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2012年8月28日 (火)

舞踊:勅使河原三郎+KARAS『呼吸-透明の力-』

  ディレクション・照明・美術
       勅使川原三郎

  出演   勅使川原三郎、佐東利穂子、川村美恵、
       ジイフ、鰐川枝里、加見理一、山本奈々
       高木花文、他ワークショップ経験者たち

  会場   神奈川芸術劇場ホール
  公演   2012年8月25日(土)~8月26日(日)、詳細要確認
  鑑賞   2012年8月26日(日) 15:00~16:30(休憩なし)

 

 「ダンス・ダンス・ダンス ヨコハマ 2012」が、みなとみらい・関内・山下公園周辺ほかを会場にして開催中。オープニング「横浜ベイサイドバレー、上野水香のボレロ」は行きそびれたが、興味深いプログラムがまだ残る。

 勅使河原三郎を観る機会はなかった。横浜トリエンナーレ2008での短い演目を除けば。何か凄いものを期待していたが、観終えて物足りなさを抱いたのは何故か。

 無伴奏ヴァイオリン曲で始まる。音楽は全て録音、クラシックやテクノポップ(?)、ノイズ(?)、ヘッドセットで拾うダンサーの呼吸音。時にびっくりするほどの大音量。

 黒いシャツにパンツ、飾り気のない佐東利穂子が高速回転する。体幹の動きに手が遅れて付いてくるようで、糸を引くように見える。鍛え抜かれた肢体の動きがダンスの魅力だ。

 黒いシャツにパンツ、飾り気のない勅使河原三郎が高速回転する。時に筋肉を硬直させた動きが混じる。舞踏に観られる動きと感じる。

 そして二人が高速回転する。暫らくは、ダンスの範疇として理解できる身体表現だ。その後はなかなか難しかった。

 例えば、ワークショップの経験者達が中心だろう。リーダーの指示でレッスンをしている場面がある。一人一人の表現は異なり、集団が発するパワーみたいなものは目指していないようだ。
 例えば、舞台後方から一列になって前進、暗転の間に頭を内側にした円形に寝転ぶ。瞬間できれいな円形に並ぶことに驚嘆するが、さて何を感じたら良いか。

 筋の通った説明になっていないし、コンテンポラリーに意味を求めるのも何だけど、背景ぐらいは認識したい。今になって勅使河原のインタビューを探した。
 『より不安定で、より可能性のある、そしてより原点、より簡素な方法論からそれが如何なるものに発展していくか…そのプロセス自体を作品に出来ないかということです。つまり練習曲みたいなものですね。ピアノスタディみたいな。僕にとってのダンスメソッドというのは表現ではなくて、ただの練習なんです。その練習が作品にならないかってことを今回挑戦します。半作品のような作品ということですね。』

 理解の難しいところだけど、一貫した思いが湧かなくても仕方なさそうだ。

 観客は6割くらいの入り。舞台は広く、ダンサーが思う存分動き回っていた。照明、美術は簡素ながら美しかった。評価はこれから、いくつも作品を観てからにしよう。

   (2012年8月28日記録)

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