« 路上観察:旧伊藤博文金沢別邸(2011年11月23日) | トップページ | 美術:ブリジストン美術館 野見山暁冶展 »

2011年12月 3日 (土)

美術:東京国立博物館 「法然と親鸞 ゆかりの名宝」

  名称   法然上人八百回忌・親鸞聖人七百五十回忌
           特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」
  会場   東京国立博物館平成館
  会期   2011年10月25日(火)~12月4日(日) 、詳細は要確認
  鑑賞日  2011年12月01日(木)

  参考   公式ホームページ

 

 寒い中の入場待ちも少々きついと思いましたが、時間帯(14時半過ぎ)のためでしょうか、すんなり入場できました。しかし会場内は混雑、大体において三重から四重くらいの人垣でした。東博は今年になって「平山郁夫と文化財保護展」「空海と密教美術展」についで三回目ですが、いつも多くの入場者が詰めかけています。

 

 展示は、第1章-人と思想、第2章-伝記絵に見る生涯、第3章・1-法然をめぐる人々、第3章・2-親鸞をめぐる人々、第4章-信仰のひろがり、に大別されています。

 概観すると経典類・絵画類が多く、それに比して仏像類は少なめでした。時代は13・14世紀が多く、所蔵先は京都が多いものの広く分布しているようです。

 経典類の内容が判るわけではありませんが、ひらがな交じりの文書などもあって経典類にある緊張感が和らいでいるように感じました。密教美術では法具類の展示が多いと感じますが、今回の展示でその類はなかったと思います。宗派による差異でしょうか。その代わりか否かは定かでありませんが、絵画に絵伝や絵図が多くありました。荘厳さは後退するものの、庶民により近づこうとする方向性を感じました。

 印象深かったのは、何幅かあった二河白道図のテーマで始めての遭遇、法然上人行状絵図(京都・知恩院蔵)、当麻曼荼羅縁起(神奈川・光明寺蔵)は大和・当麻寺にあるものでなくても当麻曼荼羅、阿弥陀三尊坐像(神奈川・浄光明寺蔵)。恵信尼自筆書状類(京都・西本願寺蔵)は平仮名で書かれていて文書類では目立ちました。

 

 恐らく親鸞筆・阿弥陀経註だったと思いますが、『白鵠孔雀鸚鵡舎利迦陵頻伽共命之鳥』、この部分だけが強く記憶に残りました。調べたところ、極楽に棲む六種の鳥、白鵠・孔雀・鸚鵡・舎利・迦陵頻伽・共命、の列記。たまたま目に入った経典の一部、数多く展示された経典中の一つ、その長い経典の一行にも満たない部分がなぜ目に入ったのか。

 ここで迦陵頻伽、「車谷長吉著・赤目四十八瀧心中未遂」が映画化された時に、幸薄いながらも強く生きる主人公・綾(寺島しのぶ)の背中の彫り物。その場面が強く印象に残っていたからも知れませんが、それにしても目に入ったのが不思議でした。

 

 仏教関係者と思われる方も居られたようですが、多くは一般の方でしょう。私もその中の一人、取り立てて信仰心が厚いわけでもありませんが、なぜか出かけてしまいます。

   (2011年12月2日記録)

|

« 路上観察:旧伊藤博文金沢別邸(2011年11月23日) | トップページ | 美術:ブリジストン美術館 野見山暁冶展 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/180824/53393782

この記事へのトラックバック一覧です: 美術:東京国立博物館 「法然と親鸞 ゆかりの名宝」:

« 路上観察:旧伊藤博文金沢別邸(2011年11月23日) | トップページ | 美術:ブリジストン美術館 野見山暁冶展 »