« 路上観察:第10回豊後水道絶景ウォーク・総集 | トップページ | 美術:原美術館「マイウェイ」展 »

2012年2月24日 (金)

音楽:神奈川フィル第278回定期演奏会

  指揮     金聖響

  独奏     横山幸雄(Pf)

  演奏     神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目     ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調
         ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番「テンペスト」
                    より第三楽章(ソロアンコール)
         マーラー   :交響曲第1番ニ長調「巨人」

  会場     横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演     2012年2月17日19:00~21:20(休憩15分)

 

 ベートーヴェン・P協第1番、録音でもあまり聴くことのない曲、生で聴くのは初めて。ハイドンやモーツァルトの雰囲気がそこはかとなく漂っている感じがする。横山幸雄は初めて聴くが、「ショパン・全曲演奏会」の大企画が話題になったのは承知している。

 易々と弾いているようにも聞こえた。あるいは学究肌の演奏のようにも感じた。交響曲第1番よりも前に書かれた若きベートーヴェンの作品だが、はつらつとした印象はなかった。四文字熟語ならば、謹厳実直でしょうか。神奈川フィルもそういう一面があるから、きっちりとした演奏だった。
 何回かのオベーションの後に弾き始めたソロ・アンコールも同様に感じた。

 

 マーラー・第1番、私はマーラーの交響曲の中で一番好き。何があってもきらきらと輝く若さが感じられるから。

 この日の特記は、まず第2楽章「花の章」付き。繰り下がって第4楽章冒頭の"Are you sleeping?"の旋律、ただし短調、はコントラバス・ソロで。第5楽章のフィナーレで、ホルンと金管パートがすくっと立ち上がって演奏するのは視覚的にも格好良いが、録音を聴いている限りは判らないだろう。

 何時もの定期より客の入りは良く大いに盛り上がった。演奏を終えて、コントラバスのソロ、ホルン、金管、ティンパニー、第1ヴァイオリンのコンマスと2番が、まず祝福を受けた。全体も大いなる祝福を受けていた。

 私もそれに異を唱えるわけではないし、美しくも、力強くもあった演奏と感じた。ただ、何か間延びした思いを抱いたのは「花の章」が加わったためだろう。「花の章」無しの方が緊張感があると思うし、きらきら輝く青春の感傷が伝わると思う。録音で聴きなれているためかもしれないが、そのことが気になったけど。

 聖響・神奈川フィルのマーラーも、第10番が2013年に演奏されてひとまず終わる。第8番千人の交響曲が演奏されないのは画竜点睛を欠くきらいがあるものの仕方ないだろう。一年前の3月12日、第6番悲劇的が、ほとんど客の入らない客席に響いたことも強く印象に残る。終えてしまうことは残念であるが、新しい世界がまた開けるだろう。

   (2012年2月24日記録)

| |

« 路上観察:第10回豊後水道絶景ウォーク・総集 | トップページ | 美術:原美術館「マイウェイ」展 »

コメント

初めて書き込みさせていただきます。
マーラーは一番がいいですね。「花の章」付きはズービン・メータのイスラエルフィルのCDでのみで生はありませんが、間延び感は同感です。
それにしても2/17にこんな美味しいプログラムがあったとは。チェックが甘い自分にあきれ顔です。

投稿: 坊主とその妻 | 2012年3月 2日 (金) 23時02分

コメント頂きましてありがとうございます。
訓練を受けている訳ではありませんから、主観的な感想文の域に収まって
います。が、見聞きしたことはなるべく掲載するつもりですので、今後と
もよろしくお願いします。

投稿: F3 | 2012年3月 2日 (金) 23時27分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 音楽:神奈川フィル第278回定期演奏会:

« 路上観察:第10回豊後水道絶景ウォーク・総集 | トップページ | 美術:原美術館「マイウェイ」展 »