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2012年4月

2012年4月30日 (月)

随想:情報リテラシーを思う

 ここ数年、3ヶ月に一度、検査のために病院に通っています。薬を飲むでなく、注射するでなく、食事などの制限があるでなく、ほとんど健康に等しい生活をしているのですが。

 病院に通いだして、医療業務の情報化の一端を垣間見ています。先日、診察を待っていたら、次の院内放送がありました。

 『CT、MRの予約が取得できない不具合が生じておりましたが、ただいま解消されました。これからCT、MRの予約を取る場合は、電子カルテを一度ログオフし、再度、ポータルから、電子カルテにログインして予約をお取り下さい』。前半は良いとして、後半が判りません。

 診察の受付、自動化されています、を済ますと、ポケットベル風の電子端末が配布されます。これが電子カルテと呼ばれるのでしょう、初めて名前を知りました。

 そして、3ヶ月の間にシステム更新があったのでしょう、電子カルテが新しくなっていました。いじってみて、操作要領はわかりましたが、更新や操作についての案内は見ませんでした。

 ログオフとは何、ポータルはどの状態、ログインとは何。該当する方は承知しているかも知れませんが、私は診療科が異なるので、どうゆうことなのかと考えてしまいました。

 判らなければ聞けば良い様な物の、聞けば良いと判る方は内容を理解できた方です。内容が理解できない方は、いつまでも待たされたのではないかと心配しました。

 私は仕事する上でコンピュータを多用しましたし、パソコン通信の時代からネット利用していました。よって、生活の中での情報機器利用は大方の見当がつきます。でもそのような経験のない方は、情報化が進む世の中を渡って行くのに結構大変だろうと思ってしまいます。

 病院に限らず、情報リテラシーの有無が生活品質に大きく影響する時代になりました。便利さを享受するための閾値が高くなったと言えます。生き易くなったのか、そうでないのか。病院で診察を待つ間に、そんなことを考えてしまいました。

   (2012年4月30日記録)

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2012年4月26日 (木)

演劇:チェルフィッチュ『現在地』

  作・演出 岡田利規

  出演   山崎ルキノ、佐々木幸子、伊藤沙保、
       南波圭、安藤真理、青柳いづみ、上村梓

  会場   神奈川芸術劇場・大スタジオ
  公演   2012年4月20日(金)~30日(月)、詳細要確認
  鑑賞   2012年4月23日(火) 19:30~21:15(休憩なし)
  参考   公式HP

 

 チェルフィッチュを観るのは五作目。初めて観た『フリータイム』は途中退場が頭を過ぎるほど、こんなのありえないと思いました。思いとどまったのは、観客席が舞台を両側から挟むような構造でこっそり抜け出せなかったから。でも、その後も観続けるのはどこか気になる所があるからでしょう。作・演出の岡田は団塊ジュニア世代、私は団塊世代ですから、考えの隔たりは不思議でありません。

 

 『現在地』は「普通のお芝居」を目指して創られたとの本人の弁。契機は2011年3月11日、震災と福島第一原発事故によってすっかり変わってしまった日常だそうです。

 「普通のお芝居」とは何か。大きな所は、キュウビスティックな表現から現代口語演劇への移行、それが卵か鶏かは判りませんが。そして出演者7名、全て女性ですが、の役の固定に繋がる訳です。SF仕立ての内容も今回の特色の一つでしょう。

 舞台は会議室のような殺風景な空間。プロセニアムアーチを思わせる構造物が前面に、下手奥に柱、上手・下手に沿って机とパイプ椅子が数セットづつ置かれます。コーヒーカップを片手にした役者が出て来て椅子に座り上演開始。一人であったり数人であったり、交互に奥の柱周辺の空きスペースに出て行って語ります。語りといったのは、極端に身体表現が稀薄だからです。現代口語演劇というのは少々矛盾、ドラマ・リーディングに近い気もしました。

 ある日、村の上空に出現した大きな雲を巡って、住人達は憶測を交わします。あれは村の滅亡の前兆だとか、そうでないとか、そもそも雲など出現しなかったとか。湖の水位の変化や、ノアの箱舟を思わせる語りが続きます。舞台奥のホリゾント上部にはめ込まれたディスプレイに、宇宙の情景が終止投影されています。

 

 『現在地』は今までに観た演目に比して直截的です。創作のきっかけが大震災であることも強く影響しているでしょう。それと、劇の進行に連れて神の存在が意識されることもその印象を強くします。極端に抑制された身体表現が恣意的に感じられます。

 必ずしも制作順に作品を観たわけではありませんし、ここ数年観るようになった範囲内のことですが、岡田はどんどん変化しているようです。『現在地』も、前作『ゾウガメのソニックライフ』から大きく変化したと感じます。でも、少し肩透かしを食わされた感じ、表現としてちょっと後退したように思うのは私だけでしょうか。

   (2012年4月26日記録)

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2012年4月23日 (月)

音楽:神奈川フィル第280回定期演奏会

  指揮     金聖響

  独唱     竹本節子(Alt)
         佐野成宏(Ten)

  演奏     神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目     マーラー :交響曲第10番嬰ヘ長調より第1楽章“アダージョ”
                休憩
         マーラー :交響曲「大地の歌」

  会場     横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演     2012年4月20日19:00~21:00(休憩20分)

 
 第10番、ヴィオラ・パートがたゆたうように、不思議な印象の序奏主題を弾き始めると、隔世の思いが込み上げました。絶対音楽が何かを暗示することは無いとしても、何を感じるかは聴き手の特権、何小節かで薄明かりの未知の世界を思い描かせるのは神奈川フィル、まだヴィオラ・パートだけ、の実力でしょう。やがて絃主体の演奏に移行しても隔世の思いは持続しますが、展開部に入るとこの思いは打ち砕かれます。

 ヴァイオリンやチェロのソロがあったり、トランペットの長いA音(だそうだ)を経てコーダに向かったり、オーケストラの実力が試される曲でしょうが、演奏は美しい。20数分を要する長い楽章、たまには傷もあるでしょうけど私は気付くこともないし、堪能しました。

 演奏後、ヴィオラ・パートが金聖響の祝福を受けましたが、当然でしょう。287回定期演奏会(2013年2月15日)で、デリック・クック補筆完成版が演奏されますが、楽しみに待ちましょう。

 

 大地の歌、異国情緒漂うこの曲を聴いたのが最初のマーラー、ただしバーンスタイン・ウィーンフィルの録音。30年前、3ヶ月ほど中国内陸部で仕事をした時、持参した何本かのカセットテープ中の一曲。西から東に点在する漢時代陵墓を眺めながら聴いたことのある、多少思い入れのある曲です。余計なことを書いた割りにライブは初めてで、期待していました。

 竹本節子は「マーラー・復活(2010年5月29日)」でもソリストを務めていますが、今回も重厚な歌唱。佐野成宏は初めて、高音に艶やかさを感じました。神奈川フィルは、第十番に引き続き、美しい音楽を響かせました。

 ただ気になるのは総合の響き。歌唱がオーケストラに埋没する部分がありました。テノールの方が多いようでした。歌唱が埋没、オーケストラが響かせすぎ、いずれの表現のが適切かは判断つきませんが。そこが録音との違いと思います。今回だけで判断してはいけないでしょうが。

 気になる点はありましたが、でも満足しました。定期に通い始めて3シーズン目、細かい指摘はできませんが、明らかにレベルアップしていることは間違いないでしょう。演奏後、フルートから順に管楽器などが祝福を受けましたが、確かにフルートが印象的でした。金聖響の指揮ぶりもいつもと少し異なる印象を持ちました。

 

 演奏終了後、ホワイエにて年度初の乾杯式。その様子は前回掲載。

   (2012年4月23日記録)

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2012年4月20日 (金)

音楽:神奈川フィル乾杯会

 神奈川フィル、2012-3年シーズン幕開けの定期演奏会「マーラー・大地の歌」他。激しく静かに、しかし艶やかに.。ブラボーです。
 終演後、ホワイエで乾杯会、まあ交流会。いつもは舞台上で見るメンバーを真近に見ています。写真は挨拶する常任指揮者・金聖響さん。
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 この後、ハプニングの小演奏会が。首席チェロ奏者・山本裕康さんが「J.S.バッハ:無伴奏チェロソナタ第1番よりサラバンド」、ソロ・コンサートマスターの石田泰尚さんが「アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌ダニーボーイ」。写真は石田泰尚さん。
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2012年4月19日 (木)

音楽:みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.37

  出演 神奈川フィルメンバー+1
      石田泰尚(Vn)、鈴木浩司(Vn)、柳瀬省太(Va)、山本裕康(Vc)
                             +諸田由里子(Pf)

  曲目 ランチタイム・クルーズ(12:10~13:00)
      ベートーヴェン:ヴィオラとチェロのための二重奏曲 変ホ長調
                ~二つのオブリガード眼鏡付きの二重奏~
      アレッサンドロ・ロッラ:ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲
      G.F.ヘンデル :パッサカリア ト短調(Vn+Vc)
      ドホナーニ  :セレナーデ 弦楽トリオより第一楽章(アンコール)
     ティータイム・クルーズ(14:30~15:30)
      ブラームス  :ピアノ五重奏曲へ短調
      ファリャ   :火祭りの踊り(アンコール)

  会場 横浜みなとみらいホール・大ホール
  公演 2012年4月16日

 

 ランチタイム・クルーズは始めて聴く曲ばかりでした。まあ、聞いたことのある曲など限られているのですが。

 ベートーヴェン、自身がつけた副題が面白過ぎ、視力の弱い友人のために作曲したからと言うのが諸説の中の一つのようです。チェロの山本裕康の短い話があって、25年前に演奏を聴いたことがある、チェロが演奏を嫌がる、と言っていました。最近、ヴィオラに惹かれるので楽しく聴きました。確認したいのでiTuneを探しましたけどありません。

 ロラ、ヴァイオリンとビオラが交互に旋律・伴奏を交代しながら進行します。好みですが、やはりiTuneにありません。

 ヘンデル、ハルヴォルセンがヴィオリンとヴィオラ用に編曲した作品のヴィオラをチェロに置き換えての演奏。しみじみと響かせて、技巧も必要、小品ながら名曲の味わいを感じました。

 神奈川フィルのソロ・コンマスと首席の組合せによる演奏は、定期では味わえないしゃれた雰囲気を醸し出しました。オーケストラでも時々短いソロを取りますが、室内楽でたっぷり楽しめるのは至福です。石田は繊細、山本は奔放、柳瀬は温厚、演奏からそのような印象を抱きました。定期に通う楽しみが増えました。

 

 ティータイム・クルーズは、ブラームス唯一のピアノ五重奏曲、かなり重いプログラムでした。クラシッククルーズでは、弦楽四重奏曲一曲が演奏されることも少なからずありますけど、それに比してもこの曲は重いです。別に悪く言うつもりではありません。演奏も真摯なもので、普及公演でここまでの演奏に接することができることに感動を覚え、そして疲れも残りました。そういう意味です。アンコールのファリャで、少し疲れが解きほぐされた感じです。

 

 ランチの軽やさ、ティータイムの重厚さ、うまいプログラミングだと思いました。私はこのシリーズで初めて聴く曲に多く出くわしますが、下調べする訳でもなく、気軽に出かけて楽しんでいます。

 コンサートに行ったことの無い知り合いを一度ご案内したら、結構気にいられたようでお一人で通うようになりました。会場で顔を合わせますが。今日は神奈川フィルのゲネプロに行ったそうで、近いうちに定期コンサートに出かけそうな雰囲気です。クラシック音楽ファンが一人増えるかも知れません。

 次回は5月1日(火)、いとこ同士のヴァイオリン・デュオ “Duo Prima”です。

   (2012年04月19日記録)

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2012年4月13日 (金)

路上観察:横浜・掃部山公園と大岡川の桜(2012年4月12日現在)

 横浜の桜は散り始めていますが、今週末は名残りの花を楽しめそうに思います。まだお花見に出かけていない方、足を向けてみませんか。空模様がちょっと心配ですけど。

 4月7日に、みなとみらい21地区を見下ろす掃部山公園と大岡川(日の出町から黄金町)の桜の名所の様子を報告しましたが、その後の様子も観察してみました。

 写真は左から8日、10日、12日です。掃部山公園のその下側です。
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 掃部山公園の上側です。花見の席取りも少なくなりました。
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 大岡川の橋の上からです。
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 数年前までは横浜以西の桜を車窓から眺める機会も多かったのですが、今はそれもなくなりました。横浜の桜を日を追って見ていると、「さまざまのこと思いだす桜かな 芭蕉」、十七文字で全てが尽きるような気がします。それにしても、桜に限りませんが自然は偉大だと感じます。

   (2012年4月13日記録)

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2012年4月10日 (火)

横浜根岸森林公園の桜(2012年4月10日)

 微風快晴、多くの人が花見を楽しんでいます。開花がおくれましたけど、咲き始めたら一気に咲いたかんじです。
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2012年4月 8日 (日)

横浜掃部山の桜(2012年4月8日)

 散歩もそろそろ終わり近く、野毛で逸れて現在、掃部山。天気も良し、大賑わいです。お酒のにおいがただよっています。そう桜は蕾がまだ残り、六七分咲きでしょう。
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横浜大岡川の桜・弘明寺付近(2012年4月8日)

 用足しも終えたので、これから桜木町に向かって、大岡川沿いを散歩します。結構な人出です。
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横浜・弘明寺観音の花祭り(2012年4月8日)

 用足し途中。京浜急行弘明寺駅近くの弘明寺観音の花祭り。大岡川の桜見物の際に、足を延ばしては如何でしょうか。
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2012年4月 7日 (土)

路上観察:横浜・掃部山公園と大岡川の桜(2012年4月6日現在)

 横浜も桜が開き始めました。今日(7日)は天気良好、多少早いかもしれませんが桜を愛でながら横浜の散歩をして見ませんか。

 4月になってから、一日おきに同じコースで散歩しました。途中、みなとみらい21地区を見下ろす掃部山公園と大岡川(日の出町から黄金町)の桜の名所を通過します。同じ位置で桜の様子を観察してみました。

 掃部山公園は山の斜面に広がる上下二段の造りになっています。その下側の様子ですが、写真は左から2日、4日、6日です(以下同じ)。
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 掃部山公園の上側です。花見の席取りは激烈です。
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 大岡川の橋の上からです。
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 3日の春嵐にもめげず桜は健気に開花しました。掃部山公園の井伊直弼像も激変する横浜港を見つめています。大岡川では、7・8日に桜祭り開催、イベント用の台船がセットされていました。傍らを屋形船が通過していましたが、船から花見の準備でしょうか。
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   (2012年4月7日記録)

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