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2012年3月29日 (木)

音楽:歌劇「タンホイザー」

    作曲・台本 : R.ワグナー

    演出    : ミヒャエル・ハンペ

    指揮    : 沼尻竜典

  出演    : ヘルマン   : 大澤建(Bas)
        : タンホイザー : 水口聡(Ten)
        : エリーザベト : 佐々木典子(Sop)
        : ヴェーヌス  : 並河寿美(Sop)
        : ヴォルフラム : 大島幾雄(Bar)
        : 牧童     : 福永修子(Sop) 他

  合唱    : びわ湖ホール声楽アンサンブル、二期会合唱団

  管弦楽   : 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  会場    : 神奈川県民ホール
  公演    : 2012年3月24・25日
  鑑賞    : 24日14時~18時10分(休憩30分×2) 3階11列45番

 

 序曲。絃の下降音型に重ねて、ホルンなど管楽器が旋律を奏でる。気持ちが次第に高揚していった。しかし、途中で止まったのは、オケが少しおとなしかったからか。もっと元気印で。

 

 第1幕。13世紀のドイツ・チューリンゲン。官能のヴェーヌスベルクに溺れる吟遊詩人の騎士タンホイザー。舞台は上手から下手に下る緩い斜面、スモークが漂い、紗幕で幻想的な雰囲気。ボディータイツのダンサーが各所で妖艶な踊り。
 やがてヴェーヌスとの愛を断ち切り地上に戻るタンホイザー。照明で雰囲気一変、泰西名画を思わせた。演出はオーソドックス。

 タンホイザーは堂々、ヴェーヌスは低い方がやや気になった。牧童が爽やかな歌唱で印象に残った。「巡礼の合唱」は素晴らしかった。びわ湖ホール声楽アンサンブルと二期会合唱団の混成は期待を裏切らなかった。ヴォルフラムの渋さが後半のアリアへの期待を膨らませた。

 

 第2幕。ヴァルトブルク城の歌の殿堂。半円形に椅子がセットされ、取り囲むように城壁、正面の入場口の上にブリッジ。西洋の城のイメージそのもの。

 エリーザベトのアリア「汝おごそかな殿堂よ」が清々しく、タンホイザーとの再開の二重唱も美しかった。「入場行進の合唱」は体が動き出しそうだった。歌合戦の貴族達の歌唱は可不可ないと感じた。タンホイザーは熱い情熱と歓楽を讃え、エリーザベトが立ち上がって一歩前に踏み出す演出が面白い。後ずさりなら否定だろうが、前進は肯定。興に乗ったタンホイザーがヴェーヌスベルクを讃えて破局、怒りを買って巡礼の旅へ。全体は淡々と進んだ印象。

 第3幕。第1幕と同じ場面に戻る。

 聴き所が連続。「巡礼の合唱・懐かしき故郷」が力強く、このオペラの醍醐味を感じた。タンホイザーの姿を探すエリーザベトの「全能の聖母マリア様」、ヴォルフラムの「夕星の歌」、タンホイザーの「ローマ語り」、しみじみとして味わい深かった。

 

 合唱が素晴らしく、牧童のアリアが爽やか。タイトルロール他の主要キャストも聴かせた。ただ、歌合戦あたりからもっと盛り上がって良いと思うのだが、内容が少しくどいか。
 オーケストラは第1幕以降、気になるところなし。ホルン・その他管はもちろんだが、ハープも大活躍。
 私なりの多少の思いはあるが、今回を含めてこの企画は素晴らしい。

 数日来の取り込みで掲載が遅れました。

   (2012年3月28日記録)

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