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2013年4月30日 (火)

音楽:神奈川フィル第289回定期演奏会 (やや長文)

  指揮  金聖響

  演奏  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目  ブーレーズ    :ノタシオンⅠ、Ⅳ、Ⅲ、Ⅱ
      ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
      ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

  会場  横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演  2013年4月26日19:00~20:55(休憩20分)

 

 3日も過ぎたので気が抜けたまとめだと思います。承知する範囲で「音楽聴きまくりLife♪」「さまよえるクラヲタ人」「ゆりかもめ」「月猫の棲みか」の皆さんがブログ更新済み。私が書くことなどないと思いつつ、ずうずうしくも書き始めました。

 多少の言い訳をすれば、昨日・一昨日は「現代芸術について」なる放送大学の講座に参加していたからです。何の風の吹き回しか判りませんが、芸術・博物関連の勉強を始めました。講座中、音楽関係ではジョン・ケージが取り上げられました。「4分33秒」の映像も流れましたが、作曲は1952年だから現代音楽の範疇ではない気もします。

 そう思えば、ブーレーズだって、ストラヴィンスキーだってもう現代音楽ではないでしょう。と言いながら、定期公演のプログラムに並べば、かなり画期的なこととは思います。

 

 当日は2013-14年度定期公演の第1回、席に着くと前列席が女性で、ステージへの視野が大きく開けています。前回までは男性で、女性より大柄ですからまずその変化に気付きました。ついでに言えば、左側は同じ方、右側は新しい方でした。定期会員は座席が固定です。何回か過ぎないとはっきりしませんが、新しい年度が始まったと感じました。

 そのステージには驚くほどのメンバーが並んでいます。重なるので数えられませんが、後で聞けば120名程とか。ハープ3台、ピアノ、チェレスタ、いつもより多いティンパニーなどが特に目に付きました。

 

 「春の祭典」、楽団員の緊張が伝わってくるようでした。

 岩城宏之がメルボルン響を指揮して公開収録中に振り間違えたと、自著「楽譜の風景」に書いています。岩城は演奏を止め、自らの責任を認め、侘び、適当な所から再開。その真摯な態度に、楽団との信頼関係がより深まったと続けます。かって「朝日新聞・天声人語」が、この一件に関して不適切と思われる引用をしましたが、詳しくはこちら。そんなことも頭の隅にありました。

 日頃目立たないファゴットのソロで始まり、哀調を帯びた演奏で不思議な世界に一気に引き込まれます。様々な管楽器に引き継がれながら、打楽器化した弦がリズムを刻み、ティンパニーが緊張感を高め、狂言回しの役割も果たしました。やはり相当変った楽曲かも知れません。
 個と集団、いずれもが秀でていないと魅力的な演奏にならないでしょう。神奈川フィルは充分に魅力的でした。

 私はダンスを過去3回見ました。ベジャールは見事なまでに美しく、大島早紀子はぶっ飛んで、ピナ・バウシュは血沸き肉踊る、思いがしました。神奈川フィルをダンスに当てはめてみると、血が騒ぐ思いがありながら、見事なまでに美しいベジャール風かと思いました。

 金聖響は一曲目から指揮棒を持ちませんでしたが、なぜでしょうか。背中を見ていましたが、いつもに比べてぎこちなく見えたのが、変拍子を指揮している証なのかと思いました。

 第一部の最後などトゥッティから突然終止する箇所、消え行く音の美しさを感じました。良いホールです。公表の残響が満席時2.1秒、これを大切に思えば、早すぎるブラヴォーや拍手はできません。お互いに注意しましょう。

 

 「ノタシオン」、楽しみましたが感想を抱くまで判っていません。一度聞いたブーレーズの朴訥な指揮振りを思い出しました。
 「火の鳥」、美しく仕上がっていました。しかし、前後の巨大な音楽に挟まれてかなり割を食っている気がします。

 

 この後も魅力的なプログラムが続きます。また一年、足繁く通うことにしましょう。

   (2013年4月29日記録)

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