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2013年1月25日 (金)

美術:江戸東京博物館 特別展「尾張徳川家の至宝」

  名称   会館20周年記念特別展「尾張徳川家の至宝」
  会場   江戸東京博物館
  会期   2013年1月20日(水)~2月24日(日) 、詳細は要確認
  鑑賞日  2013年1月21日(月)

  参考   公式ホームページ

 

 源氏物語絵巻を観たくて出かけた。それは後述として、大概の作品は美しいと思うけれど、圧倒されるほどでもない。権力の集中を感じた。分類は次のとおり。

  1.尚武  刀剣、弓・馬具、鉄砲、陣中道具・火薬装束 
  2.清雅  茶の湯、能面、能装束、能道具・楽器、香
  3.教養  つれづれの楽しみ、書画の嗜み

 

 「尚武」とは“武事・軍事をとうとぶこと(岩波国語辞典第3版)”。角川必携国語辞典には“尚武”が立ってない。

 「尚武」の小見出しに分類されない作品があった。『徳川家康画像(伝狩野探幽)』、『白熊毛采配』など。とても美しいと思ったのが『銀溜白糸威具足』、尾張家初代の徳川義直(家康の九男)所用で、銀の礼(さね)を白糸の紐で繋ぎ、とても渋い。

 “刀剣”以下は、刃こぼれのある刀が目についたけど、言葉にまとまらない。さすがに丁寧なつくりであることは判る。

 

 「清雅」は武士の資質として欠くべからざるものだろうけど、「尚武」とは対極にある。天下の頂点に立つために武力が不可欠だけれど、一度頂点にたてば、他者の武力は削ぎたいだろう。と書いて、昨今と相違ないと思った。

 『藤原定家書状「山門状」』に歴史を感じ、武家の所有に似合わない思いがする。『油滴天目(星建盞)』は細かい油滴、単眼鏡で除けば実に見事。ただ茶碗全般に言えるが、照明がトップライトのために天目などは外面が影になり、特に色濃いものは観にくいので改善を希望する。
 『香木 伽羅 銘蘭奢待』は正倉院御物から切り取った小片、家康が切り取らせたのだろうか。

 「清雅」には心休まるものがいくつか。手元に置いて日々眺めたいと思うものもいくつか。

 

 「教養」、特に書画は文学史の感がある。『古今和歌集 伝二条為氏筆』、『三十六歌仙図額 伝狩野探幽筆・石川丈山賛』、『新撰朗詠集抄 後円融天皇筆』など。たどたどしくても読めたら楽しいだろ。自分の教養のなさを再確認。

 ところで『源氏物語絵巻』、当日展示されていたのは、『柏木(三) 現状模写』と『東屋(二) 模本』。案内に期間限定と記されていたが、両方とも本物でない期間だった。私に差異は判らないだろうけど、本物を見ておくことは重要だと思う。
 虫眼鏡でよく見れば、確かに展示期間は明示されているが。

 

 会期終了までに一ヶ月ほどある。もう一度出かけるか。虫眼鏡で展示期間をよく確認して。

   (2013年1月24日記録)

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