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2011年9月12日 (月)

随想:鉢呂経産相発言に問題はあるか? (3)

 鉢呂経産相の最後の仕事である辞任記者会見(2011年9月10日21時30分開始)の記録がある。ボランティアによる文字起こしも掲載されているので参照願いたい。

 記録によれば経産相辞任会見は、記録開始の8分45秒から49分50秒まで続いている。

 記録は辞任会見終了後も続いていて、1時間8分13秒過ぎに次の話し声が記録されている。文字起こしは次のようになっている。

  記者1「たぶん書いた記者なんて現場見てないんでしょ?」
  記者2「うん…」

 記者1・記者2としているが、会見場にいた誰かであって、必ずしも記者であるか否かは定かで無いと思う。例えば、カメラ・クルーなどの可能性もありえる。しかし、その会話が為されていたことは確かだ。

 その少し前の1時間7分25秒過ぎに、文字起こしにはないが、私は次の話し声を認識した。

  「明日もうあたらしい人きまるの」
  「陛下が今北海道に・・・」
  「?」
  「あの自民党のプリンスの加藤さんじゃないですよ。」
  「?」
  「簡単にやめるよな。」
  「はい」
  「ほんまに何でやめるかよう判らないですよね。
   書いた記者もおかしいでしょう。」
  「やめたいんだ。」
  「書いた奴おかしい。わざと狂ってる。」
  「?」

 この後で前述の話し声になる。記者と断言できないが、会見参加者の誰かであることは間違いない。

 それにしても「書いた奴おかしい。わざと狂ってる。」は本音だろう。会見参加者の中にもこのように感じる方がいるということを、皆さんはどう思いますか。

 私は、「特に問題となる発言ではない」との思いは変わらない。

 私が見聞きした範囲の新聞記事やTV報道は、判を押したように「経産相の発言は許されない」との調子。それが反って如何わしいと思う。

 

 なお、記録の49分50秒過ぎから、次の不規則発言が挟まっている。所属、氏名不明のこれは記者だろうが、随分と横暴な発言だ。こういう発言を記者クラブは許容するのだろうか。ペナルティを与えるべきだ。公表すべきだ。

 所属、氏名不明「具体的にどう仰ったんですか?あなたね、国務大臣をお辞めになられる、その理由ぐらいきちんと説明しなさい」

 鉢呂「私も非公式の記者の皆さんとの懇談ということでございまして、その一つひとつに定かな記憶がありませんので」

 所属、氏名不明「定かな記憶がないのに辞めるんですか。定かな事だから辞めるんでしょう。きちんと説明ぐらいしなさい、最後ぐらい」

 鉢呂「私は国民の皆さん、福島県の皆さんに不信の念を抱かせたこういうふうに考えて…」

 所属、氏名不明「何を言って不振を抱かせたか説明しろって言ってんだよ」

 鉢呂「ですから、今、お話したとおりでございます」

 フリーランス田中「そんなやくざ言葉やめなさいよ。記者でしょう。品位を持って質問してくださいよ」

 鉢呂「大変すみません。私は精一杯話してるおるつもりで、ご理解をいただきたいと思います」

 フリーランス田中「恥ずかしいよ、君はどこの記者だ!」

  (2011年9月12日記録)

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