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2011年9月 4日 (日)

美術:空海と密教美術展

  名称   空海と密教美術展
  会場   東京国立博物館 平成館
  会期   2011年7月20日(水)~9月25日(日) 、詳細は要確認
  鑑賞日  2011年8月31日(水)
  参考   公式HP

 

 30分待ちを覚悟しましたが待つことなしに入場できました。各展示は観客が三重・四重くらいに取り囲んでいました。

 我が家は真言寺院の檀家ですが、特定の宗教・宗派を信心しているとの感覚は稀薄です。それなのに宗教、特に仏教系の美術展に出かけるのはなぜでしょうか。

 

 展示は四つに分けられていました。

 「第一章 空海-日本密教の祖」。「弘法大師像」「空海筆・聾瞽指帰(ろうこしいき) 」など、空海自身に関係する物の展示。

 「第二章 入唐求法-密教受法と唐文化の吸収」。804年に入唐した空海は、2年間で唐文化を吸収、密教奥義を修め、師から密教流布を託されます。師から託されたり、空海自らが持ち帰った唐時代の絵画、仏像、法具などの展示。

 「第三章 密教胎動-神護寺・高野山・東寺」。空海ゆかりの高雄山寺(現神護寺)、高野山、東寺(教王護国寺)に関わる絵画、書、仏像、工芸などの展示。

 「第四章 法灯-受け継がれる空海の息吹」。空海の息吹が色濃く残る9世紀から10世紀の絵画、書、仏像、工芸の展示。

 

 4・5点の空海直筆は力強い筆跡。「風信帳」など1000年余を経て存在することに感動します。
 経典、文書の類は内容を理解できず、体裁、字面を観るのみ。曼荼羅ば曼荼羅と判りますが意味は不明。国宝の「両界曼荼羅図(高雄曼荼羅)」などを目の当たりにして流れた時間の長さを感じるのみです。

 空海請来の五鈷鈴・五鈷杵などの密教法具は、1000年余の時を経たとは思えない美しさを残しています。大切に扱われてきたのでしょう。数が多いので一つ一つじっくり観比べる余裕はありません。

 親しみを感じるのは仏・神像。第二章途中の「兜跋毘沙門天立像(東寺)」。30年ほど前に奈良国立博物館の模刻を目にして以来、強く記憶に残ります。その後本物を観て、再び間近で観て、都城護持のために羅城門楼上に安置されていた美しくも厳しい顔立ちの神像と改めて思いました。若き日の感性、過ぎにし春を思い返しました。

 最後の部屋は、東寺講堂に安置される21体の仏像のうち8体で「仏像曼荼羅」を再現するもの。見事と思う反面、物足りなさも感じました。理由は明白、最近は西に移動する機会も耐えましたが、いずれ東寺に出かけましょう。

 国宝・重文指定のない展示品を探すことが難しいくらいの企画展、展示替えも多いのでもう一度出かけたいと思います。

   (2011年9月4日記録)

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