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2012年3月13日 (火)

音楽:神奈川フィル第279回定期演奏会

  指揮  金聖響

  演奏  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目  ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
      ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調
      ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」
      J.S.バッハ  :アリア(東日本大震災被災者への献奏)

  会場  横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演  2012年3月10日14:00~15:45(休憩15分)

 

 全てベートーヴェンのプログラム、名曲コンサートと言って良いでしょう。交響曲に限定すれば、録音を含めて最も良く聴く作曲家に違いありません。私は緊張するでもなく、かといって弛緩するでもなく、音楽を充分に楽しめそうな気がしていました。協奏曲を挟まないので、神奈川フィルを思う存分に楽しめそうでもありました。

 今回が2011-2012シーズンの最後の定期演奏会ですが、きちんと締めた思いがしました。絃はいつものように美しく、管は冴えていました。8番にしても5番にしても突出するところのない、極めて自然な流れの演奏で素直に聴きました。音楽の良さ、ベートーヴェンの良さを感じさせてくれたと思いました。

 8番は他の曲に埋もれているような気がしますけど、私は好きです。
 第1楽章のいきなり出てくる第1主題は明るく力強く、第2主題は絃が美しく、後は気持ち良く聴いていました。演奏を終えて、指揮者とコンサートマスターが顔を見合わせて頷きあっているように見えたのですが、お互いに納得した出来だったのではないでしょうか、それが印象的でした。ホルン、クラリネット、ソロを取ったチェロの主席が祝福を受けていました。

 5番、気になるのは「運命はかく扉を叩く」と言われる第1楽章の出だしです。
 8分休符の後のダダダダーン、良く音が揃うものだといつも感心するのですが、そこがプロなのでしょう。そしてダーンについたフェルマータ、結構あっさり目でした、具体的に伝えられないのですが。でも、変に思い入れを込められるよりは良しと。後は押して知るべし、悪い意味では無しに軽快な運命と感じました。管、ティンパニーが祝福を受けていました。8番を含めて管が美しいと思いました。

 予定の演奏を終了してから指揮者挨拶があって、東日本大震災被災者へ「J.S.バッハ:アリア」が献奏されました。演奏後、無言のうちに長い黙祷に入りました。予め指示されたわけではありませんが、恐らく全員が自然に起立していたと思います。

 270回定期演奏会は2011年3月12日に予定通り開催されました。演奏されたのが「マーラー:交響曲第6番イ短調・悲劇的」。演奏前に指揮者挨拶があって「我々ができることのは音楽しかない。精一杯演奏する」と。献奏は間に合わなかったのでしょう、次回の冒頭に演奏されました。1年が過ぎたのですね。

   (2012年3月11日記録)

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