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2013年3月20日 (水)

路上観察:戦跡と歴史を訪ねる沖縄旅行・第3日目(やや長文)

 第3日目は「嘉数高台」「首里城」「玉稜」「県立博物館」を巡った。宜野湾に面したホテルを8時30分頃に出発、那覇空港に15:30頃に到着。

 琉球王家最大の別邸の「識名園」は休館日のため見学がかなわなかった。博物館の休館日は確認したのに、どうも抜けているところがある。

 

 「嘉数高台」周辺は、沖縄戦最大の激戦地だったそうだ。標高90m余りだが宜野湾への視界が開け、防御線を引くに適地だろう。一段高い所に慰霊碑が立ち並び、中央に「京都の塔」。ここに配置された人は、京都出身者が多かったそうだ。その前方に銃弾を浴びたためだろう、形を大きく変えたトーチカ跡が保存されている。斜面には、塞がれているが陣地壕の入り口があり、トーチカなどに繋がっているそうだ。   

 現在は公園として整備され、多くの方がグランドゴルフを楽しんでいた。「京都の塔」の脇に地球を模した展望台が設置されている。展望台から迫り来る米軍を想像して恐怖感を覚えた。目の前に米軍普天間飛行場が見え、輪を掛ける。戦闘機が飛ぶ光景は見なかった。それにしても、普天間飛行場は街中にある。
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 「首里城」は、1879年に沖縄県となった後に日本軍が駐屯、1945年に米軍の攻撃で全焼。1980年代末から1992年に、正殿などが旧来の遺構を埋め戻す形で復元されたというのが、かいつまんだ経歴。世界遺産指定は首里城跡だから、建屋復元は直接関与しない。首里城に入る直前に園比屋武御嶽石門があった。

 幾つかの城を見てきたが、それに比べて首里城は、規模においても築城技術においても格段に進展したことが一目でわかる。30年ほど前に中国の故宮を見学したことがあるが、それに比べれば狭小である。琉球の立ち位置が何となく理解できた。翻弄の歴史は琉球処分に始まり今に至るように思うが、これを契機に知識を深めようと思った。
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 「玉稜」は、たまうどぅんと読むそうで、琉球王国第二尚氏時代のの歴代国王が葬られている陵墓、独特の雰囲気が漂っていた。入場口脇の資料館でおおよそのことが判った。首里城入り口から5分もかからない距離にあるが、私が訪れた時は数えるほどの人しかいなかった。
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 「県立博物館」は、城を模した建屋で美しい外観を持つ。すかっとした青空の下に映えるだろう。美術館も同居していて、正式には「沖縄県立博物館・美術館」と呼称する。総合展示は、「シマの自然のくらし」「ニライカイナの彼方から」「1.海で結ばれた人々」「2.貝塚のムラから琉球王国へ」「3.王国の繁栄」「4.薩摩の琉球支配と王国」「5.王国の衰亡」「6.沖縄の近代」「7.戦後の沖縄」「沖縄の今、そして未来へ」に分類して展示されている。他に「歴史」「民族」などの部門展示もある。博物館は、沖縄についての貴重な情報を与えてくれるが、2時間ほどでは充分に見学できなかった。再訪したい。
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 2泊3日ではもちろん沖縄を理解できない。しかし、主として沖縄戦の戦跡を含む歴史について、書籍で読んだ知識と現物の一部対比はできた。先に進むための貴重な機会だった。
 米軍基地脇の道路を通過して4・50年前の横浜を思い出したが、宿舎主体だった横浜と戦場に繋がる沖縄とは大きな差異があると感じた。ただ、旅行中に戦闘機の機影を確認したのは一度きり、飛行音を聞いたのは5・6度だった。特異日だったのか。
 GPSを頼りに運転しただけで、右も左も判っていない。知識を向上して、次の機会には沖縄の現状を知りたいと思った。それにしても、4月28日に「日本の主権回復と国際社会復帰を記念する式典」を開催するようだが、沖縄人をないがしろにする行為ではないか。駄々っ子のような首相が続くと感じる。

   (2013年3月19日記録)

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