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2012年9月18日 (火)

音楽:東京都交響楽団マーラー・ツィクルス第1期 ツィクルス1

  指揮     エリアフ・インバル

  独唱     小森輝彦(Br)

  演奏     東京都交響楽団

  曲目     マーラー :さすらう若人の歌
         マーラー :交響曲第1番「巨人」

  会場     横浜みなとみらいホール(1階29列13番)
  公演     2012年9月16日15:00~16:55(休憩20分)

 

 二日続きでみなとみらいホールに足を向けた。インバルのマーラーを聴きたかったことと、神奈川フィル以外のオーケストラを聴きたかったため。

 神奈川フィル以外と言うのは、別に乗り換えようと思うものでない。むしろ、神奈川フィルを聴き続けるために、良くも悪くも他のオーケストラとの差異の有無、有るならばどこかを認識したかったから。

 

 第1番「巨人」。 第1ヴァイオリン12名、コントラバスが10名、後は影になって数えきれなかった。それにしてもマーラーは大編成だ。

 それが、スコアの指示とは言え、弦の最弱音で演奏を開始する。都響はいつもこんなに美しく響くのか、いきなり失礼なことを思ったりした。都響は初めてだ。

 東の空が白んで鳥たちがさえずり始め、太陽が山際に現われる。響きに喚起されて情景が湧き上がる。どこかで読んだ知識を思い出す訳でなく、自然に湧き上がらせるところが素晴らしい。名演を予感させた。

 すべての弦、すべての管が瑞々しく、力強く、そして美しい。良く鳴るとはこういう状態を指すのかと思ったりもした。各パート云々より、オーケストラという楽器を納得させられる。激しくティンパニーが打ち鳴らされて第1楽章を終えると、間をおかずに第2楽章へ。

 弾むように力強く演奏される第2楽章。ティンパニの刻む音に乗って「フレール・ジャック」のコントラバスのソロから始まる第3楽章。間をおかずに始まる第4楽章の激しさ。楽章が進んでも予感を裏切られることはなかった。

 素晴らしい、名演奏だ。この曲を聴くと青年の感傷のようなものに浸れるけれど、今回はそれだけでない。この曲と言うより、音楽の素晴らしさを実感させられた。今までだって良い演奏に出くわしているが、頭一つも二つも抜き出たとの意味。
 予定の重なりがあってシリーズ券を購入しなかったけれど、少し調整しよう。

 録音を聴くだけでは判らない、視覚的なことをいくつか。
 トランペット3名は第1楽章の途中で舞台へ。それまでは舞台袖(?)で演奏。当然ながら遠くからかすかに響く。
 ホルンは第2楽章でベルアップ。第4楽章のコーダで起立、トロンボーンも起立。
 インバルは、第4楽章のコーダに入って足を広げて、まさに仁王立ち。もちろん手は動かすけれど。恰幅が良いから一幅の絵を観るようだ。

 

 さすらう若人の歌、順が逆だけど。 端正な歌唱、控えめにサポートするオーケストラ。席が1階の最後方だったので少し音が遠いし、初めてライブで聴くからバランスも判らなかった。気になることはなかったが、何かが触発されることもなかった。後の演奏が圧倒的だったので、少し割りを食っていると思う。

   (2012年9月17日記録)

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