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2011年10月

2011年10月31日 (月)

美術:都筑アートプロジェクト2011

 弥生時代の復元住居の背景にニュータウンのビル群が聳える、かなりシュールな光景です。そこに現代アートを加えたら、何と表現したら良いでしょうか。

 横浜市営地下鉄センター北駅から徒歩5分の横浜市歴史博物館、そこから続く大塚・歳勝土遺跡公園・都筑民家園を会場に「都筑アートプロジェクト2011」が開催されています。写真は左から順に「大塚・歳勝土遺跡公園(2009年撮影)」「都筑民家園」。
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 会期は11月4日(金)までです。鑑賞したのは10月25日でしたが、報告が遅れてしまいました。

 このアートプロジェクトは、国際規模でも国内規模でもなくローカルな美術展です。私は2009年から観ていますが、若いアーティスト達(多分)の力を感じています。もちろん粗雑な部分もあるように感じますが。

 まずは大塚・歳勝土遺跡公園の復元住居内もしくは周辺の作品の一部を紹介します。 写真は左から順に「金井聰和・墓守のうた-撃ちてし止まむ-」「松本力・真昼の王」「今井紀彰・秘密の力」。
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 大塚・歳勝土遺跡公園の墳墓周辺広場の作品を紹介します。ここには二点しかなかったと思います。 写真は左から順に「金井聰和・墓守のうた-撃ちてし止まむ-」「タムラタクミ・のりピーの幻覚改め、アーカーシャの屏風」。
 私の記憶によれば、金井は同じ位置で3年間、作品を展示しています。復元住居の方の作品は、2009年の作品を場所を変えての展示だと思います。
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 都筑民家園の作品の一部を紹介します。
 写真は左から順に「小笠原森・時の集積」「小野崎映・散歩」「山本千尋・だけど私たちは神様になれない」。
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 横浜市歴史博物館には屋上に一点、作者未確認です。
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 近くへお出かけの方は、散歩かたがた現代アートの見学はいかがでしょうか。 ちなみに、横浜市歴史博物館の企画展は「東海道 保土ヶ谷宿」です。古文書主体ですが、解説があるので東海道53次4番目の宿場の様子を知ることができます。

   (2011年10月31日記録)

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2011年10月29日 (土)

路上観察:2011年は「三の酉」まで

 近くまで用足しに行った帰り、横浜橋商店街から大通り公園、伊勢佐木町、野毛山と横浜の古い繁華街を散歩しました。

 横浜橋商店街は、TV番組などでも取り上げられたことが幾度と無くあったと記憶します。非常に賑わった商店街です。商店街を抜ける時に、「酉の市」を案内する看板が立てかけられていました。今年は「三の酉」まであるようですね。常套句ですが、「三の酉」まである年は火事が多いとか。これからの季節というか、常にですが、火の用心を心がけなければいけないと思ったりして。

 横浜橋商店街のアーケードからは鳥居型が吊り下げられていて、そこに「大鷲神社参道」などと書かれています。表側には、落語家の「桂歌丸さん」の似顔絵が描かれています。

 「酉の市」が催される「金刀比羅・大鷲神社」は、横浜橋商店街の一本東側の通りに面して鎮座しています。この辺りは横浜市南区真金町になりますが、「桂歌丸さん」は真金町の住人と言っていますから、この辺りに住まわれているのでしょう。「横浜橋商店街」に鳥居型吊り下げていて、そこに「桂歌丸さん」の似顔絵が描かれている理由は、そういうことでしょう。写真は、酉の市案内、横浜橋商店街、鳥居型。
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 「金刀比羅・大鷲神社」にまだ賑わいがあるわけではありませんが、提灯を吊り下げる棚は組み上げられていて、交通規制の看板などが立てかけられていました。もうすぐ、年に、今年は三度の賑わいが繰り広げられることでしょう。去年の様子はこちら。写真は、大鷲神社前。
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 この時期になると思うことですが、関東圏は「お酉さん」、関西圏は「夷さん」、全国的にはどうなっているのかと。

   (2011年10月29日記録)

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2011年10月27日 (木)

音楽:ベルリン・バロック・ゾリステン with 樫本大進

  独奏  樫本大進(Vn)        (2)(4)(7)(8)(9)
      ベルンハルト・フオルク(Vn) (7((8)

  演奏  ベルリン・バロック・ゾリステン

  曲目  (1) J.ピゼンデル  :弦楽のためのソナタ・ハ短調
      (2) J.S.バッハ   :ヴァイオリン協奏曲・イ短調
      (3) J.S.バッハ   :フーガの技法
                    「対位法1」と「対位法9」
      (4) J.S.バッハ   :ヴァイオリン協奏曲・ホ長調
                 (休憩)
      (5) J.ハッセ    :フーガとグラーヴエ・ト短調
      (6) J.S.バッハ   :音楽の捧げものより
                    「6声のためのリチェルカーレ」
      (7) J.S.バッハ   :2つのヴァイオリンのための協奏曲・二短調
                 (アンコール)
      (8) A.ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのための協奏曲・イ短調より
                    第3楽章
      (9) A.ヴィヴァルディ:四季・冬より第2楽章

  会場  横浜みなとみらいホール(3階5列9番)
  公演  2011年10月26日19:00~20:55(休憩20分)

 

 月に1・2回、みなとみらいホールに足を運び、その度に幸福感を胸にして帰路につきます。だけど、この演奏会は期待以上に大きな幸福感を与えてくれました

 大抵は当日券で入場する私が2日前に前売チケットを購入した理由は、ベルリン・フィルのコンサート・マスターに就任した樫本大進のヴァイオリンを聴こうと思ったこと、バッハのヴァイオリン協奏曲を久しぶりに生演奏で聴きたいと思ったこと、の二つでした。

 

 「J.ピゼンデル:弦楽のためのソナタ・ハ短調」は録音を含めても初めて聴く曲ですが、いきなり惹く付けられてしまいました。モダン楽器使用のようでしたが、クリアでしかも温もりを感じるアンサンブルだったからです。
 編成は第1ヴァイオリン×4、第2ヴァイオリン×3、ビオラ×2、チェロ・コントラバス×各1、ハープシコード×1でした。

 「J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲・イ短調」で樫本大進が登場、大きく体を揺らしながらの演奏です。クリアで温もりのある演奏に輪をかけた感じ。堂々としていて、細かくはわからないけれど美味いな。使用したヴァイオリン1674年製グヮルネリだそうです。

 後はどの曲も同じ感想、あっと言う間に時間が過ぎ去った感じですが、少し気付いたことを。
 「フーガの技法」「音楽の捧げ物」は曲の一部の演奏ですが、こういう演奏でなら全曲聴いてみても良いなと思いました。「音楽の捧げ物」は各声部一人の編成、より鮮明な演奏になりました。「2つのヴァイオリンのための協奏曲」は、ヴァイオリンのトップのベルンハルト・フオルクが第2ソロを弾きました。第1と第2のヴァイオリンの音色や響き方に差のあることは判りますね。技術に差があるか否かは私の耳では判りませんけど。

 

 アンコールが2曲ありました。「ヴィヴァルディの2つの・・」は「調和の霊感」の中の曲だと思いましたが、これも素晴らしかった。バッハとは異なり饒舌な感じがしました。「ヴィヴァルディの四季より」、四季のなかではこの曲が一番好きです。アンサンブルのピチカートのうえで、たゆたうようなヴァイオリンソロ。春を間近にする喜びが伝わってきました。

 年に何回も出くわさない至福のコンサートだったと思います。

   (2011年10月27日記録)

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2011年10月25日 (火)

随想:何が重要か!?

 言葉の重みと軽さを同時に感じる毎日である。『死の町』という言葉で辞任せざるを得なかった前鉢呂経産相。『ばかやろう』という言葉に問題ありと一部が息巻いたけど、何となく沈静化した平野復興相。

 一部単語を切り出すことなく文脈を理解すれば、問題を含むとは思えない。新聞等、報道のあり方を今一度振り返ってみる必要がある。

 

 10月25日の朝日新聞朝刊のトップ記事は『衆院にサイバー攻撃』、7面の2番目の記事として『東電黒塗り文書公表』を取り上げている。
 同日の東京新聞のトップ記事は『黒塗り一転公開 手順書機能せず』と東電の運転操作手順書について取り上げ、「衆院にサイバー攻撃」については記事が無い。

 私は、25日朝刊のトップ記事の取り上げ方は、東京新聞が妥当と判断する。
 朝日新聞は、『衆院にサイバー攻撃』をトップにする位なら、『東電黒塗り文書公表』をもっと詳細にして面を入れ替えて良いと思う。

 

 なぜか、私なりに吟味すると『衆院にサイバー攻撃』は一面トップに掲載する内容ではないとの結論に至るからである。

 例えば、『ウイルスは外部からメールで送り込まれ、外交や防衛など国政の機密情報が狙われた可能性がある』『盗まれたパスワードなどは、侵入者に悪用され、議員らのパソコンに保存されていたデータが閲覧されていた可能性があるという』『少なくともこの間の約1カ月間は、閲覧可能な状態が続いていたことになる』『一方で、議員のパソコンやサーバー内のデータがそのまま持ち出されたり、改変されたりした跡は見つかっていない。ただ、盗んだパスワードなどを利用して痕跡を残さずに「盗み見「をすることは可能だった』というところが記事の要点だ。

 良く理解できない図も掲載されているが、全体に可能性を言っているだけではないか。記事を総合すると、ファイアーウォール等の保護機能が正常に働いている可能性を言っている様にも思える。要観察ということ。

 

 『衆院にサイバー攻撃』も重要だ。ただ、日本のおかれる現状、読者の注目度を考えれば、東電原発事故関連記事の優先度を高くすべきではないかと思う。

 25日朝日新聞夕刊の素粒子は次のように書く。『見通しの甘さがばれるのがきまり悪かっただけか。東電の黒塗り手順書。「世界最高水準の安全性」が虚空に響く』。異をとなえるものでもない。が、見通しの甘さをしっかりと指摘しただろうか。

   (2011年10月25日記録)

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2011年10月23日 (日)

映画:朱花(はねづ)の月

  監督・脚本・撮影・編集 河瀬直美
  参考サイト       朱花の月 公式サイト
  場所          シネマ ジャック&ベティ
  鑑賞          2011年10月21日

 

 万葉集の歌が底流にある。

 一つは「香具山は 畝傍雄々しと 耳成と 相あらそひき 神代より 斯くにあるらし 古昔も 然にあれこそ うつせみも 嬬を あらそうらしき(万1-13)」。ここで「雄々し」となっているが「愛々し」とする解釈もあるようで、この映画も「愛々し」を取る、すなわち一人の女性を二人の男性が愛おしく思う。

 もう一つは「燃ゆる火も取りて裹みて袋には入ると言はずや面知らなくも(万2-160)」。女性の強い気持ちの顕示、「火だって袋に入れられると言うではないか。まして・・・」であることは判る。

 朱花(はねづ)は万葉集でも歌われた草花の名前、ただし、現在のどの草花かは特定できていないそうだ。名前からして朱色をした花であることは推察が付く。
 主人公・加夜子がスカーフを染める色でもある。しかし、見終わると物語の結末に結びつく色でもある。

 

 物語は二人の男性と一人の女性の愛が、飛鳥から少し南へ下る一帯を背景に描かれる。時代は現代であるが、遠き昔から変わることのない出来事と暗示さるかのようだ。

 現代に、そのような生き方が難しいとも思えるが、描き出される飛鳥の美しい風景、穏やかな時間の流れを感じると、それもありそうだと思えてくる。結末は決して幸福ではないが、それゆえに純愛物語とも言えそうだ。少し知的な純愛物語。

 

 監督他・河瀬直美、気にしているが見た作品は少ない。再上映の機会があれば拾うように見よう。主演の三人、こみずとうた・大島葉子・明川哲也の素朴な演技に惹かれる。助演の樹木林・西川のりお・麿赤兒など、数カットしか出ないがいい味、若い人たちを盛り上げようとする意志の現われのようにも思える。

 前述のとおり、少し知的な純愛物語とは思うが、生きることを考えてみるに良い契機となりそうだ。ここ数年、ぼちぼち映画を見るようになったが、映画も良いものだとつくづく感じる。

 藤原京跡、石舞台から少し南に下ると美しい段々畑、飛び石、雄綱・女綱、高市の街並、旅心も誘われた。そういえば神無月ではないか。

   (2011年10月23日記録)

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路上観察:関内外オープン3・エリアプログラム下町(2011年10月22日)

 横浜の関内といえばご存知の方も多いでしょう。関内とは関門の内側の意味、ゆえに関門の外側は関外、合わせると関内外になります。港周辺から伊勢佐木町、黄金町、長者町辺りの総称と認識しています。

 その地域で、アーティストや建築家などがアトリエ・オッフィスを構えて多彩な活動をしています。その仕事を垣間見ようと言うのがオープン3(恐らく3年目、去年は2)だと思いますが、詳しくはHPを参照願います

 10月22・23日は下町エリア、日の出町・黄金町周辺のアトリエ・オッフィスがオープンされます。地図を片手に各所を訪ねるのも良いですが、私はツアーに参加しました。14時に日の出スタジオ前に集合、1時間ほどの予定でしたが、見る方も説明する方も熱が入って2時間かかりました。

 ルートは見学順に「StudioBO5/建築設計事務所」「さんにん工房/アーティスト」「西倉建築事務所(建築設計事務所)」「倉敷芸術科学大学/大学・活動拠点」「安田博道/環境デザイン・アトリエ一級建築士事務所」「STUDIO KOJI SEKIMOTO/アーティスト」「倉谷拓朴/写真作家」「阿川大樹/小説家」。最後に「nitehi works(喫茶店)」で開催中のパフォーマンス「むせかえる世界」。

 写真は、StudioBO5、さんにん工房、左同、
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西倉建築事務所(現場)、左同、倉敷芸術科学大学、左同、
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安田博道、左同、STUDIO KOJI SEKIMOTO(強制遠近写真)、左同、
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倉谷拓朴(遺影撮影プロジェクト)、左同、阿川大樹(高架下建屋内)。
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 むせ返る世界、左同。
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 若手からベテランまで、みなぎる力を感じます。少し元気を分けて貰った感じです。なかなか全貌が判り難いと思いますので、できれば体験してみて下さい。まだ期間は残っていますので、HPでプログラムを確認して下さい。

  (2011年10月22日記録)

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2011年10月21日 (金)

狂言:横浜能楽堂普及公演「横浜狂言堂」

   狂言組 狂言「貰聟」
          シテ (舅)    野村万作
          アド (聟)    高野和憲
          小アド(妻)    中村修一

       狂言「簸屑」
          シテ (太郎冠者) 深田博治
          アド (漁夫白龍) 竹山悠樹
          小アド(漁夫)   石田幸雄

   会場  横浜能楽堂
   鑑賞  2011年10月 9日(日) 14:00~15:40(休憩20分)

 

 横浜能楽堂においては、毎月第二日曜日を狂言の日として、狂言二番と簡単な解説付きの普及公演を廉価な料金で開催しています。大分遅くなりましたが、この企画に始めて出かけたので様子を紹介しておきます。

 料金は2000円、そのためもあるのでしょうけど満員でした。私は公演の数日前にチケットを購入したのですが、その時には数席が残っているだけでした。横浜能楽堂の他の公演に比べて、若い人も多く、カジュアルな服装の方も多いように思います。付き添いつきの大学生?と思われるグループもおりました。

 興味はあるけれど何となく敷居が高いと思われている方がおれば、それを乗り越えるためにこの企画は絶好だと思います。

 普及公演だから若手主体の役者が出演するのだろうと思われる方、決してそんなことはありません。野村万作は人間国宝ですし、深田博治は「万作の会」の中堅どころです。普及公演だからこそ本物を見せる、そんな印象を抱きました。病み付きになりそうです。

 細かい説明は省きますが、「貰聟」は「深酒の戒め」、「簸屑」は「罷業の戒め」、狂言は今に通じる内容を面白く演じます。一度、出かけてみませんか。

 付け足しですが、公演のない日は横浜能楽堂内の見学が可能ですから、一度覗いてみるのも良いと思います。

   (2011年10月21日記録)

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2011年10月20日 (木)

音楽:今田勝JAZZ講座1・ヴォーカル(2011年10月17日)

 横浜ジャズ・プロムナードが10月8・9日に開催されました。9日に各会場を回りましたが、その中の一つが横浜ランドマークホールを会場にした「今田勝トリオ」、ベテラン健在でした。

 その今田勝が、「今田勝JAZZ講座」を会場:テアトルフォンテ(横浜市泉区)にて開催するということで、全5回の第1回目を聴講しました。聴講者もステージ上に上がり、ピアノを半円形に囲むようにして話を聴きました。老若男女、老が多いように思いましたが60名ほど。

 後4回を残すので興味ある方はこれからでも参加可能です。実施要領はこちら

 第1回のテーマは「ヴォーカル」、「昨年は黒板に書いたりして説明したが、今日は徹底してヴォーカルの話をする」と切り出しました。
 まず1曲弾きましょうとピアノ演奏、その後にCDやライブ録音と思われる音源を利用して、体系立てたヴォーカルの変遷を聴きました。流された曲は次の通りです。

 1.女性 (1) I'm A Fool To Want You : Billie Holiday (2) Mack The Nife : Ella fitzgerald (3) My Romance : Carmen McRae (4) Love : Sarah Vaughan (5) Sing Sing Sing : Anita O'Day (6) Something Cool : June Christy (7) A Lot Of Livin' To Do : Chris Connor (8) You'd Be So Nice To Come Home To : Helen Merrill

2.男性 (9) La Vie En Rose : Bing Crosbyby (10) I've Got You Under My Skin : Frank Sinatra (11) What A Wonderful World : Louis Armstrong (12) Unforgettable : Nat & Natalie Cole (13) Blue Skies : Johnny Hartman

3.モダンジャズ後 (14) The Girl From Ipanema : Joa~o Gilberto (15) Compared To What : Al Jarreau (16) Tennessee Waltz : Cassandra Wilson (17) I Could Write A Book : Harry Connick Jr. (18) I'm an errand girl for rhythm : Diana Krall (19) Running : Eliane Elias

4.日本のJAZZ (20) Day By Day : マーサ三宅 (21) Someone To Watch Over Me : 中本マリ (22) It's All Right With Me : 阿川泰子 (23) Sentimental Journey : ケイコ・リー (24) Watch What Happens : 伊藤君子 (25) Speak Low : 伊藤君子 (26) But Not For Me : 山岡未樹

 

 まとめてヴォーカル曲を聴くと、団塊の世代に属し、改まってJAZZを聴く環境などなかった私ですが、半分以上の曲が記憶に残っています。子供から青年であった時代、世の中にJAZZが溢れていたのでしょう。敵性音楽転じて新世界からの音楽として響いていたのでしょう。歴史の裏側を見るような思いもしました。

 うまくまとまっていませんが、もう少し詳しい内容はこちらに掲載してあります。ネット上で捜した音源もリンクしてありますので、興味あれば参照願います。

   (2011年10月19日記録)

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2011年10月18日 (火)

文楽:NHK ETV特集「杉本博司が挑む『曾根崎心中』オリジナル」を視聴して

 10月16日、NHKのETV特集「杉本博司が挑む『曾根崎心中』オリジナル」が放映されました。これは、今年の8月14日から16日の間、神奈川芸術劇場で5公演が行われた「杉本文楽 曽根崎心中付り観音廻り」における、杉本博司の演出に迫るドキュメンタリーです。

 私は、8月15日17時からの公演を観ました。以前に「曽根崎心中」は2回観ており、随分大きな差異があることを感じました。その感想はこちらで、末尾を「太夫たちの素直な感想はきけないものでしょうか。とても興味があります」と締めました。

 そのことに関して、ドキュメンタリーには次のような場面がありました。

 公演を終えた(何回目か判らない)後で、三味線の人間国宝・鶴澤清治が「いい反応で嬉しかったですね。久しぶりにね、こんなお世辞でない拍手を貰ってね、なかなか幸福感に浸りました」。豊竹嶋大夫は「見えないんですよ、真っ暗で。でもね、この特殊な劇、前衛的なものと純古典とがね、この劇場ですごいマッチして、本当に嬉しかったですよ」と話しています。

 稽古、公演での人形を遣う場面は多々ありました。例えば、人形遣いの演出に関する要望として人間国宝・吉田蓑助のメモが映し出されました。「現行の曽根崎では、編笠をぬぎます--->編笠で顔が隠れていると芝居がしにくい(感情表現がしにくい)。9頁8行~10頁8行までの初の台詞の間に編笠を(ぬぎた?)いのですが」。演出意図を尊重しながらも、人形遣いとして最良の状態を生み出そうとの意志の表出でしょう。

 これらの場面で語りつくされているということでしょうか。公演に関して人形遣いの話す場面はありませんでした。皆、大変だと思いますが、この演出は人形遣いに一番大きな変化を求めらたと思うので、何か一言でも話す場面を差し込んで欲しかった。

 このドキュメンタリーは杉本博司の演出に迫るもので、これはこれでとても興味深いものがありました。
 しかし、太夫・三味線・人形遣いの技芸員にもっと迫るドキュメンタリーも視たいと思いました。新演出は、他のジャンルでは当たり前です。技芸員はどう感じているのか、それが知りたい。今後の可能性に言及することにも繋がるでしょうから。それと舞台録画はないのでしょうか。是非とも放映して欲しい。

 それにしても、舞台公演でしか接点のない文楽の裏側を垣間見られたようで、とても興味深い思いがしました。

   (2011年10月18日記録)

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2011年10月11日 (火)

路上観察:蔦の細道(2011年10月8日)

 旧東海道53次徒歩の旅の途中、20番目丸子宿と21番目岡部宿の間の古代東海道の一部である「蔦の細道」に寄り道しました。

 多くの歌に詠まれた「蔦の細道」、在原業平は『駿河なる宇津の山べのうつつにも夢にも人に逢はぬなりけり』と詠みました。

 歩いてみれば小一時間の短い道のりでしたが、何か喜びを感じました。詳しくはこちらを参照願います。

  (2011年10月11日記録)

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2011年10月 7日 (金)

旧東海道徒歩の旅・江尻から丸子先

暫く中断していた旧東海道徒歩の旅を再開しました。前回歩いたのは確か2月、今日のコースは3月15日に予定していたのですが。
区間は江尻宿から岡部宿までの約24Km。6時30分過ぎの東海道線で横浜駅から清水駅へ。およそ2時間30分、9時過ぎに到着。駅前で軽く腹ごしらえをしてから歩き始めました。
直ぐに旧東海道の道筋に入ります。位置は江尻宿の少し手前。江尻の次が府中宿(静岡市内)、その次が丸子宿。
丸子宿 の京都寄りの外れに、とろろ汁の丁字屋(写真)があります。14時前の遅い昼食と思っていましたが、結局16時前に到着。早すぎる夕食になりました。麦飯に薄味のとろろ汁ですから、味は想像出来るでしょう、昔から変わらないのですかね。「梅若菜丸子の宿のとろろ汁 松尾芭蕉」。
なぜ遅くなったか、4・5回ミスコースしたからです。案内があまり無いのと不注意と。ミスコースに気づいた時は本当にガックリします。
この後、岡部宿に向かいましたがここでもミスコース。親切なおじさんが、自動車を止めて「行き止まり」と教えてくれました。途中まで引き返します。
宇津ノ谷峠の入り口で今日の歩行を切り上げました。山路で日が暮れたら心細いので。「駿河なる宇津の山辺のうつつにも夢にも人に逢わぬなりけり 在原業平」ですから。
実は、今日東海道を歩いて、明日古道を歩くつもりでした。今晩は静岡まで戻って宿泊なので成せることなのですが。戻りと明日の行きは、もちろんバス利用です。
明日は、ひょっとして旧東海道で峠を超え、国道1号(トンネル)を引き返し、もう一度古道で峠を超えようかとも思っています。旧東海道は必須、古道は業平の世界を味わうため。
気分と体調で臨機応変に。優柔不断とも言えそうですが。
   (2011年10月7日記録)
 
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2011年10月 4日 (火)

講座:『今、原発を考える・広瀬隆』 (長文)

 講座『今、原発を考える』を聴講した。開催要領は次の通り。

  日時 : 2011年10月1日 15時30分~17時30分(18:00まで延長)
  場所 : 朝日カルチャーセンター横浜
  講師 : 広瀬隆(作家)

 3時間の内容だが、今日は2時間の予定なので早口で話すとの断りあり。多くの資料を投影しながらの講義、レジュメ配布なし。私が理解した概要の整理であることを承知願いたい。数値も参考に願いたい。それでも、反原発の視点に立つ興味深い話であることは伝わると思うが、興味を惹いたら講師著作を一読されて知識を確固たる物にして欲しい。私は既読2冊、もう少し読みつもりだ。

 

 3.11から半年を過ぎて報道界は原発事故などなかったかのようだ。この様子はチェルノブイリ事故に対するドイツ人の反応に似ている。報道しない、政府はでたらめ、汚染された食品が胃の中を通っていく。今日の話は皆さんの中に留めないで近所の方にも伝えて欲しい。

 放射線管理区域と同様の環境に百万人が住む。写真(被爆量の測定風景)では体表から測定しているが、何かを吸い込んでいる筈。子供、妊婦は福島からできるだけ遠くへ離れるべき。放射線は長寿命だ。放射能汚染を知っていて留まるのは自由だが、子供達は知らないので保護する必要がある。

 チェルノブイリの調査結果を福島に当てはめると、100Km圏内では50年で20万人、100~200Km圏内では50年で22万人に、放射線による癌が発症すると予測される。地上からの汚染で心配するのは食物。子供達は遊んでいて放射性物質を吸い込む可能性がある。300Kmのグレーゾーンには、東京、横浜が含まれる。国際放射線防護委員会(ICRP)の計算は内部被爆を考慮していないので ICRP<欧州放射線リスク委員会(ECRR)の予測 になる。あのフランスでさえ77%が原発に反対する。ECRRのレポートを読んでいないのは日本人だけ、被爆量を下げる努力をしないと大変なことになる。保安院の数値は低すぎる。

 チェルノブイリ事故の時、日本は食品1Kgあたり370Bq以上は輸入禁止にした。チェルノブイリでは1Kgあたり370Bq、乳幼児は37Bqを規制値とした。ドイツの放射線規制値、青少年以下4Bq、大人8Bq。多くの医師が立ち上がって叫んでいるのに、日本は何をしているか。

 食肉の放射能汚染の原因を稲藁と騒いでいたが、牛は水を大量に飲み、空気も吸う。稲藁のせいにしないと納まりがつかないからだ。千葉の水で汚染されていないところは無く、茨城は3箇所で未検出、福島は未検出ばかり。これは何を意味するか。検査試料のすり替えや、数値操作で未検出とする。測定時間は、正確には8万秒必要だが、2万秒で切り上げたりする。

 チェルノブイリ周辺地域、37000Bq/平方m。6月の東京で56箇所測定(放射能防御プロジェクト)したら、平均30000Bq/平方m、ところどころに高濃度地点。秩父は自然が残っているので高いが、都市部は低く出るかも知れない。福島に入ると300万Bq/平方m、100Km避難を叫んだ意味が、今になって判ってきた。

 ヨウ素131の半減期は8日だけど、元が大きければ問題は残る。チェルノブイリの場合、甲状腺がんは5年目から増え始めた。時が経過して青年・大人に移るので5歳以下は減るが。半減期8日は、100兆分の1になるのに320日かかる。まだ7ヶ月だ。

 浜岡原発にチェルノブイリの汚染パターンを重ねてみる。最大距離300Kmを考えると、700万人が生活している。ホットエリアの700Kmを考えれば、日本全土が汚染したことになる。今までの被害者の言葉に耳を傾けることが大切。

 スリーマイル島は放射能が出なかったという評論家達がいるが、スリーマイル島は福島より少なかった。チェルノブイリは死亡者の半分が子供。ゴメリー州では、染色体異常が発生しており、次の世代はどうなるか。東海村JCOの臨界事故で被曝した大内さん、体の組織が壊されて80日後に亡くなった。内部被爆とはそういうこと(被爆直後、症状が進行した手の写真が投影された。写真でも痛々しさが伝わる)。

 今朝(2011年10月1日)、プルトニュームとストロンチューム分布が発表された。福島から遠く離れている他ない。

 今、気をつけること。汚染食品を子供達に食べさせない。西日本に住む人の方が油断している。これから全ての食品の摂取判断は個人の責任、ただし、ベクレル表示を義務付けるべきだ。EUは、13県の食品輸入を規制している。
 素晴らしい食料自給率を達成していた県が汚染された。北海道の食料自給率は200%だが、もし事故が起きたら。南北の知事4人が最低。次の事故が起きたら日本は食べる物がなくなる。

 次の事故が起きるか。福島1号の事故の原因が、津波というのは真っ赤な嘘。田中三彦(元日立・原子炉圧力容器設計技師)は、福島1号は地震で壊れたと解析した。500ガルで配管に亀裂。保安院と東電、津波ですまそうとしている。

 なぜか。日本中の原発のバックチェック中に事故。バックチェックは信用できないことになるので、田中説を葬り去ろうとしている。東電の現場最高幹部も配管異常を言っている。これから田中がもっと重要なことを発表するだろう。

 次の原発事故が発生すれば食べる物がなくなる。原発を停止できるか。希望はある。最初は絶望したが、今は停止できる確信がある。

 西川福井県知事が原発再開に反対している。国の指示は津波対策に偏っていて地震の揺れに対する検証が行われていない。福井県民の安全確保が一番だと。こういう考えならば原発は止められる。奥田新潟県知事、川勝静岡県知事も同様の考え。北と南の原発立地県の4知事は何とかしなければ。

 阪神大震災の最大加速度は800ガル、鳥取西部地震は1482ガル、宮城沖地震は2000ガル、中越地震は2500ガル。新幹線脱線は日本が最初。

 新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原子力発電所の変圧器火災が発生してメルトダウン寸前に至った。宮城内陸地震では山が消えた。一関の観測点で上下3866ガル、断層上は4000ガル以上。これほどの揺れだと、重力加速度よりとても大きいので、原子炉が浮き上がってしまう。

 最近の地震は2000ガルの揺れが続くので、悠長に残された時間は無い。地球は生きている。ヴェグナーの大陸移動説、プレート4枚がひしめき合う所に日本は位置している。間違いなく次の事故が迫っている。

 『ホアンインゼンインアホ』とは子供が作った回文。保安院に命を預ける人間も全員アホ。全国で立ち上がりましょう。為せばなる、為さねばならぬ何事も。

 以下、質疑応答の概要。

A.知事さんたちが原発を止めてしまうのは良い。西川福井県知事のブレーンが優秀、その人たちに向かって話す。高橋北海道知事はブレーンがいない。
A.(国民投票は?)この国民で投票は安心できない。マスコミが信用できない。希望があるのは、人間を変えればよいから。
A.(事故発生直後に東電撤退との話があったが?)多くの人が踏みとどまってくれたのでここまで来た。
A.(今後、爆発が起きても隠すのでは?)福1のライブカメラがあるので恐らく隠せない。小さなものは隠すかもしれないが。
A.(燃料プールの爆発の可能性は?)余震が怖い。現場の人には判らない。材力の専門家は判っている。ひずみがたまっている。弾みで壊れるのが怖い。
A.家庭用の電気は、日中、使われることは少ない。自然エネルギーが代替できる部分は知れているし、産業は使わない。メガソーラは作ってはいけない。パネルの下は日が当たらない。それは自然破壊だ。都会人の大きなエネルギー消費が問題を起こしている。(中越沖地震の時、)柏崎原発の地元は停電していたが、原発は都会に電気を送り続けていた。
(メタン使用の)ガスコンバインドサイクル発電に移行する。総電力の20%は自家発電だが、それは売電より安いから。送電事業を分離すべき。

 

 質問者の「広瀬先生」と呼び掛けに、「私は先生ではありません」と毅然と否定されたことが強く印象に残る。原発反対を思考する多くの人たちの中核に位置する方だ。2時間強の話で細部まで理解できた訳ではないが、少なくとも考え方や現状認識の骨子は認識できた。

   (2011年10月3日記録)

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2011年10月 2日 (日)

随想:六万アクセス越えに感謝

 本日、2011年10月1日に六万アクセスを超えました。そのの瞬間は見損ないましたけど。アクセス頂きました多くの方々に心より感謝致します。
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 ざっと経過を振り返ると、

   ブログ開設   2006年 6月11日
   四万アクセス  2010年10月13日、記事数634件
   五万アクセス  2011年 4月20日、記事数739件
   六万アクセス  2011年10月 1日、記事数831件

です。

 テーマを定めていないので、ウォーキングから能・狂言まで(間は何だ!)様々なことを書いています。四万アクセスの際に文書が長くなっていることを反省し、基本的に本文800文字以内でまとめるように宣言しました。最近、少し増加して1000文字以内にまとめるようにしています。特別な場合を除いて。

 これからも1週間に3~4件の記事を掲載していくつもりですから、よろしくお願いします。

    (2011年10月1日記録)

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