路上観察:大阪造幣局・桜の通り抜け(1) (2013年4月16日)
“吉野の桜”と“大阪造幣局・桜の通り抜け”を拝む2泊3日の旅、「吉野の桜(2013年4月15日)」の続きです。
大阪城近くの大阪造幣局“桜の通り抜け”は、TVニュースなどでも取り上げられる大阪の春の風物詩。関東圏でどの程度の知名度があるかは定かでありません。私は関西圏に居住していたことがありますので。
旅の締めくくりは“桜の通り抜け”です。
案内板には、“桜の通り抜け”が次のように説明されています。
造幣局の所在地であるこの辺りは、昔から景勝の地として名高く、春は桜、夏は涼み船、秋は月などと四季おりおりの賑わいをみせ、特に春には、対岸を桜の宮と呼ぶにふさわしく、この地一帯に桜が咲き乱れていたそうです。
造幣局の桜は、明治の始め、藤堂藩の蔵屋敷(現在、重要文化財に指定されている泉布観の北側)から移植されたもので、品種が多いばかりでなく、他では見られない珍しい里桜が集められていました。
明治16年(1883年)、当時の造幣局長遠藤謹助の「大阪市民の皆さんと一緒に花見を楽しもうではないか。」との発案で、混雑緩和のため一方通行にして一般に開放することとなりました。
これがいつしか「通り抜け」と呼ばれるようになり、今日までの永きにわたり大阪市民をはじめとした多くの皆様に親しまれ、「大阪に花の里あり通り抜け」(本田渓花坊作)ど詠われるように愛されています。
現在ここにある桜は、関山・松月・普賢象・黄桜・楊責妃などの八重桜が主です。
なかでも、大手毬・小手毬などは造幣局以外ではめったに見られない珍種といわれています。
もともと、桜は煤煙や塵埃などで汚染された環境の中では育ち難<、特にここにある品種は生育が困難とされていますので、専門家の指導を受け、できる限りの手入れに努めています。
どうか皆様、大阪の名所「通り抜け」の桜を今後とも末永く保存するため、可愛いがってください。 造幣局
次のメモが付け足されていました。
平成25年で通り抜けは130年を迎えることになりました。
品種 130種
本数 352本
今年の花 天の川
案内にあるとおり、八重桜が多いので今の時期が見頃になるのでしょう。しかし、品種が様々なので、なかには既に散っていたり、盛りを過ぎている桜もあります。
何種類かの桜、順に“鍾馗”“静香”“紅玉錦”、そして今年の花“天の川”、高い位置に咲いているので、良く撮れませんでした。
以前、夜に来たことがありますが、昼間は初めて。それでも結構な賑わい、ゆっくり、静かに桜を眺める訳にはいきません。
造幣局の外側の淀川土手には出店がずらっと並んで壮観です。難波っ子は、賑わいの中で行く春を惜しむのでしょう。
開催は平成25年4月16日(火)から4月22日(月)までの7日間です。
(2013年4月19日記録)
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