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2013年3月 3日 (日)

音楽:みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.48

ランチタイム・クルーズ(12:10~13:55)
  曲目  ヴェルディ 歌劇「リゴレット」ハイライト
        二重唱「娘よ!お父様!」、アリア「慕わしき御名」、
        アリア「悪魔め、鬼め」、カンツォーネ「女心の歌」、
        四重唱「いつだったか、思い出せば確か」、
        カンツォーネ「女心の歌」、二重唱「私が悪かったの!」
  出演  泉良平(リゴレット)、松原有奈(ジルダ)、秋山徹(マントヴァ公爵)
      西けい子(ナッダレーナ)、江原洋子(語り)、小林万里子(pf)

ティータイム・クルーズ(14:30~15:15)
  曲目  プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」ハイライト
        アリア「冷たい手を」、アリア「私の名はミミ」、
        二重唱「愛らしい乙女よ」、ワルツ「私が街をあるけば」、
        アリア「さようなら」、四重唱「さらば甘い目覚めよ」、
        アリア「みんないってしまったのね」
  出演  悦田比呂子(ミミ)、君島広昭(ロドルフォ)、鵜飼文子(ムゼッタ)、
      香月健(マルチェッロ)、景山周玄(ショナール)、江原洋子(語り)、
      小林万里子(pf)

  会場   横浜みなとみらいホール・大ホール
  公演   2013年3月1日

 

 オペラの聴かせどころをかいつまんで40分に纏めたもの。衣装を付け、簡単な小道具、多少の照明効果も付けられた。伴奏はピアノ、歌唱はイタリア語だが字幕なし。語りと歌唱が交互に繰り返される。オーケストラをバックのアリア、重厚なコーラス、華麗な大道具。オペラの豪華さには事欠くが、制約内でオペラの面白さを伝える工夫があった。そこに目を向ければ、頭の下がる思いはした。 

 「リゴレット」で描かれる世界は、特権階級の横暴とその仕打ちに泣かされる庶民だろうか。それを端的に示すのがマントヴァ公爵の「女心の歌」。『風の中の 羽のように いつも変わる~』、嗄れ声で歌う喜劇王エノケンの歌う「女心の歌」を、どこかで耳にしたことがないだろうか。軽快な旋律は一度聴けば記憶に残る。

 「ラ・ボエーム」。芸術家の卵の詩人ロドルフォ、隣人のお針子ミミがロウソクの火をもらいに来たことをきっかけに二人は恋に落ちるが、ミミに結核が忍び寄っていた。青年達の感傷の中で繰り広げられる純愛。二人を取り巻く仲間達の紆余曲折を含めて青春の感傷が色濃く漂う世界が描かれる。

 

 カラオケで歌の上手な人も少なくない。しかし増幅器を介さず、自らの声で定員2000人を超えるホールを満たすところがオペラの醍醐味。鍛え上げられた声、可能にする強靭な身体を実感させられる。独唱ばかりでなく、二重唱、四重唱など、それぞれが異なるパートを歌唱して一つの調和を生み出すなど、確かなテクニックも見事。現代演劇に同時発話メソッドがあるけれど、オペラで古くから実現されているところが面白い。

 ただ、私の感じ方に起因するだろうが、テノールなどのパートに比してソプラノにシャリシャリした響きが混じるように思えた。確かな基準を持たないが、ソプラノの響きを確認しておく必要を感じた。 

 

 話は逸れるが、横浜における近々のオペラ公演は、3月23・24日に神奈川県民ホールで「ヴェルディ・椿姫」がある。有名な「乾杯の歌」も楽しみだし、オーケストラ・ピットに入る神奈川フィルも楽しみ。ソリストへの期待は言うまでもない。カジュアルな服装で構わないし、C席なら5000円。初めての方も気後れせずに足を向けてみませんか。ひょっとして病みつきになるかも知れませんよ。

 

 次回のクラシッククルーズは4月9日(火)、「ハマのJACK・春を感じる名曲コンサート」です。

   (2013年3月3日記録)

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