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2012年7月11日 (水)

音楽:神奈川フィル・聖響音楽堂シリーズ・モーツァルト第5回

  指揮  金聖響

  演奏  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目  モーツァルト:セレナード第10番変ロ長調
                「グラン・パルティータ」
      モーツァルト:交響曲第38番ニ長調「プラハ」

  会場  神奈川県立音楽堂(28列17番)
  公演  2011年7月7日15:00~16:500(休憩20分)

 

 モーツァルト・シリーズ第4回は聴き損ねたが、昨年からの企画もこれで最後。ヴィオラ首席(管・打は判らない)はいたが、若手主体の編成と認識する。

 

 「グラン・パルティータ」、「13管楽器の~」と言われる場合もあるが、今回はオリジナルの“12管楽器とコントラバス”、それにしても珍しい編成。7楽章からなり50分ほど演奏に要した。生演奏を聴くのは初めてで、再び聴く機会があるだろうか、そんな思いを抱きながら聴いた。

 セレナードは、祝祭的で楽しい雰囲気を醸し出すものと思っている。管楽器の音色を堪能した、と言いたいところだが、ちょっと硬い印象も感じた。管楽器だけがこれだけ揃っての演奏も少ないだろうから、手馴れていないこともあるだろう。神フィルの弦楽合奏を聴く機会は時々あるけど、コントラバスが入るものの管楽合奏を聴くのは三年過ぎて初めてと思う。

 合奏のなかで各楽器が交互にソロをとる。特にクラリネット、オーボエの活躍が印象に残る。一丁のコントラバスの響きも魅力的、表に出ないのだがバスラインは全体の印象を増す。

 

 「プラハ」は3楽章からなり、弦5部(8-6-5-4-3)、第1と第2ヴィオリンが左右に対向する。それにクラリネット抜きの2管にバロックティンパニー(1だった)だから、37名の編成になる。前回定期のR.シュトラウスに比せば、半分以下の編成。

 弦が加わっていつもの神奈川フィル。小編成でも実に豊かな音が響きわたるのは、毎度書いているようにも思うが、音楽堂という楽器の貢献も大きい。楽器から出た音が、後方の壁や天井に反射してステージ全面から音が出ているようだ。ヴィブラート少な目の艶やかな響きに包まれる。

 3楽章、30分少々の演奏時間で直ぐに終わってしまう感じ。前半は硬い印象を受けた管も、収まるところに収まった感じで、フルート、オーボエなど特に印象に残る。ティンパニーも渋い音色でメリハリがあって美しい。

 きめ細かく表現する能力を持ち合わせないが、小気味良いリズムで疾駆する1楽章など、モーツァルトらしさも十分に感じた。

 39、40、41、36(聴き損ねた)、そして今回の38番。楽曲として後期交響曲は魅力に溢れるが、その魅力を伝えるのはやはり演奏次第、金聖響・神奈川フィルは幸せな気分にしてくれた。それにしてもモーツァルト、広く古典派の音楽は何かほっとする。

   (2012年7月10日記録)

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