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2013年3月 9日 (土)

美術:森村泰昌講演『「ヨコトリ物語」が始まった!さあ、たいへん!』

  2013年3月6日、横浜トリエンナーレ関連活動の一つであるトリエンナーレ学校が開催された。講師は「ヨコハマトリエンナー2014」のアーティスティック・ディレクターに就任した森村泰昌。

 話の基調にマルセール・デュシャンを据えた、その内容がまず興味深かった。そして、そこから横浜トリエンナーレを方向付ける5つの指針を導き出した。

 私は、その中の一つの「横浜トリエンナーレはエンターテイメントでなければならない」に大いなる共感を覚えた。
 横浜トリエンナーレは過去4回開催されたが、回を重ねるごとに学究的な臭いが強くなったように感じられる。学究的な面のあることを否定しないが、そこから遠ざかった作品・企画があっても良いだろう。
 例えば第1回作品の、横浜グランドインターコンチネンタルホテルの外壁に設置された「巨大バッタ(椿昇・室井尚作品)」は、作品の面白さとともにその上げ下げに、通行人を含めた多くの人の視線を集めた。

 質問の回答に含まれた「裏トリエンナーレ」の提案も実に興味深い。
 知的所有権等による問題派生を恐れる状況もあるだろうけれど、現にこの講演も、一般参加者は写真撮影・録音録画禁止。公式記録が遅滞なく掲載されるならまだしも、情報は滞りがちである。もっと広く、サポーターや一般の力を集約して、広くアピールする仕組みが必要だろう。必要ならば、テープ起こしなどの作業に参加しても良い。
 進行に伴う議事録の公開なども実現すれば画期的だ。前回の第4回開催は、10年の節目などと言われた。トリエンナーレは3の倍数が開催年だから10年目など本来有り得ない。過去にはアートディレクターの途中交代もあった。これは行政臭もあるのか。そういうこともオープンにしてこそ、真の創造都市と言える気がする。

 森村泰昌の講演が実に興味深かったので、つい日頃の思いを書いてしまった。「2014ヨコハマトリエンナーレ」は今まで以上に面白くなりそうだ。目指せ「横浜トリエンナーレ2.0」。

 当日の私的メモは長いので添付した。興味あれば参照願います。

   (2013年3月9日記録)

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コメント

興味深く拝読しました。
瀬戸内芸術祭は二回目を迎えましたが、
春、夏、秋と三期に渡り、芝居も増え、全体を把握するのがしんどいです。
そう思ったら俄かに興味が失せ始め、岡山に帰った時にうまく合えばどこかに行ってもいいか、ぐらいの気持ちになりました。
HPも求めている情報が見づらいし、そこまで集中して回る気も起きません。
横トリの規模はいいですね。
楽しみにしている人も多いでしょう。

投稿: strauss | 2013年3月20日 (水) 23時00分

 私も、瀬戸内芸術祭のオフィシャルブックを購入しましたが、ぱらぱ
らめくっただけでそのままになっています。それぞれの感じ方ですが、
私は押し付けがましさがあるように思います。
 ヨコトリは、前回・前々回とキューレーターがアートディレクターの
任に当たりましたが、2014年はアーティストの森村泰昌ですから、視点
も変わると思います。特にエンターテイメントと喝破したところに限り
なく賛意を表したいと思います。私はそれに付け加えて、団塊の世代
を引っ張り出すことが重要ではないかと思っています。そういう意味で
サポータ活動に参画しています。
 まだ纏めていないのですが、横浜美術館で公開講座も行われて、そこ
でも興味深い話が聴けました。これからも、小ネタを発信していきます。

投稿: F3 | 2013年3月21日 (木) 13時20分

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