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2011年11月 9日 (水)

演劇:神奈川芸術劇場「1924海戦」

  原案・演出・美術  やなぎみわ
  脚本・演出助手   あごうさとし

  出演   土方与志   金替康博(MONO)
       小山内薫   関輝雄(文学座)
       案内嬢    大久保綾乃、山本麻貴
       水夫     川口覚、他

  会場   神奈川芸術劇場・大スタジオ
  公演   2011年11月3日(木・祝)~6日(日)
  鑑賞   2011年11月5日(金) 19:00~21:00(休憩なし)
  参考   公式HP

 

 赤いモダンなコスチュームを身に付けた案内嬢が場内へと導いている。はて、KAATの案内嬢はこんなコスチュームだったかと思わず考えこんだ。

 舞台は軍艦の舳先を模した外形、不定形のモジュールで構成されており、進行に従って様々に組み合わされる。もっとも、これは後に判ること。後方にプロセニアム・アーチ。そこかしこで役者が練習を続けている。舞台前にも案内嬢がいて、客を一旦舞台の上に乗せてから客席に誘導している。

 

 西暦1924年は大正13年、土方与志は私財を投じて小山内薫らとともに築地小劇場を設立。そのこけら落とし公演として、ドイツ表現主義の旗手・ゲーリングの「海戦」を上演。この部分的な再現を核にして、その周りに土方与志や小山内薫の人間像を浮かび上がらせて、さらにその外側で時代背景を描写するという三層構造。

 モダンアートのやなぎみわの名前は知るものの、今まで作品に出くわす機会はなかった。築地小劇場の名前は耳にしたことはあるけれど、土方与志も、時代背景も知らない。

 配られたチラシ(A3版)の裏面、「やなぎみわ演劇プロジェクト vol.2【1924 海戦】ミニガイド」に記されていた項目は、「築地小劇場」「土方与志」「小山内薫」「フセヴォロド・メイエルホリド」「戯曲・海戦」「ドイツ表現主義」「ロシア・アヴァンギャルド」「社会主義リアリズム」「ビオメハニカ」「カジミール・マレーヴィチ」「東京スカイツリー」「浅草凌雲閣」「第三インターナショナル記念塔」「戦艦三笠」「吉田謙吉」「平沢計七」「林芙美子」「700圓」「軌道エレベータ」「和田精」「テオドール・ジェリコー」。要は、これらがストーリーにちりばめられたり、背景になっていたりする。

 複雑な構造、学究的な内容。ミニガイドに書かれた項目を知らないと理解は難しいだろう。私は面白い・つまらないを感じるまでには至らなかった。

 土方与志役の金替、小山内薫役の関、新劇という感じの演技で納得できる。海戦を演じる水夫達、緊張した場面を演じているのは判るが、台詞が聴き取りにくかったが演出だろうか。かなり長時間演技が続くのだが。案内嬢はやなぎみわの作品に登場するようだが、今回は、エレベータガールやナレーションなど、重要な役割を担った。三層構造の各々だ。

 やなぎみわ、要注意。当日午後に観劇を決めたが、次の機会があれば早めに準備しよう。

   (2011年11月8日記録)

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