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2013年2月12日 (火)

音楽:バッハの見た世界

  名称  バッハの見た世界
      寺神戸亮&曽根麻矢子 デュオ・リサイタル

  演奏  寺神戸亮(Vn)
      曽根麻矢子(Cemb)

  曲目  J.S.バッハ   :ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調
      ヴィヴァルディー:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
                「マンチェスターソナタ集」より第2番 ニ短調
      スカルラッティ :ソナタ ニ短調 K9、ソナタ ニ短調 K10
                              (チェンバロ・ソロ)
      コレッリ    :フォーリア(ラ・フォリア)ニ短調
                ~ヴァイオリン・ソナタ Op.5-12より
      ヘンデル    :ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 二長調
      ヴィターリ   :シャコンヌ ト短調
      J.S.バッハ   :ヴァイオリンとオブリガートチェンバロのためのソナタ
                                   第3番 ホ長調
      J.S.バッハ   :G線上のアリア(アンコール)

  会場  リリスホール(横浜本郷台)
  公演  2013年2月10日 14:00~15:50(休憩15分)

 

 プログラムに使用楽器が明記されている。ヴァイオリンは「Giobanni Gracino,Milano 1691」、ふくやかで豊かな響き、ちなみにと言うか当然と言うべきかバロック・ボーを使用していた。チェンバロは「Flemish double manual harpsichord after Dulcken 1745 MOMOSE HARPSICHORD 1995」、曲の加減もあると思うけど、いままで聞いたチェンバロに比して高音域が多少控えめな感じで落ち着いた響き。蓋裏にフランドル派とか、バルビゾン派とかを思わせる美しい風景画が描かれている。

 寺神戸亮も、曽根麻矢子も、一度は聞いてみたい演奏家だった。「バッハの見た世界」と言うプログラムからも、二人が教職者であることからも、多少、学究的な意味合いが感じられるかと思っていたが、それは微塵も感じなかった。寺神戸はヘンデルから上着を脱いで演奏、曽根は終始にこやかで明るい雰囲気を漂わせていた。

 全体を通して感じられたことは、ヴァイオリンが明瞭に響いてくるのに対して、チェンバロの響きが少し控えめだったこと。使用したチェンバロ自体の特性と、通奏低音を担うことによるものだろう。座席が下手の端の前の方だったことも影響しているかも知れない。

 J.S.バッハと同時代の作曲家が、各々に新しいものを創造していた。それだから、今に残っているのだが。事細かく説明はできないけれど、改めて判ったような気がした。それにしても、J.S.バッハやヘンデルはともかくとして、ピリオッド奏法でコレッリやヴィターリが生で聴けるとは。それを楽しみに出かけたのだが。

 そして、アンコールの「G線上のアリア」がまた美しく、ターンだと思うが装飾音がやけに心に響いた。あと一ヶ月で東日本大震災から二年。

 コンサートに出かければ何らかの幸福感を貰って帰るのだが、このコンサートは貰ったものが大きかった。二人の、あるいは単独でも良いけれど、スケジュールを確認してまた出かけようと、帰り道で思った。

   (2013年2月11日記録)

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