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2013年2月 7日 (木)

美術:横浜美術館「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー展 」

  名称   ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家
  会場   横浜美術館
  会期   2013年1月26日(土)~3月24日(日) 、詳細は要確認
  鑑賞日  2013年2月5日(火)

  参考   公式ホームページ

 

 企画展に大小があるならば、横浜美術館で9月末終了の「奈良美智展」は大、次の「はじまりは国芳展」は小、今回の「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 展」は小。大小は私の勝手な分類、人気ある作者や、入場者が多そうな企画か否かで、内容を突き詰めた訳でない。

 ブログに書きそびれたが、「国芳展」は前期2回・後期1回を鑑賞した。近代美術史を貫く一本の師系が垣間見られた。小に分類したが、伏流する内容が興味深かった。

 

 結論から言えば、「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー展 」も、小に分類したが興味深かった。“ロバート・キャパ”の名前の真相を含めて。

 

 「二人の写真家」の本名は、アンドレ・フリードマン(1913年生/1954年没、後のロバート・キャパ)とゲルタ・ポホリレ(1910年生/1937年没、後のゲルダ・タロー)であること。

 二人は1934年にパリで出会い意気投合、1936年春に“ロバート・キャパ”の架空の名前を作り、報道写真撮影とその売り込みをはじめた。この時期、使用カメラの異なりで識別可能な作品もあるが、どちらが撮影しても“ロバート・キャパ”でクレジットされた。

 二人の仕事が軌道に乗ると、ポホリレは“ゲルダ・タロー”の名前で自立する。そしてフリードマンは、単独で“ロバート・キャパ”を名乗る。

 “ロバート・キャパ”の名前は知っているつもりだった。しかし、“ロバート・キャパ”には“ゲルダ・タロー”と一体で活動した時期と、個人で活動した時期があることを、新たに知った。

 

 会場に要を得た解説がある。珍しく丹念に読んだが、次の作品展示区分の背景が理解できて丁寧な鑑賞に結びついた。

  Part1:ゲルダ・タロー
      1.1936年
      2.1937年
  Part2:ロバート・キャパ
      1.フリードマンからキャパへ
      2.スペイン内戦
      3.日中戦争~第二次世界大戦 I
      4,第二次世界大戦 II
      5.インドシナまで

 作品のほとんどは1985年のモノクロ・プリント。写しだされた戦争は、悲惨な場面だけでなく和やかな場面も含まれる。それは紙一重の表裏だろう。
 会期末までに間があるので何回か出かけるつもり。感想は次に回す。

 現在とは異なるかも知れないが、戦争報道の観点からも興味深い。多くの方に足を向けて頂けたらと思う。

   (2013年2月6日記録)

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コメント

先日、沢木耕太郎がキャパの一枚の写真を追うドキュメンタリーを観ました。
ゲルダ・タローの存在を初めて知りました。
興味深く、考えさせられました。

投稿: strauss | 2013年2月 8日 (金) 11時43分

 ゲルダ・タローは展覧会告知で知っていましたが、真相を知ったのは
私も同様、ドキュメンタリーが先でした。歴史上の人物も記録されてい
て興味深いものがあります。写真技術の進歩も大いに実感しました。
 横浜美術館の写真展示はほとんど足を向けませんでしたが、これから
は時々立ち寄りたいと思いました。

投稿: f3 | 2013年2月 8日 (金) 13時51分

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