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2012年9月17日 (月)

音楽:神奈川フィル第283回定期演奏会

  指揮  伊藤翔

  独奏  フジェミスル・ヴォイタ(Hr)

  演奏  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目  ウェーベルン :管弦楽のための6つの小品
      R.シュトラウス:ホルン協奏曲第2番 変ホ長調
      スラヴィッキー:ソロ・ホルンのための音楽より第3楽章(ソロ・アンコール)
      ブラームス  :交響曲第2番 ニ長調

  会場  横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演  2012年9月14日 14:00~15:55(休憩20分)

 

 今年三月まで副指揮者を務めていた伊藤翔の定期デビュー、いわば凱旋公演。

 

 ブラームス: 第3楽章のオーボエで演奏される主題の軽快て愛らしいこと。2番の魅力の最たる部分。ブラームスの田園と呼ばれるそうだが、全体的に端正で、しかも美しい楽曲。神フィルの繊細さと相性が良いだろうと思っていた

 しかし、低声部がくぐもって、あるいは少し奥に引き篭もるような感じに響いた。初めての体験。それもあって、少しバランスの悪さを感じたが、それ以外はいつもと変わりない。私のコンディションも多少悪かったのだが、あるいは狙い通りだろうか。その見極めは私には無理だ。第1・2楽章と引きずり、それ以降は感じなくなった。

 第3楽章の聴き所、全体を通してもだが。チェロのピチカートを従えて主題を奏でるオーボエが実に美しく、天にも上る気持ち。再現される度に新鮮な気持ちで聴く私。そこばかり強調してもおかしなもので、管全体がとても美しく、弦とのやり取りも盛り上がり、これでいつもの神フィル。

 第4楽章は、今まで押えていた力を一気に吐き出すように、圧倒的な迫力で結ばれる。

 前半部分に何か心残りがあったけど、最後は盛り上がって良い形で終わった。
 伊藤翔も格別な思いがあっただろう。演奏を終えて心なしか上気しているようにも感じられた。1982年生まれだから、神フィルと演奏する機会はこれから何度も訪れるだろうけど、今日は特別だ。神フィル・メンバーからの賞賛も格別であっただろう。私も次の機会を楽しみにする。

 

 ウェーベルン: プログラム変更、ブラームスのハイドンの主題による変奏曲に代えて。期する所があったのだろうけど、私のカバー範囲外。いつか興味を惹く日がくるだろうか。

 R.シュトラウス: ホルンと言えば不安定な楽器の最たるもののように思い込まされているが、結構難しそうな曲なのにヴォイタはいとも簡単に演奏してしまった。ヴォイタは伊藤翔よりさらに若いというのに。神フィルのサポートを含めて見事な演奏というしかない。
 ソロ・アンコールでさらに難解そうなスラヴィッキーも、軽々と演奏した。世界は広い。

   (2012年9月17日記録)

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