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2012年7月

2012年7月31日 (火)

路上観察:さわやか横浜(2012年7月30日)

 俳優・地井武男の活躍は、TVドラマやTV朝日系番組「ちい散歩」で知るのみでした。「ちい散歩」は何回も横浜に来たと思いますが、そのうち二回が私の記憶に残ります。比較的近所なので、撮影は目撃していません。

 「水天宮平沼神社」は横浜駅から西に歩いて10分強。昔、平沼九兵衛が一帯を埋立てたゆえに辺りは平沼町。この神社で、地井武男は宮司さんに「八方塞って何」と聞いていました。
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 「浅間神社」は旧東海道に面し、神奈川宿と保土ヶ谷宿の中間、横浜駅から西北に歩いて15分ほどでしょうか。この神社の裏参道(右2枚)は、黒沢明監督「姿三四郎」の撮影地で、それを話題に。
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 そこから西に移動した浅間台と呼ばれる高台は、黒沢明監督「天国と地獄」のセットが作られた場所、地井武男に通行人がそのようなこと話しかけていました。横浜駅からみなとみらい地区を一望(右)、視界が開ければ房総半島が見えますけど、海は建物の影になって見えないと思います。
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 映画の話は雑学として知るのみで、見れば往時の様子を知ることができるでしょう、いずれ。地井武男逝って一ヶ月、それにしても早過ぎましたね。

   (2012年7月31日記録)

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2012年7月30日 (月)

路上観察:さわやか横浜(2012年7月28/29日)

 用足しの道すがら、弘明寺観音通り商店街を歩きました。
 横浜で活気ある個人商店の連なる商店街は、私の知る限りで横浜橋商店街、洪福寺松原商店街、六角橋商店街、そして弘明寺観音通り商店街です。六角橋は定かでありませんが、他はTV番組で紹介されたのを視たことがあります。

 位置は京浜急行弘明寺駅と横浜市営地下鉄弘明寺駅の間、名前の通り門前で栄える商店街です。地下鉄が表で、京浜急行が裏になります。ところで「弘明寺」を読めますか、文末に読み方を書いておきます。

 まず商店街の方から弘明寺に近づきます。
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 弘明寺から遠ざかるように商店街を進みます。午前中なので人はまだ少ないです。途中で大岡川を渡りますが、桜の季節は、ここから伊勢佐木町辺りまで散歩します。
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 ある商店にレトロな看板が貼り付けてありました。
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 商店街が尽きた所が鎌倉街道、正面に横浜国立大学の一部施設が残ります。脇に鎌倉街道碑。
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 「弘明寺」は「ぐみょうじ」と読みます。国宝「弘明寺観音」は拝観案内を見かけませんが、以前、東京国立博物館で見たことがあります。円空、木喰とは趣を異にしますが、なた彫りの六尺ほどの大きなものと記憶します。

   (2012年7月30日記録)

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2012年7月26日 (木)

音楽:コムラード マンドリンアンサンブル 第40回記念演奏会

  演奏  コムラード マンドリンアンサンブル

  曲目  第1部 指揮・日高哲英
        日高哲英  :「フレア」Flare(世界初演)
        芥川也寸志 :弦楽のための3楽章「トリプティーク」
        鈴木静一  :音楽物語「アリババと40人の盗賊」
      第2部 指揮・飯塚幹夫
        ブラッコ  :マンドリニストの群れ
        マーラー  :交響曲台5番「アダージェット」
        鈴木静一  :交響詩「失われた都」

  会場  紀尾井ホール
  公演  2012年7月22日14:00~16:00

 

 成人した若者が還暦に至る年月、それを思えば、1972年発足のコムラードが第40回記念演奏会を迎えたことは、それだけでまず、賞賛されて良い。アマチュア演奏団体が定期演奏会を励みに、永年に渡り活動を継続することが素晴らしい。縁あって最新5回の演奏会を聴いただけだが、一般論に照らしてそう思う。

 

 「フレア」とは太陽の火炎の意。記念演奏会のために作曲されて世界初演。恐らく5分ほど(時計を持たない)の描写音楽、太陽活動を暗示する緊張感ある旋律で始まったが、全体的には落ち着いた印象を受けた。曲ばかりでなく、マンドリン・アンサンブルの特質かと思う。

 「トリプティーク」、平佐修編曲。原曲は夏祭りの動と静を感じさせて現代曲として親しみやすい。今回の演奏も、力強い演奏で始まり全体的に雰囲気が良く伝わってきた。私が抱くマンドリン演奏とは異なる印象だったが、複雑なリズムの難しい曲が美しく響いた。マンドリン曲を聴く機会は限られるので、ある意味ポピュラーな弦楽合奏などの編曲ものを聴くと、マンドリン演奏の位置づけが可能になると思った。

 「アリババと40人の盗賊」、ナレーション入りの大曲。でも何か上の空で聴いてしまった。私の中では、ナレーション主、演奏従で響いていたからと思う。劇的なナレーションより、あっさりしたナレーションの方が演奏が引き立つように思うのだが、スコアに指示はあるのだろうか。

 「マンドリニストの群れ」、飯塚幹夫編曲。メリハリが利いていて、マンドリンアンサンブルらしい雰囲気が漂う美しい曲・演奏。大曲のなかの小品(少し長いけど)にも強く惹かれるものがある。

 「アダージェット」、飯塚幹夫編曲。持続音の出せないマンドリンはトレモロで持続音を模すわけだが、それが原曲のもやもや感をどのように表現するか、当日最大の興味。素敵な演奏で、美形の少年・タジューの姿が思い浮かんだ。

 「失われた都」、作曲者は太宰府に遊んで曲想を得たそうだ。私も水城から太宰府まで歩き、古に思いを馳せたことがあった。同じ雰囲気に浸って作曲者は一曲をものにする、凡人の及ばざるところ。
 40回記念演奏会の掉尾を飾る大曲、管・パーカッションなど十数名が加わっている。演奏から熱気が感じられた。
 しかし、管がちょっとうしろに引っ込んでいる感じ、マンドリンパートの中音域も、高・低音域に比して多少弱い思いがした。この曲に限らず全体的に感じたことだが。サイドの席に座っていたこともあるし、私の聴力も落ちていることもある。他の人はどう感じられたのだろうか。
 
 
 それにしても、2時間のプログラムを揃えるのにどれだけの時間と努力を費やすのだろうか。立派な演奏を繰り広げたメンバー・関係者に敬意を表します。そして40年の節目を迎えたことに祝意を表します。41年目を踏み出してますますの発展を祈念します。

   (2012年7月25日記録)

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2012年7月23日 (月)

音楽:2012室内楽シリーズ~みなとみらい的Ⅱ テレマン室内オーケストラ

  指揮  延原武春

  独奏  高田泰治(pf)

  演奏  テレマン室内オーケストラ

  曲目  オール・モーツァルト・プログラム
       ディベルティメント ヘ長調
       ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調
       ロンド ニ長調       (ソロ・アンコール)
       交響曲第40番 ト短調
       ディベルティメント ニ長調
         第3楽章“メヌエット”  (アンコール)

  会場   横浜みなとみらいホール・小ホール(12列9番)
  公演   2012年7月21日15:00~16:55(休憩15分)

 

 テレマンは、大昔、音楽雑誌の案内で見かけて認識していた。会場の「カトリック夙川教会」の「夙川」が読めなかった記憶が残る。10年ほど前、その教会で「テレマン・マタイ受難曲」を聴いたことがあった。まだテレマン・アンサンブルだったと思う。今回で2回目だが、古くから親しんできた演奏団体のような思いがある。

 

 編成は33221で対向配置。要所で延原武春のミニ解説があった。

 「ディベルティメント」。クラシカル楽器の演奏は久しぶり。きらきらする音色も弓の中間で音が膨らむような感じも、ちょっと面食らったけどすぐ慣れた。古樂の録音ばかり聴いていた時期もあった。曲の性格からして堅苦しさはないし、いかにもモーツァルト。低声部が素敵。

 『ガット弦、弓はストレートに近い、ピッチはバロックとモダンの中間、ヴィブラートは少な目、チェロはエンドピンなし』。演奏上のポイントを聞けるは勉強になる。

 『フォルテピアノはヴァルター、ペダルはなく、膝で操作するチェンバロのリュートストップのようなものがある』。大き目のチェンバロのよう。演奏前に短い旋律を聞かせてくれたが、弦の張りが弱く、丸みを帯びた音色と感じた。

 「ピアノ協奏曲第14番」。フォルテピアノを聴くのは初めて、音色に注目が行く。モダン楽器のオーケストラとピアノによる演奏とは別物と感じた。弦楽器はともかく、フォルテピアノに私が慣れていないから。高田泰治は爽やか感じで、バロック曲の演奏を聴きたいと思った。

 「ロンド」。こういう軽みのある曲を聴くと、爽やか感じでなくて爽やか、そして端整。

 『金持ち貴族はこのぐらいの編成の楽団を持っていた』。フルートが1管、オーボエ・ファゴット・ホルンが2管、順に短いメロディを聴かせてくれた。予定になかったような感じ、延原武春のサービス精神の発露だろう。いかにも大阪のおっちゃん(失礼)という感じで親しみを増す。

 「交響曲第40番」。弦は現代のオーケストラの半分だろう。そして2管だから、クラシカル楽器とは言え管が目立つ。疾駆するように始まる大ト短調、往時はこういう響きだったかと思うと味わいも増した。

 「メヌエット」。弾むように楽しげな有名な曲、モーツァルト満喫。

 考えれば学究的な意味合いの濃い演奏だけど、そういう気配を感じさせずに楽しく纏め上げる、延原武春の人柄が貢献している。定期的に横浜演奏会が開催されると嬉しい。

   (2012年7月23日記録)

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2012年7月21日 (土)

路上観察:さわやか横浜(2012年7月21日)

 曇り時々雨。みなとみらいホール・小ホールから国際展示場、インターコンチネンタルホテル、その間の広場を展望しました。小ホールは6階相当の高さです。
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 小ホールでの演奏会(追って感想掲載予定)の休憩中、大音量の音楽が響いていましたが、広場で「ハマこい踊り炎舞2012」のコンテストが開催されていました。音楽の途中に「赤い靴」のメロディーが挿入されるのが特徴でしょうか。すでに優秀団体のデモンストレーションでした。
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   (2012年7月21日記録)

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2012年7月17日 (火)

路上観察:さよなら原発10万人集会(2012年7月16日)

 17万人の中の一人として、海の記念日の16日、東京・代々木公園で開催された「さよなら原発10万人集会」に参加しました。果てしなく続く人波を目の当たりにして、志を同じくする人々のパワーを実感しました。

 少し遅れて会場到着、呼びかけ人の挨拶が既に始まっており、坂本龍一の途中から、内橋克人、大江健三郎、落合恵子、瀬戸内寂聴、沢地久枝と聞きました。聞いたというのは不正確で、姿は見えず、声も断片的にしか聞き取れませんでした。しかし、彼・彼女らの呼びかけは大きな力と思いました。

 しばらくして、別のステージで挨拶が始まり、示唆に富むTweetを毎日目にする池田加代子がマイクを握りました。やはり聞き取れませんでした(耳が悪くなっている)。でもそこにいることが大事です。

 各種色とりどりの旗がたなびき、中でも大漁旗を掲げた一群が目立ちました。そうこうするうちに、各コースへのデモがスタート。一人なので似た一群に入ろうと思いましたが、結局、一番近くに付きました。他に個人参加と思われる方もいましたが、そこは様々な大学の学生数十人のグループの後ろ、学生は最後まで元気にシュプレヒ・コールしていました。

 付いたグループは原宿方面に向かいました。渋谷に向かうつもりでしたが、まあどこでも良し。原宿駅前で公道に出る際、一車巾に規制されて進行は渋滞。日頃は用もないので原宿は久しぶり、車道から見た街並は見知らぬ町に紛れ込んだよう。国道246号線を経由、明治公園で解散。3Kmほどを3時間弱かけて進みました。
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 最近の様子を短くまとめれば「巧言令色鮮なし仁」が適当、出でよ仁者。汗まみれになりましたが、心地よい気分にもなりました。後は思いがどこまで届くか。また出向こう。

 これからでも、あなたの意思を表明できます。国家戦略室のパブリックコメントはこちらから、書き方はこちらを参考に。

  (2012年7月17日記録)

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2012年7月15日 (日)

路上観察:さわやか横浜(2012年7月15日)

 アンパンマン・ミュージアム、16時過ぎでしたけれどまだ親子連れが結構いました。
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 ランドマークタワー、真下から見上げると青空に突き刺さっているようです。
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 国際会議場、移動するごとにガラス・カーテンに写りこむビル街が変化、現代的な風景だと思います。
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 新港埠頭附近、タグボートの係留、海上保安庁のバースには不似合いな(失礼)美しい舟の係留、バース入口にある香淳皇后御歌碑です。
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 赤レンガ倉庫、逆光でやや不鮮明、象の鼻公演方面に横浜三塔が見えます。ジャックは中央鉄塔の左下にかろうじて確認できます。
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 横浜港大桟橋、逆光にみなとみらい地区のビル街が黒々、観光や散策の皆さん、建屋の端に寄ってロングショット、山下公園・氷川丸・マリンタワーを望みます。
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 港の見える丘公園、映画「コクリコ坂から」を記念して安航旗が掲げられています。日時計越にベイブリッジ、霧笛橋と神奈川文学館です。
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  (2012年7月15日記録)

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2012年7月14日 (土)

路上観察:さわやか横浜(2012年7月14日)

 横浜美術館は、本日から「奈良美智 君や 僕に ちょっと似ている」展開催です。早速、鑑賞してきました。会場は若い女性が多いように感じました。常設展のなかにも作品が紛れ込んでいます。
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 港に向かって帆をはったようなインターコンチネンタルホテル。第1回横浜トリエンナーレにおいて、椿昇・室井尚よる巨大ばったの作品が展示されていました。
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 臨港パーク、わりと密集してしまったみなとみらい21地区ですが、ここはゆるやかな時間が漂っています。
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 臨港パークの北側に、第1回横浜トリエンナーレ出展のチェ・ジェンファ作「フルーツ・ツリー」が常設されています。
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  (2012年07月14日記録)

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2012年7月11日 (水)

路上観察:さわやか横浜(2012年7月10日)

 ちょっとした説明だけで最新の横浜の風景をときどき掲載することにしました。季節感や変化の様子が伝われば良しとします。

 横浜美術館は展示替えのため閉館中、2012年7月14日(土)から「奈良美智 君や 僕に ちょっと似ている」展が始まります。正面に垂れ幕が下がり、営業中のカフェには既に見慣れた顔が展示されています。
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 美術館前の噴水が夏を思わせる青空に吹き上がっています。時々ミストに変わります。
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 最近オープンの「M/M GRAND CENTRAL TERRACE」、ちょっと中に入りました。次の機会に中を探索してみます。
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 本日オープンの横浜三井ビルディング内・原鉄道模型博物館。17時過ぎでしたから入場はせず、正面だけ見てきました。
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  (2012年07月11日記録)

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音楽:神奈川フィル・聖響音楽堂シリーズ・モーツァルト第5回

  指揮  金聖響

  演奏  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目  モーツァルト:セレナード第10番変ロ長調
                「グラン・パルティータ」
      モーツァルト:交響曲第38番ニ長調「プラハ」

  会場  神奈川県立音楽堂(28列17番)
  公演  2011年7月7日15:00~16:500(休憩20分)

 

 モーツァルト・シリーズ第4回は聴き損ねたが、昨年からの企画もこれで最後。ヴィオラ首席(管・打は判らない)はいたが、若手主体の編成と認識する。

 

 「グラン・パルティータ」、「13管楽器の~」と言われる場合もあるが、今回はオリジナルの“12管楽器とコントラバス”、それにしても珍しい編成。7楽章からなり50分ほど演奏に要した。生演奏を聴くのは初めてで、再び聴く機会があるだろうか、そんな思いを抱きながら聴いた。

 セレナードは、祝祭的で楽しい雰囲気を醸し出すものと思っている。管楽器の音色を堪能した、と言いたいところだが、ちょっと硬い印象も感じた。管楽器だけがこれだけ揃っての演奏も少ないだろうから、手馴れていないこともあるだろう。神フィルの弦楽合奏を聴く機会は時々あるけど、コントラバスが入るものの管楽合奏を聴くのは三年過ぎて初めてと思う。

 合奏のなかで各楽器が交互にソロをとる。特にクラリネット、オーボエの活躍が印象に残る。一丁のコントラバスの響きも魅力的、表に出ないのだがバスラインは全体の印象を増す。

 

 「プラハ」は3楽章からなり、弦5部(8-6-5-4-3)、第1と第2ヴィオリンが左右に対向する。それにクラリネット抜きの2管にバロックティンパニー(1だった)だから、37名の編成になる。前回定期のR.シュトラウスに比せば、半分以下の編成。

 弦が加わっていつもの神奈川フィル。小編成でも実に豊かな音が響きわたるのは、毎度書いているようにも思うが、音楽堂という楽器の貢献も大きい。楽器から出た音が、後方の壁や天井に反射してステージ全面から音が出ているようだ。ヴィブラート少な目の艶やかな響きに包まれる。

 3楽章、30分少々の演奏時間で直ぐに終わってしまう感じ。前半は硬い印象を受けた管も、収まるところに収まった感じで、フルート、オーボエなど特に印象に残る。ティンパニーも渋い音色でメリハリがあって美しい。

 きめ細かく表現する能力を持ち合わせないが、小気味良いリズムで疾駆する1楽章など、モーツァルトらしさも十分に感じた。

 39、40、41、36(聴き損ねた)、そして今回の38番。楽曲として後期交響曲は魅力に溢れるが、その魅力を伝えるのはやはり演奏次第、金聖響・神奈川フィルは幸せな気分にしてくれた。それにしてもモーツァルト、広く古典派の音楽は何かほっとする。

   (2012年7月10日記録)

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2012年7月 6日 (金)

随想:文楽協会への補助金停止か、橋下市長「会談しなければ」

 2012年6月30日・朝日新聞デジタルに標題記事、冒頭を次に引用する。
 『大阪市の橋下徹市長は29日、文楽協会が橋下氏との会談に応じなければ、市の今年度の7月補正予算案に計上した協会への補助金3900万円を支出しない方針を示した。協会は市側の会談要請を断っており、橋下氏は報道陣に「こんな特権意識を持った団体に税金は払えない」と述べた。』

 以下、『橋下氏は以前から文楽協会への補助に否定的。今年度予算は、前年度比25%減の案を認めた。同様に補助金を支出している大阪府の松井一郎知事も29日、橋下氏に同調する考えを示した。文楽協会事務局長が、「一身上の都合」で退任する』との内容だ。

 断片的な状況を知ることはできても、背景までは判らない。そこで以下をTweetした。

 『2012年07月05日(木) 文楽協会への補助金停止か、橋下大阪市長。そうゆう行動パターンを喜ぶ人も多いのだろうが、もう少し伝統芸能を盛り立てるような対応がとれないものだろうか。東京では思うようにチケットを取れない状況だが、と言って東京に引越しもできないだろう。文楽は大阪に根があってこそ文楽だ。』

 レスポンスから「歌舞伎のちから 犬丸治・劇評集」にたどり着く。他の情報源を探すにしても、ここでかなりの知識を得て、多くに納得。

 

 ここまでが今の私の到達点。
 芸術と助成の問題は難しい。助成金の適正な執行は当然で、それは肯定するが、適正の見極めは簡単でない。何より伝統芸能への敬意が欠落していると感じる。橋下市長が2度と文楽に行かずとも個人の自由だが、シェイクスピアと比肩される近松門左衛門・他のテキストを今に具現化する文楽に対して実にもったいない。と思えば少しはやり様も変わるだろうが。
 大阪フィルハーモニー交響楽団も似た状況に直面しているようで、当面、大阪の文化行政に注目。

 かって尼崎市に7年余起居、その際に記録した写真から。順に、JR大阪駅(梅田)近くに「曽根崎心中」の舞台となった露天神。北新地の一角に「蜆川跡碑」、奥の自販機の間に「心中天の網島」の舞台となった「河庄跡碑」。谷町にある「近松門左衛門墓(奥に)」。大阪の隣、尼崎市久々知の広濟寺に「近松門左衛門墓」。近松の墓は東大阪にあるようだ。文楽は大阪に根がある。
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 文楽の新しい試み、ヨコハマトリエンナーレ2011協賛の「文楽:曽根崎心中 付り観音廻り(長文)」を参考まで。

   (2012年7月6日記録)

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2012年7月 2日 (月)

音楽:マリオ・ブルネロ & ファジル・サイ デュオ

  演奏   マリオ・ブルネロ(Vc)
       ファジル・サイ(Pf)

  曲目   シューベルト :アルペジョーネ・ソナタ イ短調
       ファジル・サイ:4つの都市 ピアノとチェロのためのソナタ
       フランク   :チェロ・ソナタ イ長調
       ドビュッシー :チェロ・ソナタ
         以下、アンコール
       シューベルト :「冬の旅」より“おやすみ”
       ガーシュイン :「3つのプレリュード」より第1番
       J.S.バッハ  :主イエス=キリスト、我を呼ぶ(BWV639)

  会場   神奈川県立音楽堂(26列17番)
  公演   2012年6月29日19:00~21:20(休憩20分)

 

 音楽堂・ヴィルトゥォーゾ・シリーズ第9弾。このシリーズは何回か聴いたが、明確に意識したのは前回の「ル・ポエム・アルモニーク」から。最近の情報に疎く、自分の好みに傾むいてコンサートを選ぶので、このシリーズを必らず聴くようにして、様々な演奏者に接しようと思った次第。

 長いことコンサートに出向かない時期もあったが、チェロとピアノのデュオは「P.トゥルトゥリエ+岩崎淑」以来だから、少なくとも三十年以上前のこと。会場は今回と同じ音楽堂。随分と長い時間が過ぎたものだ。

 

 「シューベルト」、いきなり「アルペジョーネ」、もう少し聴く態勢が整ってからにしてよと思った。耳が順応するまでに少々時間を要する。それにしてもチェロの音色の優しいこと、1600年代製作の「マッジーニ」だそうだ。この時は、まだピアノの自己主張が少々強いように感じたけで、チェロの響きに浸っていた。

 「ファジル・サイ」、各楽章にトルコの4つの都市名を冠している。ピアノの分散和音で始まるが、荒井由実の「ベルベット・イースタ」が短い間、思い浮かんだ。すぐにチェロのピチカート。第3楽章、右手をピアノの中に入れて絃を押さえ(見えはしないが)、左手で弾き始める。第4楽章、全体がJazzyな雰囲気を持つが、この楽章は特に足踏みしたくなった。興味深く聴いたが、ピアノ主、チェロ従の仕上がりになっているのは仕方ないか。

 「フランク」、冒頭の物悲しいチェロの旋律が魅力的に響いた。ヴァイオリンよりチェロのほうが好きだ。「ドビュッシー」も含めて、ピアノの自己主張が強い感じ、チェロの響きが埋もれてしまう部分もあった。ソリスト同士のペアーは、まあ、異種格闘技と形容しようか、このような響きにもなるのだと思った。興味深いコンサートだったが、少々、疲れも感じた。

 

 アンコールを3曲。「シューベルト」でガラッと雰囲気が変わったように思う。青年の感傷が伝わるチェロの響きだった。これがチェロだと思う。何週間か前、「F.ディスカウ+G.ムーア」のLPを引っ張り出して聴いた。ピアノを美しいと思ったのはこのLPによる。よく判ってはいないのだが、ピアノ演奏も様々だと思った。
 「ガーシュイン」も「J.S.バッハ」も美しい。予定の曲が終わったので少しリラックスしたのだろう、そう感じた。

 機会を見つけて、各々ソロあるいは異なる奏者の組合せで聴いてみよう。

   (2012年7月1日記録)

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