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2012年7月 2日 (月)

音楽:マリオ・ブルネロ & ファジル・サイ デュオ

  演奏   マリオ・ブルネロ(Vc)
       ファジル・サイ(Pf)

  曲目   シューベルト :アルペジョーネ・ソナタ イ短調
       ファジル・サイ:4つの都市 ピアノとチェロのためのソナタ
       フランク   :チェロ・ソナタ イ長調
       ドビュッシー :チェロ・ソナタ
         以下、アンコール
       シューベルト :「冬の旅」より“おやすみ”
       ガーシュイン :「3つのプレリュード」より第1番
       J.S.バッハ  :主イエス=キリスト、我を呼ぶ(BWV639)

  会場   神奈川県立音楽堂(26列17番)
  公演   2012年6月29日19:00~21:20(休憩20分)

 

 音楽堂・ヴィルトゥォーゾ・シリーズ第9弾。このシリーズは何回か聴いたが、明確に意識したのは前回の「ル・ポエム・アルモニーク」から。最近の情報に疎く、自分の好みに傾むいてコンサートを選ぶので、このシリーズを必らず聴くようにして、様々な演奏者に接しようと思った次第。

 長いことコンサートに出向かない時期もあったが、チェロとピアノのデュオは「P.トゥルトゥリエ+岩崎淑」以来だから、少なくとも三十年以上前のこと。会場は今回と同じ音楽堂。随分と長い時間が過ぎたものだ。

 

 「シューベルト」、いきなり「アルペジョーネ」、もう少し聴く態勢が整ってからにしてよと思った。耳が順応するまでに少々時間を要する。それにしてもチェロの音色の優しいこと、1600年代製作の「マッジーニ」だそうだ。この時は、まだピアノの自己主張が少々強いように感じたけで、チェロの響きに浸っていた。

 「ファジル・サイ」、各楽章にトルコの4つの都市名を冠している。ピアノの分散和音で始まるが、荒井由実の「ベルベット・イースタ」が短い間、思い浮かんだ。すぐにチェロのピチカート。第3楽章、右手をピアノの中に入れて絃を押さえ(見えはしないが)、左手で弾き始める。第4楽章、全体がJazzyな雰囲気を持つが、この楽章は特に足踏みしたくなった。興味深く聴いたが、ピアノ主、チェロ従の仕上がりになっているのは仕方ないか。

 「フランク」、冒頭の物悲しいチェロの旋律が魅力的に響いた。ヴァイオリンよりチェロのほうが好きだ。「ドビュッシー」も含めて、ピアノの自己主張が強い感じ、チェロの響きが埋もれてしまう部分もあった。ソリスト同士のペアーは、まあ、異種格闘技と形容しようか、このような響きにもなるのだと思った。興味深いコンサートだったが、少々、疲れも感じた。

 

 アンコールを3曲。「シューベルト」でガラッと雰囲気が変わったように思う。青年の感傷が伝わるチェロの響きだった。これがチェロだと思う。何週間か前、「F.ディスカウ+G.ムーア」のLPを引っ張り出して聴いた。ピアノを美しいと思ったのはこのLPによる。よく判ってはいないのだが、ピアノ演奏も様々だと思った。
 「ガーシュイン」も「J.S.バッハ」も美しい。予定の曲が終わったので少しリラックスしたのだろう、そう感じた。

 機会を見つけて、各々ソロあるいは異なる奏者の組合せで聴いてみよう。

   (2012年7月1日記録)

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