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2011年11月

2011年11月30日 (水)

路上観察:旧伊藤博文金沢別邸(2011年11月23日)

 横浜市の南、京浜急行金沢八景駅を下車すると目の前に海が広がります。平潟湾ですが、そこに小さな島・野島、その東北向きの海岸に面して旧伊藤博文金沢別邸があります。駅から歩いて20分ほど、金沢八景駅からシーサイドラインで一駅の野島公園駅からは5分ほどの距離です。

 旧伊藤博文金沢別邸は、初代内閣総理大臣・伊藤博文が明治31年(1898)に建てた茅葺寄屋根の建物です。老朽化著しく、平成19年(2007)に創建時の姿に復元されたそうです。見学は内外共に無料です。

 玄関前に立つと、最近建てられた建物のようにも感じます。復元工事でかなり手が入っていることでしょう。風が強ければ波しぶきを被るような位置に、100年以上も前に建てられたのですから仕方ないこと。
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 内部に手の入っていないことはありえないでしょうが、外観のように違和感は感じません。簡素とも思える造りですが、それが何とも美しい。客間棟、居間棟からは東京湾の海景が広がります。ただし、往時はなかった八景島シーパラダイスが中央にでんと居座って、時々、海上ジェットコースターが上り下りしています。気候が良ければ、隅の方でごろりと横になりたい気分になります。
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 野島は金沢八景の一つ、「野島夕照」で知られる風向明媚な地でした。金沢八景駅から徒歩で向かえば、途中に伊藤博文らが草案を作った「明治憲法草創の地」碑も見られます。海の公園や称名寺・金沢文庫も近いです。

 私のお勧めコースは、京浜急行金沢八景駅・明治憲法草創の地碑・旧伊藤博文金沢別邸・海の公園・称名寺・金沢文庫・京浜急行金沢文庫駅の一駅散歩です。旧伊藤博文金沢別邸の後に野島展望台を加えても良いでしょう。半日コース、飲食店をあまり見かけないので昼を挟むなら弁当持参が良いと思います。海の公園で昼食を。

  (2011年11月30日記録)

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2011年11月28日 (月)

路上観察:三の酉(2010年11月26日)

 カタカナ名の行事が多くなったと感じますが、ひらがな名の行事も大事にしたいと思います。三の酉に出かけました。

 横浜の金刀比羅・大鷲神社は横浜市営地下鉄阪東橋駅が最寄り駅になります。地上に出ると大勢の善男善女が詰め掛けていました。例年よりは少ないように感じましたが、三の酉まであって人出がばらけたのでしょうか。
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 参拝の後、横丁を抜けて横浜橋商店街へ。金刀比羅・大鷲神社の一本裏の通りが有名な横浜橋商店街になります。何時もに増した大賑わい。店先に特設の飲食売り場ができていて、暖をとったり(体の中から)小腹を満たしたり。TVで紹介されたことのある店には特に長い行列ができていました。

 熊手を売る屋台の景気良い手締めの声も酉の市の風物ですから、それを聞くために最も混雑する一角を通り抜けました。サウンド・スケープ、粋な音の風景も少なくなったように思います。いつまでも続いて欲しいとは思いますが、どう変化していくのでしょうか。
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 帰りがけ、私もどこかで暖をとろうかと大通り公園を関内に向けて歩き出しました。坂東橋・横浜橋・長島橋、橋のつく地名が多いのはここが運河だったから。JRに平行する首都高速道路もかっては運河で、そこに直角に流れ込んでいた、などと古い横浜の薀蓄を妻に説明しながら。私の記憶も鮮明ではないのですが。

 結局、暖は相生町のバーで。二階のライブ・フロアから聞こえる音楽に耳を傾けながら。改めて、ゆっくりライブを聞きにきたいものだなどと思いながら。

  (2011年11月28日記録)

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2011年11月26日 (土)

美術:神奈川県立金沢文庫 特別展「愛染明王」

  名称   愛染明王 愛と怒りのほとけ
  会場   神奈川県立金沢文庫
  会期   2011年10月15日(土)~12月4日(日) 、詳細は要確認
  鑑賞日  2010年11月23日(水)

  参考   公式ホームページ
       愛染堂勝鬘院

 

 金沢文庫は北條実時創設による鎌倉時代の武家の書庫ですが、1930年に中世歴史博物館として再興、今に受け継がれています。地味ですが興味深い企画展が開催されるので時々出かけます。

 愛染明王は一面六臂の忿怒相で、宝瓶の上の蓮の華に結跏趺坐で座り、日輪を背負うのが特徴、名前が示すとおり「愛」の仏様と認識します。私の知る範囲で有名な愛染明王は、大阪四天王寺近くの愛染堂勝鬘院に鎮座する愛染明王で、出くわしたことはないのですが初夏に粋な愛染祭りが開催されることを承知しています。

 展示品は仏像・掛け軸・古文書です。作品数からいえば金沢文庫の成り立ち上、古文書が6・7割を占めるとの印象です。

 古文書の多くは楷書で書かれていて、筆跡を見て爽快感を抱きますが、漢文なので内容は解説に頼るしかありません。今回に限りませんが、古文書をゆっくりでも読めたら随分と世界が広がるのにと、何時も残念に思います。

 仏像・掛け軸で表現された愛染明王の特徴は前述のとおりですが、そこから外れて表現されたものもあり、特徴を逸脱していなくとも手の形や持ち物が異なっていたりします。

 休日のためか、予想したより多くの入場者がいました。多くとは言っても二重三重に取り囲んでいるほどではありませんので、じっくり観られました。地味ですが、愛染明王に焦点を絞った企画展はなかなか興味深く、できればもう一度出かけたいと思いになりました。

 

 観終えてから称名寺を散策しました。いちょうがまだ黄葉していませんでしたが、今年は色づきが遅いのでしょうか、例年もこんなものだったでしょうか。天気の良かったこともあるでしょうが、称名寺にも多くの人が出ていました。
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   (2011年11月25日記録)

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2011年11月25日 (金)

路上観察:箱根東坂(2011年11月18日)

 現在、私は旧東海道徒歩の旅を思い出したように続けており、箱根八里は昨夏に越えました。箱根には観光等で何回も出向いていますし、一部区間は歩いたことがあります。しかし、箱根八里を歩きとおしたのはその時が始めてでした。歩かなければ判らないこと、特に箱根峠から三島に下る箱根西坂の静かさと美しさに強い興味を覚えました。

 今回は家族にも箱根八里を体験してもらおうと一泊二日の予定を立てました。天気予報はあまり芳しくありません。一日目は雨に降られることなく箱根東坂を上りました。しかし、二日目は起床したらかなり激しい雨、濡れた石畳は滑りやすいので箱根西坂を歩くことは中止しました。もちろん、雨支度はきちんとしてありますが、それでも危険を感じたのであきらめました。来年の春に再挑戦しようと思います。

 一日目の箱根東坂の詳細記録はホームページに掲載してあります。興味あれば一読願います。

  (2011年11月24日記録)

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2011年11月18日 (金)

箱根畑宿・2

箱根畑宿・2
畑宿の一里塚、江戸から23里です。往時のものでなく、復元されたものです。

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箱根畑宿

箱根畑宿
箱根湯本から元箱根に向けて、旧東海道をウォーキング中。現在、畑宿で休憩中。囲炉裏には火が入っています。

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路上観察:横浜港大桟橋のビューポイント

 神奈川県民ホール6階にあるレストランの窓際の席は、横浜港大桟橋・眼下の銀杏並木・対岸の京浜工業地帯の一角への眺望が開けます。知る人ぞ知る(当たり前ですが)ビューポイントです。

 散歩途中で昼近くになったら、ランチに立寄っては如何でしょうか。ランチメニューは1000円位から。私は昼時しか行ったことが無いのですけど、夜景も美しいと思います。

 県民ホールのロビー奥のエレベータで6階へ。写真は窓際から2列目の席から、および窓際の席から。
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  (2011年11月18日記録)

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2011年11月15日 (火)

能・狂言:横浜能楽堂普及公演 --- 横浜狂言堂 ---

   狂言組 狂言「清水座頭」
          シテ(座頭)    野村万禄
          アド(瞽女)    野村万蔵

       狂言「蝸牛」
          シテ(山伏)    小笠原匡
          アド(主人)    野村太一郎
          小アド(太郎冠者) 則久英志

   会場  横浜能楽堂
   公演  2011年11月13日(土)
   鑑賞  2011年11月13日(土) 14:00~15:40(休憩15分)

 

 毎月第2土曜日に開催される狂言二番の普及公演、毎回、満員だったり満員に近かったりする。

 

1.清水座頭

 独り身の瞽女(ごぜ)が行く末を案じて清水の観世音に祈願、一夜の参篭を始める。そこへ一人の座頭が妻乞いの祈願に現われ、参篭の場所を探す最中に瞽女につまずく。二人は口論になるが、お互いに盲目のためと判って仲直り、座頭が持参した酒を酌み交わす。興にのって座頭は「平家」を語り、瞽女は小唄を詠って楽しむ。やがて各々は、観世音の「西門に配偶者がいる」とのお告げを受けるが・・・。

 狂言は滑稽味を帯びた表現形式と認識しても的を外すとは思えない。しかし、この演目に滑稽味は皆無で、むしろ弱者へ寄り添う思いと弱者の力強さが描かれる。そして、いつ成立したかは判らないが、古くからそういう視点があったことに共感を覚える。
 座頭の語る「平家」、瞽女が詠う小唄は聴き所、演者には音楽性も要求される。あるいは、演者に得手・不得手な演目があるかも知れない。野村万禄・野村万蔵の語り・小唄にしみじみとした情緒を感じた。そのような芸能にも親しむ機会を持ちたいと思った。

2.蝸牛

 長寿の薬になるという蝸牛(かたつむりの意)を探してこいと主人に言われた太郎冠者、蝸牛とは「頭は黒く、腰に貝をつけ、折々角を出し、藪にいる」と主人から教えられる。やがて太郎冠者、藪で休む山伏の頭は黒く、腰にほら貝、頭に突き出した結袈裟の様子から、山伏に蝸牛かと問えば、山伏はそうだと答える。太郎冠者は山伏を主人の元に連れ帰るが・・・。

 狂言らしい狂言、大いなる笑いを誘う。と同時に物を知らない事とは如何なるものかに気付かされる。後半の掛け合い、山伏が「でんでんむしむし、でんでんむしむし」と踊るような調子で囃やすと、太郎冠者は「雨も風も吹かぬに、出な、かま打ち割ろう」と平板な調子で唄う。この調子の変化が実に見事、豊かな音楽性を感じた。全体的に若々しい振る舞いが感じられた。

 

 狂言らしくない「清水座頭」と狂言らしい「蝸牛」の組合せから、狂言の奥深さを感じる。別の視点に立てば、唄や語りが物語の中心を占めることに気付く。古来より唄や語り、信心が人間にとって欠かせないものだったことも判る。古典に親しむのはなかなか難しいものがあるけれど、その中にあって狂言は以外にとっつきやすいのではないか。これからも折に触れて接したい。

   (2011年11月15日記録)

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2011年11月11日 (金)

音楽:「エウリディーチェの嘆き」 (長文)

  演出   鈴木優人
  振付   神村恵

  演奏   アンサンブル・ジェネシス
         岩下晶子(ソプラノ) 
         アンドレアス・ベーレン(リコーダー/サクソフォン)
         山口幸恵(ヴァイオリン)       
         小峰航一(ヴィオラ)       
         懸田貴嗣(チェロ) 
         鈴木優人(チェンバロ/オルガン/ピアノ) 

  ダンス  臼井彩子、遠藤綾野、剣持真理子、
       白井愛咲、宝栄美希、宮原万智

  会場   神奈川芸術劇場・中スタジオ
  公演   2011年11月6日 15:00~16:20(休憩なし)

 

 オルフェオの妻・「エウリディーチェ」に焦点を当てた物語。モンテヴェルディの歌劇「オルフェオ」をベースに新作曲を加え、ダンス、詩、映像表現を加えた演奏会形式のオペラのような形式。内容は、プログラムに掲載された構成を末尾に引用しておくので参照願いたい。

 舞台には1m幅ほどの紗幕が無数に吊り下げられている。深い森のようでもあるけれど、「エウリディーチェ」の落ちていった冥界を表しているのだろう。

 歌劇「オルフェオ」1幕よりトッカータで演奏が開始される。舞台下手、紗幕の後ろに位置した奏者達の演奏は、冥界から響いてくるようであった。それにしては元気の良い演奏、編成以上の音が響いてくる。後で判るが、ヴァイオリン等にマイクがついていたので、音量補強していたのであろう、納得。

 奏者は位置を固定している訳でなく、進行に連れて上手に移動したり、チェロすら立って演奏したり、奏者によっては客席後方で演奏したり(多分、音の響きから)。

 ソプラノは、詩を歌ったり、オノマトペで繋いだりする。頬に密着するタイプのマイクらしきものを確認した。進行に併せて、詩が紗幕に映されたりする。

 ダンスは、トッカータの演奏が終えて次の曲に入るときに客席後方から現われたと思う。ボディタイツではないけれど、黒い練習着のような衣装は冥界を意識しているのではないか。複雑な振り付けは無いように見えたが、物語を完結するためには重要な役割が課せられていた。無ければ寂しい舞台になりそうだ。

 対訳の替わりだろうか、「エウリディーチェからオルフェオ」に宛てた手紙がプログラムに挟み込まれていた。しゃれた試み、作品の背景も判る。全文転載したいところだが、以下の一部引用に留める。

 『愛するオルフェオさま
  (略)
 昔話になるけれど、一緒に地上へ向かっていたとき、地上に着く直前に言いつけに背いてふり返ってしまったことも、もう怒っていません。そもそも蛇に噛まれたわたしがいけないのですもの。あれ、牧人に殺されたのだったかしら。とにかく冥界まで降りてきてくれて本当に嬉しかったわ。
 冥界の女王ペルセフォネも昔冥王プルートに略奪されてきたみたいなの。ペルセフォネはわたしによく似た人だから退屈はしていません。たまに白分白身なのかしらと思うくらい。
  (略)
 今日わたしは横浜の下に来ています。わたしが主役の舞台が上演されるのよ。素敵でしょ?有名なモンテヴェルディさんの音楽だけでなくて、新しい音楽もあるのよ。いつもと違ってあなたの出番はほとんどないわ。
 (略)
                               エウリディーチェ』

 

 色々な要素が入り混じった表現形式、新作曲も入って理解はあまり進まない。例によって当日券で入場、理解の進まないのは、何の準備もしていない私の問題だ。「ゆえに面白くなかったのか」と問われれば、決してそのような事は無い。むしろ、新たな試みが面白かった。

 鈴木優人が加わった演奏を何回か聞いたことがあったので、バロック音楽の演奏会程度にしか思っていなかった。鈴木優人に対する認識を新たにした。再演の機会があればまた出かけたい。

 
 

--- 参考のため、以下、当日のプログラムより引用 ---

<プロローグ>
  クラウディオ・モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」1幕より(以下「オルフェオ」)
      トッカータ
      音楽の女神によるプロローグ

<幸福なエウリディーチエ>
  「オルフェオ」1幕よりエウリディーチエの独白
  タナシス・デリギアニス:
    サッフオーのテクストによるエウリディーチエの独白(初演)
  「オルフェオ」1幕よりリトルネッロ

    <挿話> 新垣隆:イザナギとイザナミ(初演) 

<蛇に噛まれて黄泉に下るエウリディーチエ>
  「タランテラ」による即興演奏
  マノレコ・ウッチェリーニ:「針箱」の主題によるアリア
  アンドレア・ファルコニエーロ:パッサカッレ
  「オルフェオ」2幕よりシンフオニア

<エウリディーチエの嘆き>
  デリギアニス:オルフェオの賛歌によるエウリディーチエの嘆き(初演)

<再び地上へ向かうエウリディーチエ>
  「オルフェオ」2幕よりリトルネッロ
  ビアジョ・マリーニ:パッサカリア

    <挿話> 鈴木優灯人:詩編によるロトの妻の塩柱(初演)   

<オルフェオの死と別れ>
  「オルフェオ」3幕よりシンフオニア
  デリギアニス:プラトーのテクストによる独白(初演)
  「オルフェオ」4幕よりエウリディーチエの独白

<もうひとつのエピローグ>
  「オルフェオ」5幕より
      「行け、オルフェオよ」のリトルネッロ
      モレスカの踊り

全編を通じて福田拓人のライブエレクトロニクス作品が初演されます。

   (2011年11月11日記録)

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2011年11月 9日 (水)

演劇:神奈川芸術劇場「1924海戦」

  原案・演出・美術  やなぎみわ
  脚本・演出助手   あごうさとし

  出演   土方与志   金替康博(MONO)
       小山内薫   関輝雄(文学座)
       案内嬢    大久保綾乃、山本麻貴
       水夫     川口覚、他

  会場   神奈川芸術劇場・大スタジオ
  公演   2011年11月3日(木・祝)~6日(日)
  鑑賞   2011年11月5日(金) 19:00~21:00(休憩なし)
  参考   公式HP

 

 赤いモダンなコスチュームを身に付けた案内嬢が場内へと導いている。はて、KAATの案内嬢はこんなコスチュームだったかと思わず考えこんだ。

 舞台は軍艦の舳先を模した外形、不定形のモジュールで構成されており、進行に従って様々に組み合わされる。もっとも、これは後に判ること。後方にプロセニアム・アーチ。そこかしこで役者が練習を続けている。舞台前にも案内嬢がいて、客を一旦舞台の上に乗せてから客席に誘導している。

 

 西暦1924年は大正13年、土方与志は私財を投じて小山内薫らとともに築地小劇場を設立。そのこけら落とし公演として、ドイツ表現主義の旗手・ゲーリングの「海戦」を上演。この部分的な再現を核にして、その周りに土方与志や小山内薫の人間像を浮かび上がらせて、さらにその外側で時代背景を描写するという三層構造。

 モダンアートのやなぎみわの名前は知るものの、今まで作品に出くわす機会はなかった。築地小劇場の名前は耳にしたことはあるけれど、土方与志も、時代背景も知らない。

 配られたチラシ(A3版)の裏面、「やなぎみわ演劇プロジェクト vol.2【1924 海戦】ミニガイド」に記されていた項目は、「築地小劇場」「土方与志」「小山内薫」「フセヴォロド・メイエルホリド」「戯曲・海戦」「ドイツ表現主義」「ロシア・アヴァンギャルド」「社会主義リアリズム」「ビオメハニカ」「カジミール・マレーヴィチ」「東京スカイツリー」「浅草凌雲閣」「第三インターナショナル記念塔」「戦艦三笠」「吉田謙吉」「平沢計七」「林芙美子」「700圓」「軌道エレベータ」「和田精」「テオドール・ジェリコー」。要は、これらがストーリーにちりばめられたり、背景になっていたりする。

 複雑な構造、学究的な内容。ミニガイドに書かれた項目を知らないと理解は難しいだろう。私は面白い・つまらないを感じるまでには至らなかった。

 土方与志役の金替、小山内薫役の関、新劇という感じの演技で納得できる。海戦を演じる水夫達、緊張した場面を演じているのは判るが、台詞が聴き取りにくかったが演出だろうか。かなり長時間演技が続くのだが。案内嬢はやなぎみわの作品に登場するようだが、今回は、エレベータガールやナレーションなど、重要な役割を担った。三層構造の各々だ。

 やなぎみわ、要注意。当日午後に観劇を決めたが、次の機会があれば早めに準備しよう。

   (2011年11月8日記録)

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2011年11月 8日 (火)

横浜みなとみらい地区・3

横浜みなとみらい地区・3
女性の垣根ができていました。並んでいる方に聞いたら、韓国の俳優・歌手・レーサーのユウシュン?さんが来る、と熱のこもった口調で教えてくれました。

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横浜みなとみらい地区・2

横浜みなとみらい地区・2
臨港パークで振り返れば、やはり横浜です。

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横浜みなとみらい地区

横浜みなとみらい地区
現実離れした光景に感じられます。臨港パークから横浜駅方面を望む。

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美術:Last Portrait Project 2011

 11月6日を以って「ヨコハマトリエンナーレ2011」が閉幕、特別連携プログラムの「黄金町バザール2011」も閉幕しました。その黄金町バザールのギャラリー「mujikobo」にて、倉谷拓朴等の新作展示が開催されました。また、会期中に来場者の遺影写真を撮影する「Last Portrait Project」も行われていました。
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 5日、遺影写真を撮って頂きました。後日送付されるのでまだ受領していませんが。

 なぜ、その気になったのか。

 死に最も接近したのは、1974年の東京丸の内で発生した三菱重工爆破事件の際です。立ち上る白煙を、100mほど離れた場所で見ていました。幸い私の身に何か起きたわけではありません。斜め前のビルが勤務先でしたので、昼食から戻るタイミングによっては怪我ぐらいはした可能性があったということです。それを除けば、命に関わるような大病も大怪我もありませんでした。歳は60半ばに差し掛かりましたが元気です。

 遺影写真を意識したのは確か5年前です。倉谷拓朴が、越後妻有アートトリエンナーレで名ケ山写真館にスタジオを設置、訪れる人たちの遺影撮影を始めた時です。そこには、村の人々の写った古い写真や、ポートレイトも飾ってありました。過疎の村の大きな歴史を感じた時でした。その後、何回か訪れていますが、駆けずり回って大抵は汗まみれなので、遺影撮影することは有りませんでしたが。写真は2009年撮影です。
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 ですから、今回は自宅の近所でもありますし、機も熟していたと言うわけです。

 私自身、写真を撮る機会は多いですが、撮って貰うことはほとんどありません。ましてやプロに撮って貰うことなどは、物心付いてから記憶にありません。蛇腹式の大型カメラで撮影して貰うという貴重な体験でした。

 ただ、「mujikobo」は狭くて、カメラと私の距離は1mほどで圧倒されていました。来年、大らかな環境の名ケ山写真館でまた撮影して頂こうかなと思いました。確認したら「名ケ山写真館はやりますよ」とのことでしたから。

   (2011年11月7日記録)

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2011年11月 7日 (月)

路上観察:路上観察:関内外オープン3・石川町ツアー(2011年11月4日)

 横浜・石川町、ツアー概要は「寿町は、地域で活動するコーディネーターが案内します。寿町の現状とアートプロジェクトの両面を見た後、中華街から山下町と雰囲気が全く異なる地域を海に向かって一気に縦断します。港町・横浜の戦後の歴史が体感できます」とありました。

 中華街と山下町を知る方は多いでしょうけど、寿町とは何?、と言う方が多いでしょう。
 寿町とは、東京・山谷、大阪・あいりん地区と並ぶ簡易宿泊施設の密集地区、ドヤ街とも通称されます。私は横浜の生まれ、育ちですから寿町の表層は知っています。しかし概要は纏めらるほどでは有りませんから「寿町」「ドヤ街」を参照して下さい。

 

 最初の訪問は簡易宿泊所内で滞在制作されているKさんとMさん、共に若い女性。Kさんは、小さな絵を貰ってくれる人のために描いているそうで、「住んでみれば皆隣人、私の方にバリアがありました」と。Mさんは寿町で拾ったガラス片を、壊れた陶器を継ぐように窓に並べたり、炙り出しの絵を描いていました。三畳一間、共同炊事、多分共同トイレ。芸術の目的に他人に奉仕することが含まれるなら、お二人は若くしてそれを実践している。頭が下がります。

 この後、寿町の廉価ホテル「ヨコハマホステルヴィレッジ」「ホステル ゼン」へ。簡易宿泊施設よりは部屋は多少広く、パブリックスペースもあります。絵が展示されたり、部屋が飾り付けられたり。写真は、外壁の絵、室内、室内、フロア案内。
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受付に奈良美智さんの色紙が、2005年のヨコハマトリエンナーレの時に滞在したようです。
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 石川町の元クリーニング店を改装したドゥイこども造形教室。未就学児・小学生達が対称。屋根裏の電気配線に戦後を感じました。写真は、正面、室内、屋根裏。
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 中華街入口のシェアールーム「八○○中心」、ジュエリーデザイナー、フォトグラファーなどの室を拝見させて頂きました。旧天主堂交差点角の「スタジオゲンクマガイ」、ランドスケープデザインのオフィス です。
 これらは、一人であるいはグループで仕事をしていました。こういう企業家精神は私にはないなと刺激を受けました。いまさらどうにもなりませんが。

 

 案内は若い女性のTさん、名刺に「コトブキ案内2011」「寿オルタナティブ・ネットワーク」とありました。
 女・男、老・若は関係ないのですが、判り難い面もあるので付け加えました。薄っぺらな表現しかできませんが、なかなかできることではありません。

  (2011年11月6日記録)

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2011年11月 6日 (日)

神奈川芸術劇場

神奈川芸術劇場
神奈川芸術劇場は、多くの人が集まっています。大劇場でやなぎみわ「海戦1924」、昨晩観劇。NHKでわ子供向けのショーが。私は中スタヂオの「アンサンブルジェネシス」のキャンセル待ち。入れるでしょうか。大抵は当日券で入場、スリルを味わっています。

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2011年11月 5日 (土)

随想:この人・百話一芸 第14回「琉球舞踊家・宮城能鳳」 (長文)

 2011年11月3日14時~15時50分、第14回横浜能楽堂講座「この人・百話一芸」。ゲストは琉球舞踊家・宮城能鳳、聞き手・進行は元NHKアナウンサーの葛西聖司。

 宮城能鳳の略歴は次のとおり。
 1938年生まれ。幼少より父徳村磯輝から琉球古典舞踊の手ほどきを受ける。15歳より玉城源造、宮城流・流祖宮城能造に師事、組踊、琉球舞踊を学び、女形として卓越した技法を習得する。86年国指定重要無形文化財「組踊」保持者(総合認定)、96年沖縄県指定無形文化財「沖縄伝統舞踊」保持者(総合認定)。07年から沖縄県立芸術大学名誉教授として後継者の養成にも力を注ぐ。06年重要無形文化財「組踊立方」保持者(人間国宝)。09年国指定重要無形文化財「琉球舞踊」保持者(総合認定)。04年沖縄県文化功労賞、09年旭日小綬章、09年与那原町制60周年記念「特別功労賞」受賞。

 

 いつもは前半が百話だけど、この日は祝儀舞踊「かぎやで風(かじゃでぃふう)」から始まった。ただし素踊り、地謡は録音。ゆったりした踊りだが、扇子を持った手が急に加速したり、形を作らずにすくっと立つ瞬間があったりして、日本舞踊とは違う。詳しくはないが、そんな印象を抱いた。

 

 横浜能楽堂には何度も出演しているそうだが何時もと異なる贅沢な試み、それは衣装を着けない素踊り。多少抵抗があり、緊張したという所から話が始まった。

 (写真を投影しながら)「かぎやで風」は能で言えば「翁」に相当する。沢山の人で踊ることもある。「かぎやで」とは、能の太郎・次郎冠者のかじゃから、あるいは鍛冶屋から取られたなどとも言われ、健康・平和を願う踊りで、子供の頃から習い始める。入門であり、卒業でもあり、ずっと踊り続ける出し物。武道の手法が入っており、突き・当て、アクセントが付く。突きでも一瞬、力が入る。二才踊り(薩摩の在藩奉行を歓迎するための舞踊)、若者の踊り。優美だけでない、神聖だけでもない。

 人間国宝は、立ち方では一人。琉球舞踊ではなく組み踊りで。三つの柱は、歌あり、舞いあり、台詞回しあり。「組の踊りを聴きに行く」と言うように総合芸能。女踊り、青年踊りもしっかりできないといけない。

 14・5才から踊りを始めたが、これは沖縄では一般的。父が古典音楽、舞踊のたしなみがあり、幅広く知っていた。廻って宮城能造に師事した。

 衣装は古典の場合、大体決まっている。女性の美しさは体の線で表し、表情は作らない。視線が大事で、深い悲しみ、深い愛情、深い恨みを表す。摺り足がしかっりしていないと。能と同じ出し物に「羽衣」がある。似ているけど少し違う。男性は農夫、海の国なのに。

 若い頃、勤めていた。音大を目指してピアノを習っていた。(高校)3年の時に母が無くなり、家を支えていた母が亡くなったので勤めに出た。コンクールで三年連続で賞を受けた。新人賞、最優秀賞、チャンピオン。力があれば毎年受けて良い。始めるのが遅かったので、一生懸命にやった。

 組踊りで指定を受けたのは1972年。それまでは舞踊などやって何になるんだと周りから言われた。首里(宮廷?)では男性が舞踊を守ってきたが、地方では女性が舞うものだと言われていた。舞踊でやっていこうと決断したのは組み踊りの指定がきっかけ。琉球舞踊のレーパートリーは多種多様だが、恋愛物は少なく「手水」だけ。?、仇討ちは多い。

 歌詞をしっかり歌ってくれると踊りやすい。哀調を帯びた台詞は、台詞を「聴きに行く」と言われることが良く判る。所作の「押手」「なより」などは重要、なよなよしてはいけない。なよなよすると汚くなり、気持ち悪い。一本芯を通す。女性だから女性踊りができると思ったら間違い。

 後半、女踊「天川(あまかー)」、雑踊「花風(はなふう)」を素踊りする。

 

 毎回思うこと。名人とは、恵まれた素質に、たゆまない努力を重ねて、さらに極めて一部の人が到達できるのだろうということ。素踊りは実力を曝け出すと言われるが、始めて琉球舞踊を観る私が名人の芸を見極めることなど不可能。名人が醸し出す雰囲気は感じられたが。衣装を付け、地謡の付いた踊りを一度、観てみたいものだ。

   (2011年11月4日記録)

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2011年11月 4日 (金)

美術:「日常/ワケあり」展

  名称   日常/ワケあり
  会場   神奈川県民ホールギャラリー
  会期   22011年10月18日(火) - 11月19日(土) 、詳細は要確認
  鑑賞日  2011年11月1日(土)
  入場料  一般700円
  参考   公式ホームページ

 

 ニューヨーク在住の新進作家、江口悟・田口一枝・播磨みどり、が横浜・黄金町にて滞在制作した大型インスタレーション作品の展示。背景を要約すればそういうことだけど、現代アートを身近に引きよせる思いが感じられた。お勧めしたい美術展、私が言っても影響力は無いけど。

 作品展示は次の通りである。写真を添付して整理する。

   第1展示室 江口悟   《TWINS》
   第2展示室 田口一枝  《Llum/Surface》
   第3展示室 播磨みどり 《Passengers》
   第4展示室 播磨みどり 《NEGATIVESCAPE(House)》 
   第5展示室 田口一枝  《Llum/Stream》

 《TWINS》は、どこかの家に入り込んでしまった雰囲気が漂う。飾られているオブジェに近づくと、紙や紙粘土などで作られていることが判明する。小学校の工作を思い起こさせて、急に身近な存在に思えたりして。受付のテーブルと思いきや、裏に回ると靴のオブジェが無造作に突っ込まれていたりする。
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 《Llum/Surface》は、壁面に薄いプラスティック・フィルムのリボンを貼り付けた作品。空気の移動でリボンが震えて、投射された光が揺らいで幻想的な雰囲気を漂わせる。もう一点は、床に敷かれた不定形の鏡に反射する光が壁面に幻想的な模様を描き出す。
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 《Passengers》は、紙や紙粘土などで作られているところは《TWINS》に似ているが、まったく別の世界を表現しているところが興味深い。静かに深く考え込ませる雰囲気がある。
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 《NEGATIVESCAPE(House)》は、書割風の作品、意図は良く判らないけど家にこそワケありという隠喩なのか。
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 《Llum/Stream》は、光物による大型ねじりん棒か。オブジェの輝き、壁・床に反射される光の変化が何とも豪華な感じを漂わせる。
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 何よりCGの無いのが良い。身近な素材を利用して、勘違いだけど自分でもできそうな気持ちにさせるところが良い。大家面していない初々しさを感じさせるところが良い。ここから飛躍する可能性を秘めているところが良い。

 私は週中に出かけたためか、入場者が極めて少なかった。ヨコハマトリエンナーレも良いけど(11月6日まで)、こちらも魅力的だから足を向けて下さい。子供連れなら絶対こっち(と私は思います)。

   (2011年11月3日記録)

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2011年11月 1日 (火)

ヨコトリ特別連携プログラム「新・港村」

ヨコトリ特別連携プログラム「新・港村」
ヨコトリ2011も11月6日まで。「新・港村」も同じく。奥のソファーで1時間ほどボケーとして居ます。この緩さが良いですね。写真は、ソファーから眺めた光景。

中で開催されている写真展「横浜プレビュー」に宮本隆司の巨大ピンホール写真がありました。暗いし、天地逆転しているし、説明がないので始めて見る方は判らないでしょうね。

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