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2012年9月29日 (土)

音楽:J.S.バッハ・無伴奏ヴァイオリン全6曲演奏会

  演奏  小笠原伸子

  曲目  J.S.バッハ:
        無伴奏ヴァイオリンのためソナタ第1番 ト短調
        無伴奏ヴァイオリンのためパルティータ第1番 ロ短調
        無伴奏ヴァイオリンのためソナタ第2番 イ短調
          (休憩)
        無伴奏ヴァイオリンのためパルティータ第2番 二短調
        無伴奏ヴァイオリンのためソナタ第3番 ハ長調
        無伴奏ヴァイオリンのためパルティータ第3番 ホ長調
        アンダンテ 無伴奏ヴァイオリンのためソナタ第2番より(?)

  会場  横浜みなとみらいホール小ホール(15列15番)
  公演  2012年9月23日13:30~15:50(休憩15分)

 

 かって、富山の山奥でパルティータ第2番を2日続けて聴きました。演奏は漆原朝子、シャコンヌの深奥な響きに感動した記憶が残ります。生演奏はそれ以来、20年ほどが過ぎました。

 小笠原は、かって神奈川フィルのコンサートマスターを務め、現在は横浜弦楽四重奏団第1ヴァイオリン、横浜バロック室内合奏団コンサートマスター・プロデューサーという経歴。演奏者への興味も大いにありました。

 演奏は作曲順。曲間に短い話を挟み、3曲を終えて休憩。CDなら2枚組みになる演奏時間ですが、一気に弾ききった感じでした。演奏後のホワイエの懇親会で司会もしました。強靭な体力をお持ちのようです。

 

 演奏が始まると、ホールは充分な音量で満たされました。音色は硬質でなく太く豊か。シューボックス型の小ホールは、室内楽を良く引き立てます。

 前半、しゃくりあげるようにソナタ第1番の最初の4重音で一気にバッハの世界へ。ヴィオリンという楽器の魅力を最も感じさせる瞬間でした。無伴奏とあえて言うからには伴奏付きが通常でしょうが、重音がそれ補い、美しい旋律がテンポ良く奏でられました。一部で小節が不明瞭に感じられたのは、多少の睡魔に襲われたせいでしょう。聴く方も準備が大切です。
 前半3曲で1時間を少し切っていました。

 後半は、パルティータ第2番のシャコンヌ、リュート組曲に編曲されているパルティータ第3番に興味が惹かれます。そのシャコンヌは、私の思うより多少早いテンポでしたが、重音が最も魅力的に響く重厚なものでした。14・5分ほどを要する演奏の最中に何かを意識するわけはないのですが、モンタージュのように、フラッシュバックのように、意識がどこかに跳んでいくような気もしました。絶対音楽なのに、機微が漂ようようでした。

 ソナタ第3番の前の話に「ここまで来ると天国に辿り着いたような気がする」。シャコンヌを弾き終え、これまで短調だった曲が、残る2曲は長調に変わる、それらをまとめての感想でした。易々と演奏しているようで、大変困難なことなのでしょう、技術面だけでなく精神面でも。ソナタ第3番、パルティータ第3番は多少リラックス、明るく楽しい雰囲気が終わりました。

 

 小笠原の無伴奏ヴァイオリン全6曲演奏会は、年1回開催で今回が9回目。今後も継続するようで、以降、必ず聞こうと思いました。横浜バロックの定期も機会をみて出かけてみます。

   (2012年9月29日記録)

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