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2011年9月20日 (火)

音楽:神奈川フィル第274回定期演奏会

  指揮  下野竜也

  独奏  石田泰尚(Vn)
      山本裕康(Vc)

  演奏  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目  シベリウス     :アンダンテ・フェスティーヴォ
      ニールセン     :ヴァイオリン協奏曲
      グルダ       :チェロと吹奏楽のための協奏曲
      ラヴェル      :スペイン狂詩曲
      セギーニャ・アブレウ:ティコ・ティコ(アンコール)

  会場  横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演  2011年9月16日19:00~21:25(休憩15分)

 

 今回公演に寄せた下野のメッセージで、一夜のキーワードは「プチ・ガラコンサート」。録音を含めて聴いたことのない曲ばかり、通常ならば敬遠したくなるプログラム構成です。

 

 「シベリウス」、少し肌寒の透きとおった空気に包まれたような、音が鳴り響くのに静寂さも感じられるような印象の弦楽。シベリウスの大曲を聴きたい思いが湧きました。

 「ニールセン」、ソロ・コンサートマスターの石田がソリストで登場。定期と何回かの練習時の様子を見ただけですが、シャイな方のようです。演奏も繊細と感じますが、それはひ弱さを意味しません。
 めずらしい事ですが、第1楽章を終えた所で拍手、彼の演奏への敬意の表出でしょう。

 「グルダ」、チェロ首席の山本がソリストで登場。それまで正装だった楽員が黒のシャツ姿で登場。「へ」の字を左右反転した配列で、長いほうに管楽器奏者、その後方にコントラバスが一挺。短い方にはギタートリオ、すなわちギター・ドラムス・ウッドベース。
 山本も黒のカジュアルな服装。第一楽章はジャズ風、第三楽章はカデンツァなど5楽章からなる珍しい楽曲。ソロも良いけど、神フィルの管もなかなか、それにギタートリオのアクセント。遊び心を感じさせました。

 この後、長めの舞台転換。休憩していても誰も文句は言わないだろうに、下野が登場して暫しのトークタイム。お忍びで来ていた金聖響を、情報が入ったとかで急遽舞台に引きずり出して、マーラー・シリーズや来期のプログラムなどの話題を。客を飽きさせない配慮に頭が下がります。

 「ラヴェル」は神フィルの総力結集だが、コンチェルト2曲で盛り上がっているので少し損したかも知れません。演奏に不満があるわけではありませんが、そういう廻り合わせもあります。

 「セギーニャ・アブレウ」、下野が山本を引っ張ってきて、石田・山本のソロを加えてラテンの名曲を。アンコールで再び盛り上がりました。

 

 終えてみればいつにも増して音楽の素晴らしさ、楽しさを感じた一夜でした。食わず嫌いを反省した一夜でもありました。

 それにしても、この高揚感は何なのでしょうか。演奏者次第で退屈してしまいそうな曲、録音では楽しさが伝わり難い曲、生の音楽を聴ける幸せを感じます。それどころで無い方の多くいることも承知しているのですが。

   (2011年9月20日記録)

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