネームも多く、このような作品も描いていたのだと意外に感じたりする。

 デパート内の美術館で、夏休み中ということもあるだろう、子供連れが少なくなかった。幽霊・妖怪ではあるけれど、猥雑な表現はなく、かえってユーモラスなところもあって、親子でも楽しめる。ポップ調のキャプションも掲示されていて、それも楽しめる。

 ただ、美術作品には違いないけれど、コレクターの意向だろうか、作品構成が美術的視点とはやや異なる印象を受ける。幽霊・妖怪の切り口がそう思わせるのか。

 ちなみに「横須賀美術館:日本の妖怪を追え」、「三井記念美術館:大妖怪展」。前者は近々出かけるつもり、後者は未定。しかし、同じような切り口の企画展を比較してみるのも興味深いと思っている。

   (2013年8月4日記録)

P.S. 気忙しくて更新を怠っていましたが、今日からぼちぼち掲載を再開します。

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