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2012年6月13日 (水)

能・狂言:横浜狂言堂(2012年6月10日)

  番組 お話           高野和憲
     狂言「磁石」
        シテ (すっぱ)  深田博冶
        アド (田舎者)  中村修一
        小アド(宿屋)   内藤連

     狂言「空腕」
        シテ(太郎冠者)  石田幸雄
        アド(主)     高野和憲

  会場 横浜能楽堂
  公演 2012年6月10日(日)
  鑑賞 2012年6月10日(日) 14:00~15:45(休憩15分)

 

 「毎月第2日曜日狂言の日」、廉価な入場料で狂言二番の公演があります。人気が高く、チケットは発売日直後に売切れに近いです。今回、能楽堂のTwitterで、当日券若干ありと流れたので、ダメモトで出かけました。自宅から能楽堂までは15分までかかりません。

 

 「磁石」。近江の国大津松本にやってきた田舎者、声を掛けられたすっぱ(詐欺師)の定宿に案内されます。このすっぱ、実は人買いで田舎者を宿屋の亭主に売りつけようとしますが、気付いた田舎者はすっぱのふりをして亭主から金をせしめて逃げ出します。これに気付いたすっぱは、太刀を振り上げて追いかけますが、田舎者は「自分は磁石の精である」と言い出し、大口を開けて刀を飲みこもうとします。すっぱが刀を鞘におさめると、田舎者は目を回して倒れてしまいますが。

 面白みの伝わり方が少し弱いと感じました。私の勉強不足もありそうですが、磁石の言葉がしっくり理解できていません。今、私たちが思い浮かべる磁石のことと思うのですが。それと相俟って、何か表現がきっちりしすぎているように思えました。滑稽さが後退していたように思えます。計算した緩さが必要なのでしょう。他の方はどう感じたのでしょうか。

 

 「空腕」。夕暮れになって主人から、淀(現京都市伏見)まで鯉を買いに行くように言いつけられた太郎冠者、生来の臆病者、主に太刀を借りて出かけます。ところが、途中の暗闇の物陰におびえ、追剥と勘違いして命乞いのために太刀を差し出してしまいます。実は主が後を追いかけ、扇子で背中を叩いたものでした。そうとは知らずに、気を取り直して主の元に戻ります。「空腕」とは、偽りの腕自慢の意、太刀をなくした言い訳をいろいろするところに滑稽さが滲みます。

 内容は心情的に判ります。ちょっとサボっていますが、私は旧東海道を徒歩で下っていますが、日暮れ近くに左右から覆いかぶさるようなヤブの中を進むと、なんとなく恐怖感を感じます。往時は、漆黒の闇もありそうでなおさらでしょう。何とか明日に延ばして貰おうとの交渉。主の元に戻って、太刀を失くした言い訳の大言壮語。太郎冠者の滑稽さがにじみでてきます。石田幸雄は何回か観ていますが、感じが良く伝わってきます。楽しかったです。

 

 チケット発売日を失念しないようにして、足繁く通いたいと思っています。と言いながら、来月は別の予定があります、残念。

   (2012年6月12日記録)

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