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2012年11月20日 (火)

美術:横尾忠則現代美術館「反反復復反復」展

  名称   開館記念展I 横尾忠則展「反反復復反復」
  会場   横尾忠則現代美術館(神戸市灘区)
  会期   2012年11月3日(土)~2013年2月17日(日) 、詳細は要確認
  鑑賞日  2010年11月8日(木)

  参考   公式ホームページ

 

 兵庫県立近代美術館は、阪神電車岩屋駅徒歩10分弱の海縁に2002年に開館した。以前は、岩屋駅の山側、徒歩20分ほどに位置(最寄は阪急電車王子公園駅)し、今は兵庫県立美術館王子分館として利用されている。その西館をリニューアル、横尾忠則現代美術館が11月3日に開館した。
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 阪神淡路大震災から1年数ヵ月後、まだ会社務めだった私は兵庫県尼崎市へ転勤、7年余を過ごした。休みに各所を訪れたが、当時の兵庫県立近代美術館にも足を運んだ。多少は様子も判るし、懐かしい思いもした。閑話休題。

 横尾忠則といえば、最近はY字路をモティーフにした作品を良く見かける。一箇所で十点、あるいはそれ以上を纏めて。そこに、横尾の執着心を感じる。展覧会タイトルの「反反復復反復」もその意味であることは明白、ただし、時間軸が切り口になっている。

 例えば、女性が泳ぐ姿を描く「お堀(1966年)」。その後、「銭湯(2002年)」「お堀PartⅡ(2005年)」「お堀PartⅢ(2005年)」「人生にはゴールがない(2005年)」「噂のスイマー(2011年)」「「夜のスイマー(2011年)」「描き忘れた城壁の窓(2011年)」「海を泳ぐ(2012年)」と続く。
 Y字路は「暗夜光路N市-Ⅱ」ほか5点、原点とされる兵庫県西脇の一角だろう。

 

 変遷を面白く感じたし、執着心も感じた。繰り返し描き続けることの理解を進めるには、何がヒントになるだろうか。他人が同じモティーフ、同じような表現をすれば模倣と言われるだろうけど、自分の作品の模倣とは。それだけでなく「ルーベンスの模写」、同じテーマの「薔薇の蕾と薔薇の関係」も展示されている。単なる模倣でもない。

 芸術に模倣は禁句と思えるけど、芸術の発展過程で模倣はかなりの比重を占めるだろう。それは美術史を少し齧り初めての感想。良い模倣と並の模倣が存在する。それを探りたいが、私にはこれからの課題。

 遠くて気軽に訪れることはできないけれど、新しい個人美術館の誕生は喜ばしい。記念の意味と今後の参考のため図録を購入したけど、持ち歩くに気恥ずかしさが漂った。透明な袋に入れられた図録の裏表紙カバーの図柄、せめて不透明な袋にして欲しかった。皆さんは、どう思いますか。
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   (2012年11月20日記録)

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