« 美術:空海と密教美術展 | トップページ | 音楽:みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.30 »

2011年9月 5日 (月)

音楽:ようこそ二十五絃筝の世界へ

  演奏 4plus(よんぷらす)
      メンバー 木村麻耶・佐藤亜美・日原暢子・町田光

  曲目      :情熱大陸のテーマ (二十五弦筝四重奏)
     宮城道雄 :中空砧 (十三弦筝独奏)
     吉松隆  :なばりの三ツ -十七弦独奏のための-
     三木稔  :華やぎ (二十絃筝独奏)
     伊福部昭 :二十五弦筝曲 琵琶行 -白居易ノ興に效フー
       (休憩)
     長澤勝俊 :樹冠 (二十五弦筝×3・尺八)
          :イギリス民謡集より
            「南の風」 (二十五弦筝独奏)
            「誰かと誰かが麦畑で」 (二十五弦筝独奏)
            「船漕ぎ」 (二十五弦筝独奏)
     野坂恵子 :津軽 (二十五弦筝独奏)
     J.S.バッハ・根本卓也編曲
          :トッカータとフーガ二短調 (二十五弦筝四重奏)

  会場 横浜みなとみらいホール屋上庭園(レクチャールームに変更)
  公演 2011年9月3日18:30~20:15(休憩15分)

 

 メンバーは若手の4人、交代で簡単な解説を担当してレクチャー・コンサートの趣き。コンサートへは時々出かけますが、純粋に邦楽だけのコンサートは多分初めてで、筝の種類の解説などが参考になりました。

 前半は絃の数の異なる筝の曲を並べて音や演奏の変化を感じさせ、後半は二十五絃筝の魅力を引き出す狙いがあったように思います。特に後半は、邦楽のコンサートというより邦楽器を使用した現代曲のコンサートの印象を強く感じました。

 

 筝の音色は独特で硬質な感じがしますが、爪で弾くことによるものでしょう。「イギリス民謡集より・南国の風」では爪を使わないと言っていましたが、柔らかな音色に変化して興味深く聴きました。

 「J.S.バッハ・トッカータとフーガ二短調」はオルガン曲、筝の演奏、特に出だしの持続音をどうするかと思いましたが、トレモロで処理していました。他曲に比べて異色ですが、違和感はさして感じません。なぜ鍵盤曲でなくてオルガン曲なのか、他にもクラッシック曲の編曲はあるのか、興味あるところです。

 どの曲か忘れましたが、胴をたたく奏法は特殊奏法なのでしょうか。絃を擦ったり、柱を揺らすのは特殊奏法ではないでしょう。とすれば、現代曲のわりには、筝の伝統奏法(良くわかっていませんが)の延長線上にあると感じました。

 絃が増えるにつれて胴の幅も広がり、体を大きく動かす必要が生じて、演奏するのも結構重労働と思えます。左手は、右手と同時に絃を弾いたり、押して音を揺らしたり、柱を調整したり、結構忙しいことが判りました。

 

 意識して筝の曲を聴くのも初めてで、散漫な感想しか出てきません。しかし、演奏に退屈することなどありませんでした。特に後半、二十五絃筝に独特の世界を感じました。ただ、4張の筝では音色の変化の乏しいことも事実で、もっと低く調弦される二十五絃筝などもあるようですから組合せたら面白ろそうです。とにかく二十年ほどの歴史しかない新しい楽器のようですから、特徴を生かした新作曲の発表なども待たれます。

   (2011年9月5日記録)

| |

« 美術:空海と密教美術展 | トップページ | 音楽:みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.30 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 音楽:ようこそ二十五絃筝の世界へ:

« 美術:空海と密教美術展 | トップページ | 音楽:みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.30 »