音楽:みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.45
出演 KURAKAN'S Band
倉田寛(Tb・Ten)、城綾乃(Pf)、平尾信幸(Per)、高群誠一(Cb)
ランチタイム:亀田昌代(Sop)、ティタイム:石田泰尚(Vn)
曲目 ランチタイム・クルーズ(12:10~13:10)
N.ボルダー :あいさつの踊り
イタリア民謡(岩田匡史編曲):カンツォーネ・ファンタジーより
「サンタ・ルチア」「オー・ソレ・ミオ」「マレキアーレ」「ラ・ダンツァ」
「カタリ・カタリ」「帰れソレントヘ」「フニクリ・フニクラ」
岩田匡史編曲 :クリスマス・ファンタジー
L.バーンスタイン:『ウエストサイドストーリー』より
「アイ・フィール・ブリティ」「マリア」「トウナイト」「アメリカ」
M.トーメ :クリスマス・ソング(アンコール)
ティータイム・クルーズ(14:30~15:40)
R.デューハースト:ブラジリア
A.ビジョルド :エル・チョクロ
M.ポンセ :エストレリータ
F.シューベルト :アヴェ・マリア
G、カッチーニ :アヴェ・マリア
L.アンダーソン(高群誠一編曲):クリスマス・フェスティバル
G.プッチーニ :歌劇『トゥーランドット』より“誰も寝てはならぬ”
アンドレア・ボッチェリ:ザ・プレイヤー
A.ピアソラ :リベル・タンゴ
M.トーメ :クリスマス・ソング(アンコール)
会場 横浜みなとみらいホール・大ホール
公演 2012年12月3日
“KURAKAN”とは倉寛、すなわち神奈川フィルの首席奏者である倉田寛を中心とするバンド。パーカッションと表記しましたが実際はドラムセット、ちょっと見にジャズ・コンボ。けれど、どうみてもジャズプレイヤーに見えないのが不思議。うまく説明できませんが、立ち居振る舞いがクラッシク・プレーヤーなんです。
倉田寛のリコーダー持ち替えはご愛嬌としても、トロンボーンを脇に置いて、あるいは小脇に抱えて、テノール歌手として朗々と歌うのには驚いた。これはご愛嬌ではありません。
パーカッションの平尾信幸、コントラバスの高群誠一は神奈川フィルメンバー、ピアノの城綾乃は一緒に演奏する機会が多いとか。ゲストのソプラノの亀田昌代は高校の同級生、ヴィオリンの石田泰尚は言わずと知れた神奈川フィルのソロ・コンサートマスター。小規模ではありますが、オーケストラの休日の雰囲気が漂よっていました。
トロンボーンをじっくり聴く機会などめったにないですが、アナログ的で親しみが湧きます。前後の動きで演奏する楽器は他にあったでしょうか。って、そうじゃなくて、神奈川フィルの管の実力の一端を充分に実感しました。そして、「イタリア民謡」も、「ウエストサイドストーリー」のデュオも良かったです。声楽家としての活動もしているのでしょうか。
ティータイムの「エル・チョクロ」で石田泰尚登場、分野を超えてよい曲と実感させてくれる演奏でした。小編成のピアソラなども聴きたいものだと。「アヴェ・マリア」は名曲が多いですけど、G.カッチーニのそれは一番好き、テノールも良いけど、ここはカウンター・テナーと無いものねだりをしたい気分でした。「クリスマス・フェスティバル」では全員が赤い三角帽子を被って。
アンコールの「リベル・タンゴ」、無い物ねだりが届いたのかも知れません
久しぶりのクラシック・クルーズ、楽しくて、神奈川フィルの一面がまた少し知れました。ちょっと早いクリスマス会、個人的にクリスマスは疎遠ですけれど。
次回は年を越して1月9日(水)、日本フィルハーモニー交響楽団金管五重奏です。
(2012年12月4日記録)
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