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2011年12月11日 (日)

随想:月はどっちに出ている(2011年12月11日)

 10日から11日に掛けて皆既月食が進行中です。

 二階の物干し場で月を探したら天頂よりやや南。我が家は横浜の住宅密集地に建っていますが、この位置なら隣の家に遮られることもありません。今までに何回月食を見たか定かではありません。しかし、進行中の月食を見ると、原理は判っていてもそれなりに感動します。オペラグラスで覗くと多少鮮明に見えます。

 それと星がいつもより多く見えます。冬の星座といえばオリオン座、これははっきり見えます。そこから西に視線を移動すると、おうし座のアルデバラン(多分)が見えます。もう少し先にスバルが見える筈ですが、残念ながら見つかりません。それとも見えないのか。

 

 少しロマンティックに、星の思い出を二つばかり。

 半世紀以上前、私が小学生だった頃、宿直だったM先生が「F君、星を見ませんか?」と星座板を持参で我が家に来ました。私だけでなく近所の子供も集めていました。横浜駅からさほど遠くない場所ですが、星座を見ようと思うくらいには暗かったのでしょう。その時に何が見えたかは記憶にありません。しかし、ある意味、のどかな時代だったと思います。

 降るような星空に天の川、初めて見たのは1988年、富山県の最も南、岐阜県との県境に近い利賀村に於いてでした。そんな山奥の国際演劇フェスティバルを見に行った時のことでした。21時から22時くらいに演劇が終わり、懐中電灯の明かりを頼りに、田んぼと川に挟まれたあぜ道を民宿まで帰る時でした。併せて、蛍の群舞も見ました。懐中電灯を消して漆黒の闇、暫らく空と蛍を見ていました。その時が最初で最後、次の年には星も蛍も数が減り、何年か後には星は数えるほど、蛍も川の護岸工事などでほとんど見かけなくなりました。

 

 今、月を見てきました。もうほとんど食はありません。オリオン座も形が判りません。

   (2011年12月11日記録)

 

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