音楽:みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.50
「石田泰尚ヴァイオリンリサイタル」。ピアノは中島剛。ランチタイム(12時10分~)とティータイム(14時30分~)。各回50分のミニコンサート。
ランチタイムは「色彩豊かな名曲の数々」。黒のスーツ姿の二人から、フランス生まれの小品が演奏されました。フランクは小品ではありませんが。
「ドビュッシー:ゴリウッォグのケークウォーク」は、ヴァイオリン休憩でピアノ演奏と思いましたが、全曲デュオ。カジュアルなクラシックの趣、繊細なヴィオリンと寄り添うピアノが紡ぎだす上質な音楽。
未発売のステージ左右・後方席を除いて三階まで満席。クラシック・クルーズは何度となく聞いていますが通常は六・七割の入り。いつもより多い三・四割は、石田人気の増員でしょう。
いつもは当日券入場の私が数日前に前売りを購入。三階席の後方などしか空いていませんでした。そこは、強奏時にヴァイオリンとピアノが巨大な楽器のように響きました。反射音が多いのでしょう。一つ勉強しました。
ティータイムは「魅惑のピアソラ~映画音楽と共に」。二人はシャツ・スタイルで登場、さらにカジュアルな雰囲気に。
閑話休題。私が聞いた、聞こえた最初の洋楽は、若くして亡くなった叔父が愛好したタンゴ、まだSP盤でした。そんなこともあってタンゴは好きですし、ピアソラも好き。
1階後方席でしたのではっきりしませんが、見える範囲の3階席は空いていましたが、それでもいつもより多いお客さんが。
演奏を堪能しました。タンゴの場合、ピアノはもう少し硬質の方が好きですが、急には変われないでしょう。ピアソラに闘争的な趣を感じることもありますが、選ばれた曲は繊細なもの。
アンコール2曲の演奏が終わり、間が空いて出てきたときには異なるシャツに変っていました。それから2曲。一見強面ですが、細かい気配りをする方です。
クラシッククルーズでは、曲間に解説などの短い話を挟みます。今回は短い挨拶が一回だけ。
アンコールでも短い話をしたのですが、ティータイムでは「こう見えてもオーケストラもやっているんです」って、29日の定期演奏会を宣伝していました。皆さん笑っていました。
蹴り、手を払う、軽いジャンプ、の仕草を交えてサービス精神旺盛。自然にでしょうか。客の入らないステージ後方席にも挨拶、右手の肘を揉むようにして舞台袖に消えました。
出演 石田泰尚(Vn)、中島剛(Pf)
曲目 ランチタイム・クルーズ(12:10~13:00)
ラヴェル :亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル :ヴァイオリン・ソナタ ト長調より第2楽章
ドビュッシー :小組曲 第1楽章「小舟にて」
ドビュッシー :組曲「子供の領分より」 第6楽章
「ゴリウォッグのケークウォーク」
フランク :ヴァイオリン・ソナタ イ長調より
第1楽章、第2楽章、第4楽章
マスネ :タイスの瞑想曲 (アンコール)
ファリャ :スペイン舞曲 (アンコール)
ティータイム・クルーズ(14:30~15:30)
ピアソラ :アディオス・ノニーノ
ピアソラ :レビラード
ピアソラ :タンゴの歴史より「ナイトクラブ1960」
ピアソラ :タンゴの歴史より「現代のコンサート」 (追加)
J.コズマ :映画「夜の門」より「枯葉」
ヤコブ・ガーデ(大橋晃一編曲):ジェラシー
M.ハムリッシュ:映画「追悼」より テーマ曲
A.ビジョルド :エル・チョクロ
J.ウィリアムズ:「シンドラーのリスト」より (アンコール)
A.ピアソラ :鮫 (アンコール)
ミキス・デオドラキス:ゾルバの踊り (アンコール)
プッチーニ :「トゥーランドット」より
誰も寝てはならぬ (アンコール)
会場 横浜みなとみらいホール・大ホール
公演 2013年6月25日
(2013年6月26日記録)
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コメント
? のところですが、
タンゴの歴史より「現代のコンサート」
だと思います。
投稿: reiko | 2013年6月26日 (水) 11時15分
reikoさん、ありがとうございます。
指摘されれば、そうだったと思います。メモしておかないと、すぐ忘れてしまいます。
投稿: F3 | 2013年6月26日 (水) 11時30分