« 随想:八万アクセス越えに感謝(2012年6月22日) | トップページ | 美術:東京芸大美術館「高橋由一展」 »

2012年6月24日 (日)

音楽:神奈川フィル第282回定期演奏会

  指揮  金聖響

  演奏  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目  R.シュトラウス
       歌劇「インテルメッツォ」作品72
         4つの交響的間奏曲より“暖炉のほとりでの夢想”
       メタモルフォーゼン~23の独奏弦楽器のための習作
       交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30

  会場  横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演  2012年6月22日 19:00~20:55(休憩20分)

 

 入場の時に「いつもありがとうございます」と言われた。チケットで定期会員と判るから不思議はない。唐突だが、自宅のラフな格好で出かけたことを反省した。定期はオーケストラの晴れ舞台、次回から正装(そんなものは持たないが)はともかく、少しましな格好で出かけよう。

 R.シュトラウスはなじみ薄いけど何でも聴くのが定期会員の使命。ところが、そのような感じは直ぐに吹き飛んだ。艶やかな演奏が曲とマッチして実に心地よい。音楽を聴くに録音は欠かせず、多くを頼るが、ライブでなければ伝わらないことも多い。

 インテルメッツォ、初めて聴く。つややかな絃、彩りの管も絃の延長のよう、緩やかでたゆたう気分。穏やかな気分をなお穏やかにしてくれそうな曲。知らなかったのが損したようで、早速、ダウンロード。

 メタモルフォーゼン、絃奏者23名が、指揮者を中心に二重の半円形に配置される。
 ビオラとチェロで始まり、独奏楽器が次々に変わる弦楽23重奏、現代曲の感じ。次々と繰り出される音のクラスターに包まれて実に心地よい。どの楽器が演奏しているか、正確にはスコアだが、視線を漂わせると大体の見当は付く。
 連続して演奏される緩急緩の三部の構成。ベートーヴェンの交響曲第三番「英雄」第2楽章「葬送行進曲」の動機が、前後の弛緩部で印象的に引用されていた。他曲からの引用もあるようだが、私には判らなかった。おいおい勉強しよう。重厚で深みがあり憂いの漂うこの曲で、輪郭鮮やか印象深い演奏を繰り広げた23名のメンバーに限りない拍手を。
 永遠の中に音が消え入るように終わり、静寂が漂う。数秒して一部で拍手、再び静寂。やや間をおいて盛大な拍手、最初の拍手が早すぎると思う。この曲において、長い静寂は素晴らしい演奏に対する最大の賛辞だ。

 ツァラトゥストラ、導入は多くの人が一度は耳にしているだろう。ルーシー(オルガンの愛称)に照明が当たり、何時にましてホールの見栄えも良い。オルガンの持続音にトランペットのファンファーレ、トゥッティ。ティンパニー連打が緊張感を漂わすが、最後の一音は少し気になったけど。格好良すぎる始まり、
 導入が終わると、それ以降は曲が変わったような感じもあるけど、絃は前半から好調、出番の少ない管はこの曲でという感じ。ヴァイオリンソロからオルガンまで、ダイナミックレンジの広いこの曲はライブで良さが判る。もちろん良い演奏が前提だ。

   (2011年2月24日記録)

| |

« 随想:八万アクセス越えに感謝(2012年6月22日) | トップページ | 美術:東京芸大美術館「高橋由一展」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 音楽:神奈川フィル第282回定期演奏会:

« 随想:八万アクセス越えに感謝(2012年6月22日) | トップページ | 美術:東京芸大美術館「高橋由一展」 »