音楽:みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.34
出演 Duo Grace(高橋多佳子(pf)、宮谷理香(pf))
曲目 ランチタイム・クルーズ(12:10~13:00)
ドビュッシー :小組曲(連弾)
チャイコフスキー:バレー組曲「くるみ割り人形」より“花のワルツ”
アレンスキー :2台のピアノのための組曲第1番より“ワルツ”
ラフマニノフ :2台のピアノのための組曲第2番より
第2楽章“ワルツ”、第4楽章“タランテラ”
ハチャトリアン :仮面舞踏会(連弾)(アンコール)
ティータイム・クルーズ(14:30~15:30)
ショパン :4手のための変奏曲・ニ長調(連弾)
ショパン :ロンド・ハ長調
サン=サーンス :動物の謝肉祭より
“序奏”、“アクアリウム”、“白鳥”、“フィナーレ”
ミヨー :スカラムーシュ 1.ヴィフ、2.モデレ、3.ブラジルの女
ピアソラ :リベル・タンゴ (アンコール)
会場 横浜みなとみらいホール・大ホール
公演 2012年1月6日
コンチェルトや伴奏のピアノを聴く機会はそこそこにありますが、ピアノだけのコンサートは恐らく初めての経験。もちろんソロも含めてのことですが。ピアノはその図体も音量も楽器としては巨大すぎる。音の数も他の楽器に比べて圧倒的に多い。そんなことから、あまり出向こうという思いが今までは湧かなかったのです。でも楽器の王様ですから、いずれ聴きたい思う時が来るとは思っていました。随分と時間がかかりましたけど。
曲により第1・第2を入れ替わりながらの演奏でした。2台のフルコンサート・モデルのピアノから紡ぎだされる音は2000名余の客席に充分に響きわたります。もちろん良い演奏だからですが。各々はソリストの演奏活動をしながら、デュオを結成しての演奏活動も続けていたようです。曲間のトークも巧み、ランチタイムは横浜の海のイメージで青の濃淡を基調にした揃いのドレス、ティータイムは白と濃い朱色のドレスで新年の華やぎも添えられました。
ドビュッシー、ラフマニノフ、ショパン、初めて聴く曲ですが各々らしい表情を感じさせますし、ピアノ曲の美しさが伝わってきます。
チャイコフスキー、サン=サーンスは管弦楽曲で聴いたことはありますが、ピアノ曲としては初めて聴きます。減衰音であるピアノの特質が良く判ります。特にチェロの演奏で聴くことの多い“白鳥”は顕著に感じました。
ミヨーの“ブラジルの女”から“リベル・タンゴ”にかけてはラテン音楽の響きが充満して、足を踏み鳴らしたい思いがしました。
ピアノに限りませんが特にピアノを聴くのは難しい。楽しく聴いていますが、より良く聴くのはどうしたら良いでしょうか。今年はアナリーゼの類にも興味を向けていこうかななどと少し思っています。
それとこのクラシッククルーズは欠かさず聴こうと思います。多様な音楽が聴けますから。CDなどは好みの曲を購入してしまうので偏りがでます。
次回は2月3日(金)、横浜シティオペラ・メンバーによる歌劇「椿姫」ハイライト、歌劇「トスカ」ハイライトです。
(2012年1月8日記録)
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